狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

全てのものに欲望がある。欲望があるから薔薇は薔薇らしく咲き岩は岩でありたいと頑張っている。

2020年04月26日 23時41分26秒 | VSの日記
 本日4月26日は、イタリアのフィレンツェでパッツィ家の陰謀事件が起きた日で、ドイツ空軍遠征隊「コンドル軍団」がスペインの町ゲルニカを無差別攻撃して非戦闘員2000人以上が死亡した日で、日本で戦後最大の交通ゼネラル・ストライキが行われて私鉄大手10社が24時間スト・国労・動労・全自交が共闘して時限ストに突入して1300万人が迷惑をこうむった日で、韓国・慶尚南道で警官・禹範坤が夜から翌日朝にかけて57人を殺害する無差別殺人を起こした日で、ソ連・ウクライナ共和国のチェルノブイリ原子力発電所で大規模事故が起こった日で、日本の自衛隊掃海艇派遣が湾岸戦争によるペルシア湾の機雷除去へ出発した日で、耐震強度偽装事件発覚して建築士・建設会社幹部・民間検査機関幹部など8人が逮捕された日です。

 本日も倉敷は晴れたり曇ったりしていましたよ。
 最高気温は二十度。最低気温は八度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。




 狐は或る日の夕、神社の境内の大きな木の下で友人が坐つてゐるのを見た。
 此の友人は氷のように冷たく冴えたかんばせを持つてゐる。
 友人は、こまねいた両手と云ひ、項垂れた頭と云ひ、恰も何事かに深く思ひ悩んでゐるらしい。
 狐は友人の身を気づかつた。
 友人が悪魔に魅入られてゐるやうな瞳をして冴えたかんばせを曇らせ思案をしている姿に唯事ではないと思つたのである。
 狐は友人に近づき、何を悩んでいるのか仔細を問ひ質した。

 「私は堕落しようと思ひました。
  しかしそれと同時に堕落したくないとも思ひました。
  あの清らかな魂の〇〇(←或るイケメンアイドルの名前と思ってくだされい)をモデルにしたエロい腐った漫画を描くことは〇〇を地獄の火に穢す気がするでせう。
  私は〇〇をいやが上にも清らかに曇りなくしたいと念じたのです。
  しかし、さうと思へば思ふ程、愈、エロい腐った本を描いて〇〇を穢したいと云ふ心持ちもして来ます。
  その二つの心持ちの間に迷ひながら私はしみじみ私達の業を考へて居りました。
  私達は何時でもさうなのです。
  穢れさせたくないもの程、益、穢したいのです。
  これ程不思議な悲しさが又と外にありませうか。
  私はこの悲しさを味ふ度に、昔見た天国の朗かな光と今見てゐる地獄の暗とが私の胸の中で一つになつてゐるやうな気がします。
  どうかさう云ふ私を憐んで下さい。
  私は寂しくつて仕方がありません」
 美しいかんばせをした友人はそう云つてはらはらと涙を流した。

 狐は友人に「描け」と云つた。
 「描くが良い。描いて私に讀ませろ」と邪悪な笑みを浮かべて狐は云つた。
 「友人よ。案ずるな。それも愛だ。常識など気にするな。それが我等に何の関りがあらう。思う存分描くが良い」
 友人は瞳を潤ませ悪魔に魅入られたやうな表情でその美しいかんばせを上げて狐を見詰めてこくりと頷いた。


 神々よ。我等を憐れむがよい。
 我等は業が深いのだ。


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『LUPIN the Third -峰不二子という女-』 DVD第3巻

2020年04月26日 22時23分32秒 | 映画・ドラマに関する日記
 昨日の夜は、『LUPIN the Third -峰不二子という女-』のDVDの第3巻を観ていました。

 テレビアニメ『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』の放送開始40周年を記念して、27年ぶりに連続テレビアニメシリーズとして制作された作品で、峰不二子を主人公としたお話であります。
 ルパンや次元や五ェ門がまだ仲間になっていない時代のお話で、原作の漫画に近いイメージとなっています。

 収録されているのは、「第7話 音楽と革命」と「第8話 命日」と「第9話 湯けむり慕情」です。




 もう既に多くのイメージが付いている「ルパン三世」のキャラクター達を再解釈して今迄のイメージを打ち壊して再解釈のイメージを提示しています。
 これはかなり勇気のある行為で凄いです。
 何故にルパン達が格好良いのか? この部分を掘り下げて、原作の漫画のイメージに近づけながら、残虐で冷酷な部分を出しながら、物語を作る。
 失敗する可能性がある行為で、物語を作る能力がないと挑戦も出来ない行為です。
 そして、「ルパン三世」のキャラクターの再解釈をして提示する行為を、峰不二子というキャラクターを主人公にして峰不二子というキャラクターを通して行っています。
 その上で、峰不二子というキャラクターの再解釈を行い、その再解釈を物語を通して提示しています。
 各キャラクターの峰不二子を評した言葉はばらばら。
 峰不二子をどう評するかでそのキャラクターの性格や考え方が分かります。
 そして、峰不二子を評したばらばらの相矛盾する言葉は、全て峰不二子に当てはまる……。面白いです。

 第3巻では、シリーズ全体を包む峰不二子という女性に関する謎が提示されています。
 




 アダルトな「ルパン三世」。
 面白かったですよ。
 続きが楽しみです。

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炎のさだめ

2020年04月26日 22時22分22秒 | 曲名がタイトルの日記
  今昔物語集 巻27第40話 狐託人被取玉乞返報恩語 第四十

 今昔、物の気病為る所有けり。
 物託の女に物託て云く、「己は狐也。祟を成て来れるには非ず。只、『此る所には自然ら食物散ぼふ物ぞかし』と思て、指臨て侍るを、此く召籠られて侍る也」と云て、懐より白き玉の小柑子などの程なるを取出て、打上て玉に取るを、見る人、「可咲気なる玉かな。此の物託の女の、本より懐に持て、人謀らむと為るなめり」と疑ひ思ける程に、傍に若き侍の男の勇たるが居て、物託の女の玉を打上たるを、俄に手に受て、取て懐に引入れてけり。 
 然れば、此の女に託たる狐の云く、「極き態かな。其の玉、返し得せよと」と切に乞けれども、男、聞きも入れずして居たるを、狐、泣々く男に向て云く、「其は其の玉取たりと云ふとも、持つべき様を知らねば、和主の為には益有らじ。我れは、其の玉取られなば、極き損にてなむ有るべき。然れば、其の玉返し得しめずば、我れ、和主の為に、永く讐と成らむ。若し、返し得しめたらば、我れ神の如くにして、和主に副て守らむ」と云ふ時に、此の男、由し無しと思ふ心付て、「然は、必ず我が守と成り給はむや」と云へば、狐、「然ら也。必ず守と成らむ。此る者は、努々虚言為ず。亦、物の恩、思知らずと云ふ事無し」と云へば、此の男、「此の搦させ給へる護法、証せさせ給ふや」と、云へば、狐、「実に護法も聞こし食せ。給を返し得せたらば、慥に守と成らむ」と云へば、男、懐より給を取出して、女に与へつ。
 狐、返々す喜て受取つ。
 其の後、験者に追はれて、狐去ぬ。 

 而る間、人々有て、其の物託の女を、やがて引へて立たしめずして、懐を捜けるに、敢て其の玉無かりけり。
 然れば、「実に託たりける物の持たりける也けり」と、皆人知にけり。 

 其の後、此の玉取の男、太秦に参て返けるに、暗く成る程に御堂を出て返ければ、夜に入てぞ、内野を通けるに、応天門の程を過むと為るに、極く物怖しく思えければ、「何なるにか」と怪く思ふ程に、「実や、『我れを守らむ』と云し狐有きかし」と思ひ出て、暗きに只独り立て、「狐、々」と呼ければ、こうこうと鳴て出来にけり。
 見れば、現に有り。
 「然ればこそ」と思て、男、狐に向て、「和狐、実に虚言為ざりけり。糸哀れ也。此を通らむと思ふに、極て物怖しきを、我れ送れ」と云ければ、狐、聞知顔にて、見返々々行ければ、男、其の後に立て行くに、例の道には非で、異道を経て行々て、狐、立ち留まりて、背を曲て抜足に歩て、見返る所有り。
 其のままに男も抜足に歩て行けば、人の気色有り。 
 和ら見れば、弓箭・兵仗を帯したる者共、数立ちて、事の定めを為るを、垣超しに和ら聞けば、早う盗人の、入らむずる所の事定むる也けり。
 此の盗人共は、道理の道に立る也けり。
 然れば、其の道をば経で、迫より将通る也けり。
 狐、其れを知て、其の盗人の立てる道をば経たると知ぬ。其の道、出畢にければ、狐は失にけり。
 男は平かに家に返にけり。 

 狐、此れのみに非ず、此様にしつつ、常に此の男に副て、多く助くる事共ぞ有ける。
 実に守らむと云けるに、違ふ事無ければ、男、返々す哀れになむ思ける。
 彼の玉を惜むで与へざらましかば、男、吉き事無からまし。
 然れば、「賢く渡てけり」とぞ思ける。 

 此れを思ふに、此様の者は、此く者の恩を知り、虚言を為ぬ也けり。
 然れば、自然ら便宜有て助くべからむ事有らむ時は、此様の獣をば、必ず助くべき也。
 但し、人は心有りて、因果を知るべき者にては有れども、中々獣よりは者の恩を知らず、実ならぬ心も有る也となむ語り伝へたるとや。

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お金は天から降ってこない。地上で稼ぎ出さねばならない。

2020年04月26日 18時17分25秒 | その他の日記
 以下の文は、アゴラ言論プラットフォームの永江 一石氏の『NYの感染率14%と慶応病院のコロナ外患者の感染率6%の意味が分からない皆さんへ』と題した記事の転載であります。




    『NYの感染率14%と慶応病院のコロナ外患者の感染率6%の意味が分からない皆さんへ』
                        2020年04月25日 21:00
                              永江 一石



 このあと、ニューヨークの抗体検査の結果が出てきました。
 東大の医療統計の専門家の五十嵐准教授の解説
 4/24 ニューヨーク州の抗体検査 (N=3,000)の暫定結果 (微修正)
 結論から言うと
 全体の陽性割合は13.9%, ニューヨーク市に限定すると21.2%
 ということで、ニューヨーク市はなんと5人に1人が感染者でした。


 よく「アジアの人は感染しにくいのではないか」と言われていたが、確かにその傾向はあるものの、白人も低かった。
 ということは白人がコロナに罹りやすいという事実もまたない。w

   ニューヨーク州の人口1940万人・ニューヨーク市の人口840万人にこの結果 (陽性割合13.9%と21.1%)を当てはめると、先ほどの「買い物に来た人バイアス」はもちろんあるものの、州全体で270万人・市全体では184万人となる。
   式は省くが、「3,000人のデータである」ことを使って幅を持たせて推計すると、州全体の割合は12.7%から15.2%。市全体の割合は18.9%から23.4%となるので、州では246万人から295万人、市では164万人から204万人となる。

 ここからが重要で

   感染者が多ければ、他でも言われているように致死率は下がる。
   現時点でのニューヨーク州の致死率は5.7% (26.4万人中1.5万人←訂正)だが、分母が大きくなればこの数値は1%を切って0.5%程度になる。

 ニューヨーク州の致死率は全世界でも非常に高く、なんと7.7%だったのだが、この調査のおかげで0.5%に下がりました。
 それでも高いですがニューヨークで亡くなっているのは健康保険のない貧困層で、しかもアフリカ系で肥満体の人が多く、糖尿病と高血圧の疾患のある人ばかりです。
 数千ドルしたPCR検査を無料にしたとたん、保険のない、しかもリテラシーの低い人たちが長蛇の列を作って2週間後に大量に発病してパンデミック。

   ニューヨークでは症状がない人までもが不安に駆られて検査を求め、長蛇の列を作った。
   柳澤教授(米国日本人医師会会長)
   「たくさんの人々が病院の前に並び何日もそこへ通い『検査をして欲しい』と来ていた。そこでクラスター現象が繰り返されていたかもしれない
   pic.twitter.com/CygSbk8Crw
   — 雨雲 StayAt🏠 (@xAegvg0JipIY0hD) April 9, 2020

 なのでニューヨークはちょっと特殊なわけですが、それでも致死率は0.5%と推測され、現状出ている試算の
 シリコンバレー 0.2%
 ドイツ 0.37%
 比較しても高い。
 ちなみに何度も書いてますがインフルエンザは0.1%なので欧米ではインフルより多少高い致死率と言える。
 参考までに各ウイルスの致死率は
 SARS 10%
 MERS 34%
 エボラ 40%
 はしか 先進国で0.1% 感染者の約30%が合併症
 B型肝炎 劇症型では致死率は約70%


   慶応大学のコロナ外患者の検査で6%が感染済み
 こちらはクルーズ船に乗り込んだ岩田先生のツイート
 本も読みました。

   これまでの日本は、
   1.他国より感染者が少ない
   2.感染者は多いが見つかってない。で重症者死亡者が少ない
   3.重症者死亡者も多いが見逃されてるか隠されてる
   の仮説がありました。3を信じる根拠は今の所ないのですが、慶応のデータからは2のほうがよりplausibleです。
   — 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) April 22, 2020

 で、書かれたブログを紹介します。

 東京都の感染者は良いシナリオで23万人以上、悪いシナリオで430万人以上ということになる。

 そうすると、東京のコロナの致死率は0.002%〜0.04%
 東京のコロナの致死率は0.002%〜0.04%
 もう、ヘルペスくらいの勢いになってきました。ww
 都民の4割が感染しても192人〜25600人しか亡くならない。
 でも岩田先生は

   東京に感染者が多いということは「致死率」が下がるからいいじゃないか、という意見がありますがそれは間違い。致死率は関係ないんです。
   患者が増えれば死亡者が増えるわけで。率より数が大事(説明は端折ります。
   理解できん、という方はご自分で考えてくださいごめんなさい)。
   — 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) April 23, 2020

 ともおっしゃってまして、これはわたしのいい方とは異なります。
 が、こちらも正しい。
 理由は簡単です。
 向いているKPIが異なるから

 KPIは(Key Performance Indicator)の略称で、日本語では「重要業績評価指標」と言われます。
 岩田先生のような感染専門家は、「感染を広げず1人でも死者を減らす」のがKPIです。
 それは非常に真っ当なことです。
 そのために全力を尽くしていただいてます。
 お医者さんはみんな、目の前の死者を1人でも少なくするために必死に頑張ってます。
 しかし、行きすぎた自粛で経済破壊が起きてたくさんの倒産、破産、死者が出ても、それは先生のKPI外のことでお医者さんにはなんの責任はありません。
 たとえばテレビのワイドショーでは毎日煽ってばかりいますが、それはワイドショー担当のKPIが「視聴率をあげること」であって、視聴者を落ち着かせようとか会社の利益を上げようになっていないからです。
 テレビ局はどこも放送の広告費よりイベント収入が多くなっているわけですが、コロナでお台場のイベントができなくなって大赤字になっても、ワイドショーの担当には一切の責任がありません。
 だから煽るのです。

 で、こちらは失業率と自殺者には明確な相関関係があるという論文のグラフ。


 で、このブログを書いてるわたしはというと、とりあえずコロナについては「倒産や破産を減らして1人でも経済死を少なくする」ということを念頭に置いています。
 ホリエモンも同じだと思います。

 こちらはわたしのフォロワーさんです。

  東京(渋谷、原宿、下北沢)で飲食店を3件やっております。
  3月の自粛要請から95%近く売り上げを下げ、各業者への支払いは止まり昨日やっとの思いでアルバイト仲間への最後の給料を支払い(頑張ってくれていた子達とお別れ会も出来ず)、店の家賃の保証会社から昔ながらの督促電話を受け、これは気が弱い人間なら死ぬな。と考察しました。
  私はしぶといので復活を企んでますけど、取引先との対応、従業者からの突き上げ、督促の対応。
  必ずこれは自殺者多発します。
  バブルの後は私は子供だったので自殺者は他人事でした。
  今回は自分ごとです。
  まだ目に見えていないから気がついていないだけで、鬼電されたり非難されたりして青い顔をしている人は家の中にたくさんいて鬱病になっていると思います。
  私はゴールデンウィーク明けに融資が下りるのでそれを元手に復活の狼煙を上げる為に籠城戦に入りますので数カ月は大丈夫です。
  今回長文になりましたが、コロナより辛い思いをしましたし、この辛さを社会が無視してくる辛さを味わいました。
  どうか、日常から理不尽に一転して経済苦になった人達にも目を向けてください。


 自分の友人にも勤務していた有名飲食店が店を閉めて全員解雇になったのもいるし、日本に数百店規模の店舗を持つ会社は自宅待機の社員の給料を4割カットしました。


 ドイツではいまだ毎日かなりの死者を出しているのにメルケル首相は学校を再開し、大規模以外の店舗は開きました。

 ドイツの新規感染者です。
 日本の半分の人口で感染者数155,054、死者5767、重症者2,908


 演説を見ましたが、「新規感染者が横ばいになったので拡大は落ち着いたと判断した」と言ってました。
 EUで一番お金があるドイツでさえ、経済をこれ以上は殺せないのです。
 世界で一番死んでいるアメリカはまだ終息していないのに経済を再開します。
 で、日本はというとドイツの2倍の人口で感染者数12,829、死者345、重症者263です。


 なんでこれでもっと規制しろになるの!?
 どんどん破綻してどんどん失業者が増えてるのに、なんで怖い怖いが止まらないのか。
 本来であれば政治家は「国民全体の幸福と命を守る」っていうKPIのはずが、完全にど素人ぶりを発揮して感染症のお医者さんのKPIに従っているようにしか見えません。
 同様に「社員や家族を守る」っていうのは社長であり、父であり、母のKPIだと思うのに、いつのまにか多くの人が、「家族を路頭に迷わせても知らないお爺さんの寿命を数年間守る」に脳内変換されてしまっています。
 これってテレビのせいでもあると思うんですよ。
 中にはコロナに感染したらぜってい死ぬとまで思ってるバカもいて、こういう人のKPIは「自分は死にたくないからそのためには知らない人が破産して死んでもいい」になってます。



 コレ見てちょっとは落ち着けと。
 そんなわけで5/6までは渋々付き合いましたが、5/7過ぎてもまだ自粛しろとかもっと厳しくしろということには断じてしたがうつもりはないです。
 わたしのKPIは繰り返しますが
 倒産や破産を減らして1人でも経済死を少なくする
 です。
 よろしかったら一緒に戦ってください。

                               転載終わり。


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人々はお金で貴いものは買えないという。そういう決まり文句こそ貧乏を経験したことのない何よりの証拠だ。

2020年04月26日 16時14分25秒 | その他の日記
 以下の文は、PRESIDENT Onlineの周栄 行氏の『「1カ月休業で5カ月の利益が消える」一目で分かる飲食店の収益構造     なぜコロナ禍は飲食店を殺すのか』と題した記事の転載であります。


  『「1カ月休業で5カ月の利益が消える」一目で分かる飲食店の収益構造     なぜコロナ禍は飲食店を殺すのか』
  PRESIDENT Online    
  周栄 行飲食店経営/プロデューサー



  このままなら夏までに約半数の店がつぶれる恐れ
 はじめまして。
 飲食店の経営やプロデュースを中心に活動している、周栄行しゅうえいあきらと申します。
 先日書いたnote「なぜコロナウイルスは飲食店を殺すのか」が多くの人の目に触れることとなりました。
 今回の記事は、こちらのnoteに加筆・修正したものになります。

 2020年4月7日、新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急事態宣言が発出されました。
 その前の2~3月の時点で、すでに多くの飲食店が相当なダメージを負っていました。
 そして今回の緊急事態宣言で少なからぬ飲食店が致命的な状況に陥っています。

 私たち飲食店関係者は今、本当に苦しいジレンマに苛さいなまれています。
 お客様や従業員の健康や命を守るためには自粛はやむを得ない。
 しかし自粛が続くと、お客様に満足のいくサービス提供することも、従業員の雇用を維持することも、そして事業を継続することもできません。
 現在飲食店が立たされている苦境についてはすでにさまざまなメディアでも語られています。
 しかし、なぜそこまで苦しそうなのか、現在進行形でどれくらいのダメージを負っているのかは、飲食業に携わっている方たち以外にはあまりピンとこないかもしれません。
 この先この状況が続いた場合、あくまで私見ですが、夏までに4~5割程度、仮に年内いっぱい続いた場合は7~8割以上の飲食店が営業を続けて行くことが困難な状態になるでしょう。
 今回のコロナショックで飲食店に何が起きているのか、なぜこんなに苦しい思いをしている飲食店が多いのか、日本における飲食店の収益構造を含めて、数字を踏まえた上でなるべく簡潔に解説できればと思います。
 少しでも飲食店の苦しさや現状が伝われば幸いです。


  「30席、客単価3000円」のお店で計算してみる
 単刀直入に言うと日本における飲食店は基本的に薄利多売です。
 業界では、一般的に5年残るお店は2割、10年残るお店は1割と言われています。
 これは日本の飲食店の競争過多な状況や、長く続いたデフレなどに要因があります。
 業種業態によって違いますが、飲食店の収益は、「FLコストで60%前後が適正」と言われています。
 このFLコストというのは、
 F=食材原価
 L=人件費
 です。
 これをそれぞれ30%前後程度に抑えるようにするのがセオリーです。
 分かりやすいように、東京都心部における客席数30席、客単価3000円くらいで、そこそこお客さんの入っている架空の居酒屋を例として考えてみましょう。

 飲食店の売り上げは、
 月売り上げ=客数×客単価×営業日数
 で表されます。
 そして、かかるコストは、食材原価・人件費・家賃を筆頭に、光熱費や広告費(食べログなど媒体の掲載費用など)、雑費などがあります。
 ざっくりとしたシミュレーションは以下の表をご覧ください。




 上記以外にもいろいろなコストがかかってきますので、実際の営業利益はもう少し下がります。
 一般的に営業利益で5~7%前後です。
 飲食店の上場企業でも3~4%あたりが中央値になります。
 こうして見ればものすごく利益率の低い業界であることはご理解いただけるかと思います。


  もし、1カ月の売り上げが半減したら?
 それでは、コロナウイルスはどのような影響を数字上でもたらすのでしょうか。
 先ほどの架空の飲食店の売り上げが半減した場合をシミュレーションしてみます。




 平時に得られる営業利益約2カ月分の赤字になりました。
 店舗を回す人は最低限置かねばなりませんし、社員の人件費は削れません。
 アルバイトを削ったとしても、抑えられる人件費には限度があります。
 そして、家賃は基本的にどんなに売り上げが下がっても変わりません。
 今、コロナの影響で大家さんとの交渉も増えていますが、大家さん側にも懐事情がありますから、容易なことではありません。
 売り上げが半分になると、このお店の場合は2カ月分の営業利益が吹っ飛びます。
 つまりこのお店の場合、4カ月の間売り上げが半減すると、その後の8カ月間は通常の売り上げに戻ったとしても、その1年間の営業利益はほぼゼロになります。
 固定費が厚く、利益が薄い飲食店の厳しい現実です。

 コロナのダメージは、日本国内の飲食店においては2月ごろから顕在化し始め、3月に顕著になりました。
 実際に私の経営する銀座のある商業施設内のお店は、コロナの影響で2月の売り上げは通常時の半分、3月は4分の1になりました。
 そして4月は商業施設が休業したので実質ほぼゼロになります。
 銀座や浅草など、インバウンド比率が高かったエリアは特にダメージが大きいです。
 海外からのゲストの流れがほぼストップしてしまっているのでこれも当然です。
 そして、ビジネスエリアの飲食店も在宅勤務やテレワークの影響で甚大な影響を受けています。


  1カ月休業しただけで5カ月分の利益が消える
 今回の緊急事態宣言によって、多くの商業施設が2020年5月6日まで休業を発表しました。
 そして、東京都では飲食店営業は原則20時までとなりました。
 これを機に、5月6日まで営業を中止するというお店はかなり多くなりました。
 仮に、先ほどのお店で1カ月の売り上げが完全に止まった場合は以下のようになります。




 たった一月で5カ月分近くの営業利益が無くなりました。
 お店の営業が1カ月止まるということは、飲食店にとってものすごく大きなダメージであることはお分かりいただけたかと思います。
 今年に入ってから4カ月で飲食店は大きなダメージを負っています。
 資金に乏しいお店や会社はすでに廃業に追い込まれているところも増えてきました。
 一般的な飲食店はそこまでキャッシュを積んでいません。
 1.5~3カ月程度の運転資金しか持っていないところが多数を占めます。
 複数店舗を運営する会社やグループでも、増収増益を達成するためには店舗数を増やすことが成長のセオリーとされてきたので、新規出店をするために多くの借り入れをしている場合がほとんどです。
 キャッシュフローが止まると大手でも一気に苦境に立たされます。
 何よりも厄介なのは、今回のコロナの影響がいつまで続くか分からないという先の見えなさです。
 これはこの後に続く借り入れの話にもつながります。


  政府は「融資のしやすさ」をしきりに強調するが…
 各自治体によっても対応が違いますが、多くの場合、家賃などの固定費に関しては補償を受けることができません。
 一方で政府は無利子・無担保・無保証の融資を推し進めています。
 それによる足元のキャッシュフローや運転資金の確保については、しきりに強調しています。
 しかしながら、飲食店における運転資金の借入金額には限度があります。
 運転資金の借り入れは経費に算入できないため、借入金の返済は税引き後の利益から支払わなければなりません。
※累積赤字がある場合は法人税はかかりませんが、ここでは運転資金の借り入れの返済の影響を分かりやすくするため、法人税がかかる前提で話を進めます。
 どういうことか、先ほどのお店の例で説明します。
 仮に2月、3月と売り上げが半減し、4月の売り上げがゼロになったとします。
 そして5月も戻りきらず、半減状態が続くとします。
 その場合、累積の赤字はざっくり350万円ほど、通常の年間の営業利益分くらいです。
 この危機を乗り越えるために400万円を無利子で借り入れたとします。
 そして次の年にコロナを乗り越え、通常の時の利益を出すことができました。
 年間の営業利益は400万円ほどなので、これでなんとか借入金を返せるように見えます。


  終息が見えず、究極の選択を突き付けられている
 しかしながら、ここから実効法人税率が35%ほど引かれるので、実際の返済原資は400×(1-0.35)=260万円ほどしかありません。
 400万円の運転資金の借り入れをした場合、返済するのにその後2年近くはかかります。
 4カ月分の売り上げ減少を乗り越えるために借り入れても、その返済に約2年分の利益を必要とするわけです(累積赤字を考慮しない場合)。
 分かりやすくするために極端な例にしていますが、実際に飲食店は多かれ少なかれこのようなダメージを現在進行形で負っています。
 そして、店を維持する分のキャッシュをいつまで積めばこの危機を乗り越えられるのか現時点では全く分かりません。
 いくら借り入れれば乗り切れるのか不透明なままに、当座をしのぐ借り入れをするのか、店を閉めるのかの選択を突きつけられ続けています。
 この先、十分な補償がないままに「自粛」が続くのならば、おびただしい数の飲食店の屍しかばねが積み上がっていくでしょう。


  デリバリーやテイクアウトは焼け石に水でしかない
 今回の危機をデリバリーやテイクアウトなどで乗り切ればいい、という声もあります。
 もちろん、やらないよりはやったほうがマシでしょう。
 しかし、そもそもデリバリーだけで落ちた分の収益が賄えるくらいであれば、最初からやっています。
 根本的にデリバリーをやるのに向いた立地やキッチンでない場合も多いですし、慌てて参入する店舗が増えすぎている現状では、いまさら始めたところでほとんどのお店にとっては焼け石に水です。
 デリバリー費用も、例えばUber Eats(ウーバーイーツ)だと35%の手数料が取られます。
 そこから包材費用もかかりますし、基本的にデリバリーは実店舗以上に薄利になりがちです。
 高級店のデリバリーやお持ち帰り弁当なども増えていますが、これも一時的な応援・ご祝儀的需要であり、持続性がないと考えています。
 実店舗の価値の本質はサービスや店の場も含めた総合的な体験にあり、それはデリバリーなどで真価を発揮できるものではありません。


  それでもなぜ飲食店はなくならないか
 そんな利益率の低い業界でもなぜ、飲食店をやる人が多いのか? 
 人によってさまざまだと思いますが、根本の部分で共通しているのは、『幸福な場を作ることが楽しい』からではないでしょうか。
 気のおけない友人たち、家族や仲間と囲むおいしい食事には、人間の幸福の根源が詰まっていると私は思います。
 どんなに利益率が低くても、どんなに運営が大変でも、それでもやりたくなるくらいに飲食店は素敵なものだと私は思っています。
 今回のコロナの影響でかなりの数の飲食店が廃業に追い込まれるでしょう。
 これはもはや変えようのない事実となりつつあります。
 それでも私たち飲食店関係者は、また笑顔でお客様を迎えられる日のために、できうる限りの手段で生き延びようとしています。
 ただ一つ、確かに言えることがあるとすれば、飲食店というものが歴史上に現れてから以降、この世から飲食店がなくなったことはない、ということです。
 この危機を乗り越えることができた飲食店は、より一層本質的な価値をお客様に提供できるようになっていると信じています。
 飲食業界に携わるものの端くれとして、こういった発信を含めて、できることを粛々とやっていきたいと思っています。
 今回のコロナ感染の一刻も早い終息を心より願っています。
                                転載終わり。


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