久瑠間運転免許試験場は騒然としていた。警察とマスコミと特殊部隊が入り乱れ、事態は緊迫していた!「立て籠り事件が発生しました」リポーターは実況した。特状課オフィスでは課長席に座った仁良が余裕の表情で銃を構えていた。その先にはベルトは巻いているが変身はしていない進ノ介が、手錠を持って立っていた!「諦めろ、もう逃げられない! 仁良」「俺は捕まらねーよ? 絶対になッ! ヘッヘヘヘ!!」仁良は嘲笑った。(全ては20時間前に起きた)進ノ介はことの始まりを思い返した。
PM1:10。「結局まだ、仁良の足取りは掴めませんか」20時間前の特状課オフィスで本願寺は言った。追田、霧子、りんな、西城も居る。「曲がりなりにも本庁捜査一課長。既に方々手を回していたらしく、悔しいですが、お手上げです」追田は苦々しい顔で言った。「12年前の例の拳銃、処分されてしまうと厄介だねぇ」西城も困り顔。「泊さんのお父さんを射殺した真犯人が仁良だと証明する唯一の物証ですから」『射殺した真犯人』の件を噛まずにちゃんと言えてホッとする霧子。「そう言えば、進ノ介君は?」見回すりんな。「病院です」今日は同行しない気分だった霧子が答えた。
「本当に現れるのか? お前が取り逃がした、仁良が」進ノ介が木陰から病院の様子を伺っていると、チェイスがヌッと現れた。「直感だが、可能性は高い」「唐沢ゆかりが、また狙われるというのか?」「彼女は12年前の事件の記憶を改竄されなかった」ちょうど病院から、退院したゆかりが出てくるところだった。「仁良が狙う理由は十分ある。て言うかお前は?」問われ出すと、チェイスは即、マッドドクターシフトカーを取り出した。「霧子からこれを、ブレン対策だ」「なるほど、確かにブレンと仁良が一緒に動いている可能性は高い」進ノ介が納得していると、
2に続く
PM1:10。「結局まだ、仁良の足取りは掴めませんか」20時間前の特状課オフィスで本願寺は言った。追田、霧子、りんな、西城も居る。「曲がりなりにも本庁捜査一課長。既に方々手を回していたらしく、悔しいですが、お手上げです」追田は苦々しい顔で言った。「12年前の例の拳銃、処分されてしまうと厄介だねぇ」西城も困り顔。「泊さんのお父さんを射殺した真犯人が仁良だと証明する唯一の物証ですから」『射殺した真犯人』の件を噛まずにちゃんと言えてホッとする霧子。「そう言えば、進ノ介君は?」見回すりんな。「病院です」今日は同行しない気分だった霧子が答えた。
「本当に現れるのか? お前が取り逃がした、仁良が」進ノ介が木陰から病院の様子を伺っていると、チェイスがヌッと現れた。「直感だが、可能性は高い」「唐沢ゆかりが、また狙われるというのか?」「彼女は12年前の事件の記憶を改竄されなかった」ちょうど病院から、退院したゆかりが出てくるところだった。「仁良が狙う理由は十分ある。て言うかお前は?」問われ出すと、チェイスは即、マッドドクターシフトカーを取り出した。「霧子からこれを、ブレン対策だ」「なるほど、確かにブレンと仁良が一緒に動いている可能性は高い」進ノ介が納得していると、
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