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国会前では「戦争法案反対!」、沖縄では「米軍基地反対!」と叫ぶ人たち。
何でも反対に回る人たちの思考回路を、学生時代、左翼運動サークルで活動していた記者の体験から探ります。今回はその後編として、左翼思想から決別できた理由を述べます。
大学時代、左翼サークルの活動からは足を洗ったものの、記者の中には、「厳しい環境に置かれた人もいるし、やはり平等思想はある程度正しいのではないか」という思いが残っていました。
すべてを疑いの目で見たり、自分たちの思想に反するものを排除したりすることはおかしいけれど、それはたまたま入ったサークルが悪かった可能性もあります。
逆境の中で苦しんでいる人を救うためには、やはり社会の矛盾を正し、不合理を解消すべきではないかという疑問が残りました。
そうした疑問に答えをくれたのが、幸福の科学・大川隆法総裁の教えでした。
決別ポイント(1):人を導くには、自らが向上しなくてはいけない
左翼活動家たちが主張する、平等や平和といった理想に反対する人は少ないでしょう。ただ、それを実現しようとするならば、さまざまな勉強が必要になります。
例えば、原発についての考え方です。日本はエネルギー自給率が低いため、化石燃料に頼らない原発技術の向上は非常に重要になります。先の大戦に日本が参戦せざるを得なくなったのは、石油の輸入を断たれことが一因でした。こうした歴史を学ぶだけでも、左翼勢力が、原発に反対しながら戦争反対を訴えていることの矛盾が見えてきます。
幸福の科学では、学生に1000冊の読書を薦めるなど、学習を大事にします。幸福の科学の本だけでなく、さまざまな書籍や新聞を読んで自分を高め、世の中を繁栄させるアイデアを学びます。
学習を大事にする理由は、「自分を向上させてこそ、他の人を導くことができる」という「利自即利他」の教えがあるからです。十分な知識がないのに、理想を実現することはできません。先人たちが築き上げた仕組みやルール、すでに世の中にある知識を謙虚に学ばず、反対ばかりしていては、何も生み出すことはできないのです。
決別ポイント(2):「人生は一冊の問題集」人間は環境を選んで生まれてきた
そうはいっても、厳しい家庭環境に生まれついたり、障害を背負って生まれてきた人は、どのように救えばよいのか。その疑問は、「霊的人生観」を学んでクリアになりました。
幸福の科学では、人間はあの世からこの世に生まれ、死後は各自の心境にふさわしい世界に帰るという「霊的人生観」を教えています。また、人間は生まれてくる時に人生計画を立て、あえて厳しい環境を選ぶこともあるというのです。人生自体が「一冊の問題集であり、困難な課題をクリアすれば、それだけ自分が磨かれるわけです。
この教えに触れたとき、やはり神仏はいるのだと感じました。
人より厳しい環境に生まれること、人生の途上で重い障害を背負うことが「偶然」だとするならば、まさに「神も仏もいるものか」と言いたくなるでしょう。しかし、それらは、自分を向上させるための砥石であり、神仏もそれを応援しているのだと考えれば、大きな希望になるのではないでしょうか。「霊的人生観」を受け入れられないというなら、人生は非常に虚しいでしょう。
こうした人生観を踏まえた時、結果平等を求めすぎることは、各自の成長のチャンスを妨げることにもなるのだと知りました。
決別ポイント(3):人間は神の子であり、無限の可能性が宿っている
霊的人生観とも関連しますが、人間は神の子であり、無限の可能性があるという教えも、私の眼を開かせてくれました。
左翼の活動では「弱者」と「強者」を明確に分けようとします。例えば障害者や貧しい人は、「社会が救わなくてはいけない弱者」と位置づけられます。
しかしこれでは、いったん「弱者」に位置づけられたら、永遠に他の人に救われ続けるだけの存在になってしまいます。もちろん、一定のサポートは必要ですが、人間の可能性をあまりにも小さく見すぎているのではないでしょうか。
幸福の科学では、人間は神の子であり、無限の可能性が宿っていること、すべての人が人生の目的と使命を持って生まれてくることを教えています。
それを信じることで、各自の可能性が引き出されます。幸福の科学では、障害があり、「字を書くことも読むこともできない」と思われていた人が文章を書けるようになったり、不登校で苦しむ子供が学校に復帰して勉強に励んでいるという事例が多く出ています。
逆境にある人が成長していく姿を見て、健康な人も人間の可能性を教えられたり、励まされたりします。誰もがそれぞれのやり方で、「救う側」に立つことができるわけです。
厳しい環境に置かれた人を「弱者」に位置づければ、うまくいかない理由を社会環境のせいにできます。しかし、人間の無限の可能性を信じるなら、環境を言い訳にせず、努力で道を切り開いていけます。
自他の可能性を信じ、困難な道を切り拓くことで、社会変革の理想も実現できる。この圧倒的に力強い教えにより、左翼活動とは完全に決別できたのです。
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