羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

表参道高校合唱部!

2015-07-18 19:35:46 | 日記
朝ドラと学園モノ連ドラの基本パターンをTBS的に綺麗に纏めてきた感じ。細かい突っ込みどころはすっ飛ばして見易い画面とわかりやすいやり取りで素早く展開してゆく。後半の見せ場も心得てる感じだった。
普通、それだけだとテンプレ的で済んでしまうが、基本的にさっぱりポジティブで、合唱の歌の説得力があり、ごめんね青春よりさらに刷新された目新しい若手役者達が効いてる。若手でも芸達者揃いだしね。脇も手堅く、その脇にあんま無茶させてない程よい感じだ。たまに脇を固めてもメインキャストがショボ過ぎたり、ドラマの本筋が酷過ぎて脇がフォローに酷使されたり、脇を持て余して宙ぶらりんで放置されたりってのもあるもんな。このドラマは安定しとったよ。
ちょっと前にやった鬼太郎ネタらしい猫娘役の森川がよかったね。主人公とその中身の娘が王道的な太陽タイプだから、月タイプのこの猫娘と森川がよく映える。明るい側にいる人は眩しいが、そっちに行きたくて回りてウロウロしている弱い人の憧れる心の有り様は行動が伴った時、美しい。鳥の巣みたいな頭になってたが、今回の森川は一際美しかった。歌唱にも練りがあったね。細くて体調崩しそうだから、栄養取ってほしいぜ。
同じシリーズの戦隊戦士が出とるのも面白い。トッキュウ3号のヤサグレっぷりがね。変身せずに生身で戦ってくのは大変さ。なんか心臓弱い風にされた1号共々、頑張ってね。
主役もこれだけテンプレこなすのは結構な耐久値の持ち主だ。探偵の探偵ではドイヒーな目にあっていたが、高いテンションで仕事をしてゆくことができるようだし、主役らしい主役をきっちりできる人材として貴重だね。
今回も今後も裏の潰しがかなりキツいようで視聴率的には大変かもしれないが、良作の気配だ。何人か、売れてほしいなぁ。

うしおととら 1

2015-07-18 19:35:38 | 日記
西方の日本海方面から無事帰ってきた紫暮は朝食を食べながら、潮に蒼月家のありがたい昔語りをしていた。「昔、昔。雲に乗り雷を纏って暴れる」とらのことらしい。「赤子まで食らう」相当悪かったらしいとら!「旅の男の持っておった1本の槍でな」刺されたんだと、サクッとよ。それからとらが張り付けられた岩の上に寺が建ち、とらを封じた男は僧になり、その男が蒼月家の先祖らしい。
「扉(倉の床のアレ)は開けてはならん」「おかわり!」「聞いとけよ! 絶対開けちゃならんってことだ! そう断じて! 蒼月家の血に懸けて!!」興奮する紫暮の後ろにとらがずっといた。苦笑する潮。「じゃ」潮は獣の槍を持って出掛けようとした。「待て」「なんッスか?」槍を見る紫暮。「なははッ! まさかなぁ?! それが獣の槍なんて」「そうだよ親父馬鹿だなぁ」「お前もな」とらに頭を掴まれながら部屋を出てゆく潮! 玄関では麻子と真由子が待っていた。遅刻云々で麻子とモメながら寺の山門から出て行こうとすると、慌てて倉の様子を見に行った紫暮が愕然としていた。「潮君のお父さん?」「どおしたの?」「ちょっぴりショックなことがあったのさ」元々苦労顔の紫暮はさらに20歳程老け込んでいた。
潮達はデパートの羽生道雄展に来た。「絵ってすっげぇ自由でいいもんだって思ってんだぁ!」羽生ファンの潮は感激の様子。とらはきょろきょろしていた。潮は羽生の礼子シリーズ等が好きらしい。だが、段々作風が暗くなり、冷たい礼子裸像を最後に羽生は死んでいた。「俺、この絵好きだなぁ、ちょっと暗いけどムードがさ」潮はこれはこれで好きらしいが、この絵だけ写真だった。絵はモデルの娘に遺したらしい。考え込む麻子。「トイレか?」「バカ! 知ってる子に似てるなって思っただけよ」潮達が絵の前から離れてもとらは絵を見て、笑った。(この絵を描いた奴は
     2に続く

うしおととら 2

2015-07-18 19:35:29 | 日記
呪って死んでいったな、そうして死んでいった者は普通、鬼になる)
潮が朝からとらに襲われて追い駆けっこしながら大騒ぎで登校してくると、3年の間崎に足を掛けられすっ転んだ。大柄で短ランの間崎! 顔も高校5年生風!!「2年の蒼月か? オメー目立つな。生意気なんだよォッ!」殴られる潮! 襟首を掴まれ、顔を連打される潮!! それに大ウケするとら「グヒャヒャヒャヒャッ! こりゃいい! 笑いが止まらんわ!」間崎がさらに殴りつけようとすると、「私を殴りなよ、殺してくれても構わない」礼子が現れた。「礼子、まだそんなこと言ってんのか?」遠巻きに見ていた生徒の中には死にたがりの羽生、などと言う者もいた。(羽生?)潮は礼子こそ、あの暗い絵のモデルだと気付いた。バツの悪くなった間崎は去り、礼子も「別に助けた訳じゃない」と立ち去った。
放課後、潮は絵のモデルになってほしいと礼子に付きまとったが相手にはされない。「父は死んだ。死者は生者を呼ぶわ。私に近付くと呼ばれるわよ、死に」礼子は通りの角を曲がって行ってしまった。潮が追い、とらも追うと、そこへトラックが突っ込んで来た!「びぇぇえッ?!」トラックに激突されるとら、潮は槍で変化してトラックを真っ二つにして難を逃れた。とらが痛がっているとトラックから妖気が立ち上ぼり、鬼の形をとって逃れていった。一方、荒れ果てた羽生邸に戻った礼子は件の絵の前に立っていた。「もう何もしないでお父さん。もうすぐ私もそっちに行くから」礼子はそう呟いた。
潮は麻子の実家のラーメンと定食の店、青鳥軒を訪ねていた。「1年の時、同じクラスだったんだろう? モデルになってほしくってさぁ」「それだけぇ?」麻子は少し疑ったが、話してくれた。礼子は転校生だった。礼子は一人でいたが麻子はグイグイ話し掛け、礼子も
     3に続く

うしおととら 3

2015-07-18 19:35:21 | 日記
笑顔を見せるようになった。だが、美しい礼子を口説いた男子が次々と事故で怪我をして、これに礼子は自殺未遂をした。登校した礼子に麻子が話し掛けると頭上からハサミが落ちてきて、礼子は飛び付いて麻子を守り、「ごめん、麻子。ごめんね」礼子は泣いて、そのまま駆け去っていったのだった。「それでもモデルになってもらうつもりなの?」「ばーか、そんなことくらいで俺の創作意欲は消せねーんだよ!」そう答えると思っていた麻子は笑顔を見せた。
夕暮れになり、土手の道を潮が帰っていると間崎が待っていた。「蒼月、羽生に近付くのは止めな」舌を出す潮。「やだね!」即、殴る間崎! 今度は殴り返す潮! 殴り合いになった!! 潮がボコボコにされるのを期待するとら。ガツンッ! 潮は額で間崎の拳を受け、笑ってみせた!「ひょっとしたら先輩、羽生礼子が一人ぽっちの原因、知ってるんじゃないですか?! なら教えてくれよ、だってよぉ」間崎の腕を取る潮!「可哀想じゃねーかぁッ!!」飛び付いて間崎に頭突きを喰らわした潮!!
河川敷の原っぱに大の字で転がる間崎と潮。飛行機雲が見えた。間崎は語り出した。二人は幼馴染みで、小学2年の時、羽生の弟子が羽生の妻と駆け落ちしてしまい、「あいつが笑わなくなったのはその頃からだ」そして、子供の間崎は件の絵のモデルをしていた礼子の元を訪ねた際、見ていた。異常な様子で絵を描く羽生の顔が、鬼のようになるのを!「数日経って、親父さんは死んだ」それから礼子の周囲で怪異が起こるようになっていた。
潮の中学では体育祭の2年の演目のフォークダンスの練習が行われていた。礼子は木の下で一人見学していた。いつもそうだという。休憩中、「羽生さん」潮は話し掛けた。「ダンスわかんないとこあるんだ、教えてよ」潮は手を差し出した。「同情なんていらないよ」
     4に続く

うしおととら 4

2015-07-18 19:35:11 | 日記
「さあ」「嫌だってば」「さあ!」潮は手を引っ込めなかった。やむ無く礼子はダンスの輪に入った。柔らかい表情を見せる礼子。(頑張れ、潮!)麻子も別の男子と踊りながら、応援していた。間崎も上階の教室の窓からそれを満足そうに見ていた。と、潮と礼子を取り囲んで竜巻が起こった!「まさか?!」間崎は慌てて校庭へ向かった!
砂煙の渦の中から鬼の手が出現し、潮の背中を切り付けた! 吹っ飛ぶ潮!「蒼月! ああっ」砂煙の中に鬼が姿を表した。「礼子ぉおッ! 礼子はお父さんのモノだぁ!! 守ってやる、守ってやるぞぉ!」「私はお父さんの傍にいるわ! だから人を傷付けるのは止めて!!」潮は立ち上がった。「このボケ親父がぁッ!!」「守ってやるぞぉ、礼子ぉッ!」「止めてぇッ!!」生身の潮をさらに殴りつけようとする鬼! ザシュッ!! 鬼の片腕は千切り砕かれた!「全く、槍も持たんでパーかよっ」とらだ!「おい、お前。たかが人鬼のクセして、ワシの餌に触るんじゃねぇッ!」「お前も礼子を?!」「その小僧を喰うのはワシだって言ってんだよォッ!!」とらは電撃を放った!! ピカチュウッ!「ギャハァアアアッ!!」実体を保てなくなった鬼は黒い影のようになって逃れて行った。竜巻が収まると、風に立ち往生していた間崎は逃れる鬼の姿を見付けていた。「あれは?!」礼子は傷に再び座り込んだ潮を前に涙ぐんでいた。「ごめん。もう、終わりにするから」礼子は走り去った!「礼子ォ!」間崎は叫んだが、潮を放ってはおかなかった。
間崎は槍を持った潮に肩を貸し、旧羽生邸に連れて来た。「蒼月、お前強ぇんだな。俺はビビっちまって、情けねぇ。あいつの傍に居てやらなきゃならなかったのは俺なのにッ!」潮は笑った。「遅くないさ、これからもずっと!!」その時、礼子は羽生邸の屋根の棟木の端に現れた!「羽生さん!」
     5に続く