狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

汝を罵倒したり打ちたるその人間が汝を虐待するにあらず。それを恥辱なりと考える汝の想念が然らしむることをしかと考えよ。

2017年12月14日 18時43分44秒 | VSの日記





 本日12月14日は、赤穂浪士が吉良邸に討ち入りを行った日で、マックス・プランクが黒体放射についてのプランクの法則を発表した日で、徳川好敏陸軍大尉が日本初の飛行実験に成功した日で、ノルウェーのロアール・アムンセン隊が南極点に到達した日で、国際連盟がフィンランド侵攻を理由にソ連を除名した日で、在日朝鮮人の帰還事業で初の帰国船が新潟港を出港した日で、女子高生の冗談が元で豊川信用金庫で20億円の取り付け騒ぎが起こった日で、日本が米輸入の部分開放を決定した日で、植芝盛平のお誕生日です。

 本日の倉敷は晴れたり曇ったりしていましたよ。
 最高気温は七度。予想最低気温は零度でありました。
 明日は予報では倉敷は晴れのち曇りとなっております。








 或る夜の事。

 狐が或るパブリック・ハウスへはいつて獨りで火酒入りのミルクをちろりちろりと舐めてゐたら、知り合いのお方が呼びもしないで傍へ寄つて來て狐に向かって「君は面白主義者だそうだね」と言つた。
 狐は無言で火酒入りのミルクを舐めてゐた。
 「面白いか面白くないかで物事の大半を決めてゐると聞いているよ。ろけんろおるな生き様を突き進む心算なのだな。しぇけなべいべな人なのだな。転がる石のやうに転がり給えよ。でも崖から墜ちてしまわぬやう気を付けることだね」
 余計なお世話である。崖から墜ちてたまるか。
 「因みに私はセクスィーかセクスィーでないかで物事を決める!」
 セクシー?
 「ノンノンノンノン。セクスィーだ!」
 セクスィー……。
 「見給え。この割賦の曲線の美しさを。実にセクスィーだ! この割賦はよい。よいものだ」知人は割賦を掲げてうつとりと見詰めた。
 「セクスィーかセクスィーでないかは重要なことなのだよ。セクスィーであることには意味があるのだ」
 左様でございますか。
 「因みに君はセクスィーでないね。セクスィーの欠片もないね。セクスィーさが皆無だ。それではいかんよ」
 左様でございますか。
 「セクスィーでないから今年も獨りでクリスマスを過ごすことになるのだよ」
 ……。その通りですがそれが何か?
 狐は知り合いのお方の眼を見てそう答えた。
 すると知人は怯えた目をして「い、いや……。何でもない……」と言葉を濁した。

 その後、知人は狐にしきりに「怒ってない?」と訊いていたのですが、狐はそれを無視して静かに席を立ち、「ごきげんよう。良い夜を」と知人に挨拶をしてパブリック・ハウスを出た。



 そのパブリック・ハウスは極小さかつた。
 しかしパンの神の額の下には赫い鉢に植ゑたゴムの樹が一本、肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた。

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お金持ちを貧乏にしても貧乏な人はお金持ちにはならない。

2017年12月14日 17時26分42秒 | その他の日記



 東京都知事が立ち上げた新党に合流させてもらえないと分かって慌てて立ち上げた政党の代表は「成長なくして分配なしではなく分配なくして成長なし。内需の拡大のためには適正な分配が先行しなければならない」と述べています。
 しかしその後に「私は財政規律論者だが……」とも述べています。
 これは矛盾しているように思えるのですが、どうなんでしょうかね?
 さらに「なにより企業の内部留保を吐き出させなければだめ。(そのために)単純に法人税を大幅に増税すればいい。内部留保そのものに課税するというのは筋が悪い。正確に言えば法人所得税の税率を上げるべき」と述べています。
 これを行うと企業は海外に逃げます。海外に移転すれば高い税金を払う必要がなくなります。さらに海外の企業の日本への誘致は困難になります。
 結果として税収は落ちることになるでしょう。そうなれば分配するお金は一気に減ります。立場の弱い者から切り捨てられることになるでしょう。
 そして海外の企業は資金面で優位に立つことになり日本に残った企業は劣勢に立たされることになり不況となる可能性が高くなります。
 金の卵を産むガチョウを焼いて食べるような行為です。一時だけお腹は満たされることになりますがもう金の卵を産んでくれるガチョウはいなくなります。飢えたまま日々を過ごすことになります。
 経済政策面でこの程度のことしか述べることができないのは、東京都知事が立ち上げた新党に合流させてもらえないと分かって慌てて立ち上げた政党が経済政策を軽視している証拠です。
 一時は政権を担った経験のある党に属したことのある人物がこの程度の見識であることにがっかりです。
 これでは仮に東京都知事が立ち上げた新党に合流させてもらえないと分かって慌てて立ち上げた政党が政権を担うことになってしまったとしても、民主党政権と同じ失敗を繰り返すとなることでしょう。
 がっかりであります。

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『ハイブリッド・チャイルド』/大原まり子

2017年12月14日 16時44分35秒 | 小説・本に関する日記







 昨日の夜はゲーム『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』で遊んだ後に、大原まり子の小説『ハイブリッド・チャイルド』を読み返していました。

 人類とアディアプトロン機械化帝国との長きにわたる戦争で人類側の切り札として作られた究極の兵器サンプルB群。
 その内の一体・サンプルBⅢ号が逃亡する。
 遺伝情報を採取して様々な姿に変えながら逃亡を続けるサンプルBⅢ号の運命は??


 三篇の連作のSFです。
 幻想的で残酷で繊細で優しくて豊潤で悲しくて切なくて美しい物語。
 私は大原まり子の文章を読んでいるとうっとりとしてしまいます。美しい……。
 めくるめくような幻視の世界に連れて行ってくれますよ。

 お勧めであります!

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モビルスーツの出撃後はわたくしの自由にやらせてもらいたいのです。

2017年12月14日 12時58分29秒 | 漫画・ゲームに関する日記





 昨日の夜は、ゲーム『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』で遊んでいました。
 ゲーム『信長の野望・創造 戦国立志伝』で遊んでいて宇喜多於葉という架空の姫武将で天下統一目前だったのですが、ゲーム『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』の2周目で「第50話A 神殺しの魔神」まで進めていたのですが、それらをお空の彼方にぶん投げてゲーム『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』を始めてしまいました。
 お話は、ゲーム『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』の続きとなります。

 「第31話 憎しみと悲しみと」まで終了。


 もう少し先の分岐で私はガンダム系の機体が主力となるルートを選ぶつもりなのであります。
 しかしこれまでガンダム系の人達はほぼ放置状態。
 セツコとヒビキの二人で何とかしなければなりません。
 しかし主人公のヒビキもほぼ放置状態。ガンダム系の機体が主力となるルートを選べばセツコ一人で何とかせねばなりません。
 大丈夫かな?

 ヒビキは涼音先生とイチャイチャできなくなったのでストレスを溜めている御様子。
 そろそろヒビキは放置状態を解除して暴れまわってもらうことにいたしませう。


 出来ればさくさくと進めていきたい、と思っているところでございます。

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天地が崩れはしないかと心配するのは余りにも先の心配をしすぎると云わなければならないが、崩れないと断言する事も正しい事ではない。天地が崩れようと崩れまいと心を乱されない無心の境地が大切なのだ。

2017年12月14日 12時00分27秒 | その他の日記



 九州の阿蘇カルデラが大規模に噴火した場合に何が起こるか?
 今回の記事は興味本位で書いております。
 原発稼働の是非については述べるつもりはありません。


 阿蘇カルデラの噴火で伊方原発敷地内に火砕流が到達する規模の噴火があった場合、過去最大級の噴火なので防災工学的な対策は考えることさえ意味がありません。

 火砕流は時速100キロ前後で移動して周囲を襲います。車で時速100キロで逃げても道は曲がりくねっているはずなので逃げ切れません。
 これが四国西岸に到達する規模ならば九州全域と中国地方の西部に住む人は一日前後で全滅します。噴火と同時に移動しないと助からないでしょう。
 さらに数日以内に降灰と土石流で中国地方と四国と近畿の都市機能は消滅します。
 そこに住む人達は数日という時間の余裕はありますが、すぐに移動しないと降灰と土石流で移動手段を失います。
 さらに関東地方も数年で都市機能を失い、首都の移転をしなければならなくなります。
 東北の一部も都市機能を失うでしょう。
 さらに火山灰が空を覆うことで農作物の収穫はほぼ無理となるので食料が圧倒的に不足します。 

 九州全域と中国地方の西部に住む人で奇跡的に生き残った人達に対する救助はほぼ不可能です。
 有害物質が充満している降灰の中でヘリコプターや航空機の稼働はおそらく無理です。それに着陸することができる場所がありません。
 降灰と土石流によって道路が遮断されるので車両を稼働させることも無理です。
 船舶による移動も火砕流によって海岸線が変化している可能性があるので難しいです。
 潜水艦ならば比較的影響は少ないと考えられますが、接岸できる場所は限られます。そこから陸路を徒歩で移動するのは自殺行為となるので救助隊が派遣されるケースは稀となるでしょう。
 
 土地を追われた人が日本から脱出するにしても北半球の国だと超巨大噴火の影響を受けることになります。
 「火山の冬」で数十年の間は世界中で食糧難の状態となり紛争が各地で起こる可能性があります。安全な国は限られます。
 最終的には全世界で数億人の或は十数億の死者が出ることになります。

 これは超巨大な隕石が落ちてくるケースと同じくらいの規模の災害といえます。
 阿蘇から四国西岸まで火砕流が到達する規模の噴火ならば日本の地形も大きく変わる可能性がありますね。
 九州と四国は陸続きとなる可能性があります。そして九州と本州も陸続きとなるでしょう。その場合は瀬戸内海は巨大な湾となるのかな?
 九州は阿蘇カルデラが丸ごと吹き飛ぶ巨大噴火の影響で地形は大きく様変わりすることになります。
 気候は大きく変動し数十年の間は冬の気温が続くことになります。

 日本人がどれくらいの人数で生き残ることができるかは想定は難しいです。
 最も悪く想定したならば生き残ることができるのは1割くらいなのではないかと思われます。
 そして超巨大噴火が直撃した地域は超巨大噴火による有害物質に汚染されることになるので数年或は数十年は人が住むことは不可能となります。

 このクラスの災害に対して絶対安全で安心できる土地は世界中に一つもありません。
 そしてこのクラスの災害に対する防災対策を考えることは無意味といえます。


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