羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

婚活刑事

2015-07-03 22:06:50 | 日記
『うぬぼれ刑事』やさらに古い『君犯人じゃ~』と同系作。君犯人~は見てなかったから知らないが、うぬぼれ程サブカルのノリというか、ギャグ押しでもなかったなぁ。コメディではあるが、基本はわりと真面目に進行する。スタッフの一部? がドS刑事と被ってるが、2期続けて同じ全くノリっていうのもないだろうし、さすがに軌道修正あるんだろう。
主人公のヒーロー具合は程々で、他に優秀な刑事や普通に仕事をする刑事もおり、それなりのバランス。深夜だから捜査周りはかなりコンパクトに纏まってはいる。ドSなんかは深夜じゃないけど超コンパクトで、しばしば捜査とは違う時空に跳躍していたけどさ。まあ、真面目ならそれでいいってもんでもないだろうけど。話のテンポがよく、小慣れた感じはあった。
主演の伊東は単館系の絶対赤字で回収する気も無い映画に常連で出たり、テレビではヤンキー娘役のイメージだったが、今はヤンキー娘って歳でもないし、単館系のどれも似たような映画みたいなのも、もう十分だろうからこういうキャッチー役も挑戦してみたのかもな。気恥ずかしそうにコミカルな中年女を不器用に演じる姿はちょっと可愛かった。しかしタイアップ曲は斎藤で、ここは単館魂だ。うへぇ。歌詞は真逆だが、スピッツ風に歌っとる。
初回はいきなり幼馴染みを逮捕したが、次回は惚れた殺人鬼? に一回殺されかけるようだ。でも大丈夫ッ!! なぜなら、まだ2話だから!

俺物語!! 1

2015-07-03 22:06:42 | 日記
「猛男君待ったぁ?!」髪は両サイド三つ編み、袖短めの前を閉じたチュニック(裾が腰より下まで伸びた、魔法使いっぽいヤツ)カーディガンを着た大和が駆けて来た。「今来たところだぁ!」猛男はにっこりとして振り返った。「ウフフ!」「ファハッハッ!」互いに駆け寄り、親指を立て合って、何やら示し合わせた。「砂川君、映画を観にいかない?」「お前、本とか映画とか、好きだろう?!」大和と猛男は突然、やはり猛男について来ていた砂川を振り返り、勧め出した。「今日、あんま金持って来てない」「それは好都合だ!」「え?」「いや、なんでもねぇ。今日は俺の奢りだぁ、バイト台が入ったんだ、行こうぜぃ!」「ぜぃッ!」大和も猛男の巨体の脇から顔を出した。「じゃあ、まあいいか」(季節はもうじき秋だが、俺は、今だ春だ!)猛男達は映画館に向かった。
映画(ミステリー系)が上映されると猛男は早々に眠り、砂川の方に大きな体を傾けた為、砂川は顔と半身を押されたまま映画を観続けた。やや戸惑う大和と後ろの客。「猛男君」猛男はさっぱり起きなかった。上映後、3人は街をぶらぶら歩き出した。「砂、映画はどうだった? 良かったか?」「原作とはラストが違ってまた、良かったよね」「面白かった?」「面白かったか?」妙に念押す大和と猛男。「え? 面白かった」「よーすッ!」猛男と大和はガッツポーズを取った。「なんなの?」「それにしても、犯人いつ死んだんだ?」「猛男君が寝てる間だよぉ」「その人犯人じゃないからね」3人は話ながら歩いて行った。
そのまま3人は山に向かった! ええ?!「うぉーほぉぅッ!!」「きゃはははッ!」ロープウェイに乗った3人。猛男と大和は大喜び!「見て見て砂川君、山だよぉ!」「山だねぇ」「どうだ砂ぁ、山だぞぉ?」「山だね」ロープウェイを降り、山の景色を見渡す3人。
     2に続く

俺物語!! 2

2015-07-03 22:06:33 | 日記
「砂川君、山楽しい?」「どうだ砂、山へ楽しいか?」「ああ、あんまり登んないし、うん」「楽しい?」覗き込んでくる大和。「楽しい~い?」屈んで覗き込んでくる猛男。「うん、楽しい」「よっしゃあ!!」「よっしゃぁ!」猛男と大和はやたら喜んだ。「おっとちょうどいい、あそこでちょっと休憩だ」猛男は休憩室か、ロープウェイ発着所だかの傍のテーブル付きの屋外席を指差した。「はいはい」砂川はさほど疲れてもいなかったが、従った。「うんっ」砂川が席に歩いてゆくと、猛男と大和は頷き合った。
「砂ぁッ!」砂川が先に座っていると、猛男は叫んでいきなりクラッカーを鳴らした!「お誕生日、おめでとう!!」大和はどこからか誕生日ケーキを取り出した!!『砂川くん』とチョコペンで書かれている。「おめでとう!」固まる砂川。「・・・・」沈黙する3人。「あれ? 今日、お誕生なんだよねぇ?」「9月13日だよなぁ?」「うん、9月13日」スマホで日付を確認する砂川。「合ってる合ってる、今日誕生日だ」水中っぽい砂川の待受画面。猛男達は安心した。「ちょっとビックリしただけ。まさか、こういうことだったとは」「勘の鋭いお前に気付かれないとは、俺達も中々だなぁ」「いや、まぁ」「これはちょっと予想してなかったから、反応に困る」頭を抱えてしまう砂川。「喜べ」猛男が率直に言ってきた。
「そうだね、喜ぶわ!」砂川は顔を上げた。「ありがとう」「大成功!!」大和と猛男は両手を打ち合わせた。バースデーケーキの蝋燭の火を打ち消す砂川。猛男は飾りリボンの付いた紙袋を差し出した。「これ、プレゼントな!」「何これ?」「毛布だ!」「お前寒がりだろう? 朝まで布団被って寝ているだろう?」「お前はすぐ布団から飛び出すよなぁ」「俺は暑がりだからなぁ。足が暑くて寝れねぇ時があるから、窓ガラスに足くっ付けて、
     3に続く

俺物語!! 3

2015-07-03 22:06:25 | 日記
ひんやりさせて寝るんだぁ」リビングまで出て来て、クッション一つ頭の下に置いて、何も被らず言った通りにして眠ることもあるらしい猛男。「そうなんだぁ、猛男君、体暖かいんだぁ」なぜか嬉しそうな大和。砂川は赤い毛布を頭から被ってみた。「うん、いや、使うわ。ありがとう」「おう! 中々似合ってるぞぉ」「どうも」そんな砂川の、誕生日だった。
同日?「らっしゃいませぇッ!」猛男のバイトする兄貴カフェに山と同じ格好の砂川と大和が訪れた。「おお!」迎える猛男。「今日は俺の奢りだ。好きな物を頼め」「制服姿格好いい!」タンクトップにショートパンツ、荒縄エプロンの猛男!(好きだ!)「はい、ここのメニュー」「うああ、プロテインティーだって、飲んだらムキムキになるかなぁ」砂川が差し出したメニューに興味津々の大和。運動せずにやたら飲んだだけでは筋肉は付きません。痛風になります。「あ、ムキムキになったら卵白泡立てるの1分で出来るかなぁ?」「できるかもなぁ!」笑う大和。「ウチ、ムキムキになったら猛男君に嫌われちゃうかなぁ?」「ムキムキになっても嫌いにならん!」「はぁ~っ」惚れ直す大和。「えへへへ」「むふふふふ」クネクネする二人。「俺、オレンジジュースね」「ウチ、ミルクティー、アイスで」「かしこまりました! オーダーで、オレンジジュース一つ、アイスミルクティ一つで!」猛男へキッチンの方へ行った。「はあぁ、猛男君が働いている。格好いいよぉ、どおしよう!」「なんか、お盆がお皿みたいじゃない?」「本当だよね、格好いい!」などと二人で話していると。
「あのバイトの人、止めないでくれって引き留められて」突然、一人の男が砂川の隣に座って来た。振り返る大和。「暇な時だけ入ってるらしいねぇ、お客さんにファンが多いんだって。剛田猛男君って君?」砂川と似た風貌の男は『砂川』に
     4に続く

俺物語!! 4

2015-07-03 22:06:15 | 日記
そう言った。「どちら様ですか?」「ほぉ、なるほどね。確かに格好いいねぇ、納得かな。でも、勝ってるな」相手を見ている砂川。そこへ、「剛田猛男は俺だ!!」猛男がオーダーされたドリンクを持って現れた!「え? えーッ?!」男は驚愕した!「そいつは友達の砂川だ」「ああ、砂、ええッ! 砂川?! で、君が剛田?!」「おう」「猛男君?! 高校生の?!」「そうだ!」「剛田猛男君?!」「そうだ、俺が剛田猛男だ!! 俺になんのようだ?」男の顔面に顔を近付けて凄む猛男。「俺は怪しい者じゃなくてですね、こういう者です」男は学生証を差し出した。「桜咲大学? 織田隼人?」「姉さんと同じ大学」「姉さん」学生証を大和達の方にも向ける織田。
そうしていると、店に愛が駆け込んで来た! テーブルに勢いよく手を突く愛。呼吸が荒い。「あ、お姉さん」「こんちわッス」「ああ、こんにちわぁッ」愛は織田の襟首を掴んで出入り口の方へ引き摺って行った!「猛男、悪いねぇ、バイト中邪魔して、じゃあねぇ!」そのまま片手を上げて挨拶らしい仕草をする織田を連れて行ってしまった。「なんだ姉さんの知り合いかぁ」「お姉さん帰って来てるんだね」「そういえば、連休帰ってくるって言ってた」3人は取り残された形になってしまった。
「アンタ、猛男に何してんのよ!」店から離れると、愛は織田に食って掛かった。「何って決まってるじゃないですかぁ。俺、砂川さんが好きって言いましたよね? だからですよ、好きな人の好きな男が見たかったんですよ。砂川さんが好きな、剛田猛男君。って、あの方で合ってますよねぇ?! 同姓同名の別人とかそういうオチ?!」「合ってるよ! アレが猛男だよ! 文句あっか?!」「だって、まさか、ああいうタイプとは思わなくて! 俺、間違えて弟さんに声掛けちゃって、あの彼に綺麗な花に似てるって
     5に続く