羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

仮面ライダードライブ 1

2015-07-01 20:54:58 | 日記
久瑠間運転免許試験場は騒然としていた。警察とマスコミと特殊部隊が入り乱れ、事態は緊迫していた!「立て籠り事件が発生しました」リポーターは実況した。特状課オフィスでは課長席に座った仁良が余裕の表情で銃を構えていた。その先にはベルトは巻いているが変身はしていない進ノ介が、手錠を持って立っていた!「諦めろ、もう逃げられない! 仁良」「俺は捕まらねーよ? 絶対になッ! ヘッヘヘヘ!!」仁良は嘲笑った。(全ては20時間前に起きた)進ノ介はことの始まりを思い返した。
PM1:10。「結局まだ、仁良の足取りは掴めませんか」20時間前の特状課オフィスで本願寺は言った。追田、霧子、りんな、西城も居る。「曲がりなりにも本庁捜査一課長。既に方々手を回していたらしく、悔しいですが、お手上げです」追田は苦々しい顔で言った。「12年前の例の拳銃、処分されてしまうと厄介だねぇ」西城も困り顔。「泊さんのお父さんを射殺した真犯人が仁良だと証明する唯一の物証ですから」『射殺した真犯人』の件を噛まずにちゃんと言えてホッとする霧子。「そう言えば、進ノ介君は?」見回すりんな。「病院です」今日は同行しない気分だった霧子が答えた。
「本当に現れるのか? お前が取り逃がした、仁良が」進ノ介が木陰から病院の様子を伺っていると、チェイスがヌッと現れた。「直感だが、可能性は高い」「唐沢ゆかりが、また狙われるというのか?」「彼女は12年前の事件の記憶を改竄されなかった」ちょうど病院から、退院したゆかりが出てくるところだった。「仁良が狙う理由は十分ある。て言うかお前は?」問われ出すと、チェイスは即、マッドドクターシフトカーを取り出した。「霧子からこれを、ブレン対策だ」「なるほど、確かにブレンと仁良が一緒に動いている可能性は高い」進ノ介が納得していると、
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仮面ライダードライブ 2

2015-07-01 20:54:50 | 日記
「刑事さーん! チェイスさん!」明るくなった様子のゆかりが病院の出入り口の辺りから手を振ってきた。そこで重加速が発生!「うっ」動きを奪われるゆかり!「ホッホッホッ」何やら陽気にナンバー不明のシーフロイミュードが近くの階段を降りてきた。「やはり現れたな、仁良!」「しかし、106のコアは破壊したはずだ?」戸惑うベルト。「なんであろうと、今度こそ確実に倒す!」「final all engine!」「変身ッ!」進ノ介が変身する前に仁良はエネルギー弾を放ってきたが、走り込んできたトライドロンが間に入って防ぎ、そのまま分解、転送してタイプトライドロンに変身した!
「必ず逮捕する!!」進ノ介はハンドル剣で斬り掛かった! チェイスもチェイサーに変身し、シンゴウアックスで仁良を斬り付けた!「おっととと!」二人掛かりでも、おどけて攻撃を回避するなど粘る仁良だったが、「あ痛いッ!」押し込まれ、吹っ飛ばされると重加速を解除させられた。ゆかりも動きを取り戻す。「よし、決めるぞ!」「そうはいくかよッ」仁良は進ノ介が決め技を出す構えを見せると、手から毒気を放った!「この霧、まさか?!」毒気に苦しむ進ノ介。「そうか、今度はブレンと融合し、復活したのか!」ベルトは合点がいった。進ノ介はタイヤカキマゼール、アタック1、2、3を装備し、タイヤで直接仁良を打ち、毒気の放出を止めた!
「まだまだ、ヘッヘッ!」しぶとい仁良はフックブーメラン攻撃に転じ、進ノ介とチェイスの突進を阻止した! さらに触手を出し、二人を絡め取った! 「おお? おほぉっほほぅッ!」病院の出入り口の物陰からゆかりが逃げずに見ていることに気が付いた仁良は面白がりながら、ゆかりの腕を触手で取った!「しまった、ゆかりちゃん!」進ノ介が焦ると、建物の上階からマッハに変身済みの剛が飛び降りつつ、
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仮面ライダードライブ 3

2015-07-01 20:54:42 | 日記
ゼンリンシューターで触手を撃ち抜いた!「ハァッ!」剛は仁良本体も射って、進ノ介達の触手も解いた。「また仮面ライダーだと、ここは退却、だな」「例のモノはいずれ返してもらうぞ?」シーフの胸のプレートに003が浮かび上がり、ブレンは捨て台詞を吐いた。「ホォウッ! フフフッ!!」仁良は爆発と煙を起こし、消えて行った。
「逃げたか。ゆかりちゃん!」ゆかりの様子がおかしいことに気付き、進ノ介は変身を解きつつ、駆け寄った。ゆかりはさっきまで触手に絡まれていた腕をしきりに気にしていた。「ゆかりちゃん! 怪我は?」その腕を取る進ノ介。外傷は無い風に見えた。「大丈夫です」「やはりあのタブレットにはロイミュードの生みの親、蛮野天十朗の」変身を解き、ゆかりと進ノ介の方を見ていた剛の元へ、やはり変身を解いたチェイスが歩みよると、「オイッ!」剛は突っ掛かった。「姉ちゃんには言うなよ、絶対!」「いいだろう、だが、何かの時は力を貸せ」「あ?」「前に、泊進ノ介を復活させた時のように」剛はチェイスを突き飛ばした。「懐くな! 俺はお前のダチじゃねぇッ!」剛は凄んで、立ち去って行った。「ダチ?」少し考え込むチェイス。「念の為、ゆかりちゃんを家まで送ってくる」進ノ介がゆかりを連れてそう言うと、「それは俺が。お前は仁良とブレンを追え」チェイスは提案した。「そうだな、頼む、チェイス」進ノ介は受け入れた。
仁良と離れたブレンは人気の無い、海辺の国道を人間体で歩いていた。ニヤニヤしている。「あんな小悪党と手を組んで、一体何を企んでいるのかしらぁ? ブレン」人間体メディックが嫌味を言いつつ背後に現れると、ブレンは獲物を前にしたような顔をして、またニヤついた。「メディックぅ」ブレンはむしろ鷹揚に振り返った。「これからは、ブレン『様』と呼べ」眼鏡をカチャ、
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仮面ライダードライブ 4

2015-07-01 20:54:33 | 日記
っと指で上げて見せるブレン。「ふふふふっ」ブレンは金色の超進化体に変身した! 後ずさるメディック。「その姿は?!」「さあ呼ぶんだ。ブレン『さーまー』とッ!」にじり寄るブレン。「冗談じゃありませんわッ!」メディックはロイミュード体に変身した!「ふッ!」触手を放つが、ブレンのエネルギー障壁? で弾かれた!「なんですって?!」「フンッ!」ブレンはメディックを中心にエネルギーを集約させ、メディックを絞り始めた!「ああッ!」悲鳴を上げるメディック! そのままメディックを中空へ浮かび上がらせるブレン!「はぁあッ!」苦しむメディック! ブレンは中空で操ったままメディックを近くの茂みに叩き付け、「キャアアッ!!」さらに浜の方へ投げ捨てた!「ああぅッ!」無様に浜に転がされたメディック!「ハハハッ!」薄笑いで浜に来たブレン。手にエネルギーを溜める、次々と浜を爆発させ、メディックを爆発に巻き込んだ!「うぁッ!」ブレンはさらに力を溜め、「はぁ?!」顔を上げたメディックの足元を直接爆発させた!!「あああッ! あぅうッ!!!」大ダメージを受けたメディックは、どちらを本体と認識しているのか? 人間体に戻り、煤だらけになって豊満な身体で浜に倒れ伏した。
「ついにお前も、超進化したのか!」ハートがメディックとブレンの間に入って来た。「友として、嬉しいよ」笑顔のハート。ブレンは満面の笑顔で人間体に戻った。「全てはハート、あなたの理想を実現する為です」自分の元に来たハートに微笑んでいると、倒れたままのメディックが唇を噛むようにして自分を見ていることに気付いたブレン。戦慄さえ覚え、ブレンは蛙か何かのようにビヨ~ンと飛び上がり、メディックの前に両手両膝を突いて着地した! ハートはそれ以上は構わなかった。「その顔が見たかった」ブレンを睨むメディック!「私に嫉妬するその顔がぁ、
     5に続く

仮面ライダードライブ 5

2015-07-01 20:54:23 | 日記
アハハハハッ!!!」爆笑するブレン! 屈辱に身を震わせるメディック! ブレンは立ち上がった。「次は泊進ノ介の番だぁ。あぁ、ヘッヘヘヘッ!!」笑いが止まらないブレンだった。
PM6:47。籠城事件まで14時間23分となった時、進ノ介は免許試験場の屋上にいた。「どこだ? どこに行った!」進ノ介が手摺を軽く叩いたりしていると、「行き詰まった時はこうして街の景色を見たくなる」本願寺が屋上に来た。「課長」「私もそうです。あなたのお父さんもそうでした」本願寺が進ノ介の父について話し出した頃、チェイスはゆかりを家の傍まで送り終えていた。「俺はここで」「ありがとう、チェイスさん」去るゆかりの腕にブレンの毒らしき痕を見付け動揺するブレン!「しばらく彼女を見張っていろ」チェイスはシフトスピードプロトタイプにゆかりの後を追わせた。
「親父と課長は知り合いだったんですね」屋上での進ノ介と本願寺の話は続いていた。「彼が始めて捜査一課に配属された時の同僚でした」本願寺は少し若い本願寺が父、栄介と写っている写真を進ノ介に渡した。「そうだったんですか」「実は私、12年前のあの日からずっと、後悔していることがあるんです。君のお父さんが銀行強盗に遭遇した日、彼の運勢は大凶だった。でも私はそれを告げなかった。そして」栄介は仁良に射殺された。「クリムちゃんに出会い、事件の裏に何か大きな陰謀があると知って私は誓いました。必ず真相を暴くと! でも調べれば調べる程、事件の謎は深まるばかりでした。そして今、彼の息子が刑事になり、仮面ライダーとなってあと一歩というところまで、真犯人を追い詰めた」「終わらせて見せます。必ずこの手で」「相手は卑劣です。最後の瞬間こそ、慎重に。そして忘れないで下さい。ピンチの時には、我々仲間がいるということを」
     6に続く