「いかん! あの要石に触れちゃいかんのだ!!」老人は夜間工事の作業員に必死で訴えたが相手にされず、やむを得ず老人は立ち去っていった。「ようし、上げろう!」作業員達は重機で要石を持ち上げた。石の底は放射状になっており、そのトゲの1本1本が奇妙な『箱』に突き刺さっていた。「この箱はなんでしょうねぇ?」要石が抜かれると、一つの箱の中で蠢く者がいた! それは呻きながら箱から飛び出した! 巨大な頭!! 首は頭に対してやや長く蛇とも蛭とも腸ともつかないものだった! その一匹は飛び掛かり、重機ごと、作業員一人を喰い殺した!! 笑いながら、他の箱からも男女の『頭』達が出てくる! 逃げる作業員達を次々と、近くの重機なども諸とも喰い散らかす頭達!!「ほしいよぉ」「ほしいよぉお」「日崎御角の首が」「ほしいよォッ!」頭達は口々に喚いた。
翌朝、潮がトイレでまでとらに襲われ、ウンザリして茶の間までくると紫暮の書き置きがあった。『さがさないでください』と書かれている。潮は紫暮は勝手に槍を持ち出したことにショックを受けたからと、楽観的に考えた。だが、買い換えた? テレビのニュースで件の工事現場の惨殺事件が報じられると、顔色を変えた!「お前、昨日の晩、殺っただろ?!」「殺ってねぇって!」問答無用で槍で殴られ、とらは怒った!「人間喰ったって悪い気はせんけどよぉ、ワシは殺ってねぇんだよォッ!!」とらが放った電撃は全て槍に弾かれる! 潮の動きも早い! とらは上空に逃れた。「ケッ、止めた止めたぁッ! もっと簡単に人間が喰えるとこに行ってやるぅ! お前はいつか必ず食ってやるからな!!」とらは潮の前から飛び去った。「クソゥッ! 槍に不覚を取ったのも500年も人を喰ってねぇからだ!」とらは街の中心街へ飛んだ。手っ取り早く満腹になるつもりだった。
一方、父が脚を怪我した為、
2に続く
翌朝、潮がトイレでまでとらに襲われ、ウンザリして茶の間までくると紫暮の書き置きがあった。『さがさないでください』と書かれている。潮は紫暮は勝手に槍を持ち出したことにショックを受けたからと、楽観的に考えた。だが、買い換えた? テレビのニュースで件の工事現場の惨殺事件が報じられると、顔色を変えた!「お前、昨日の晩、殺っただろ?!」「殺ってねぇって!」問答無用で槍で殴られ、とらは怒った!「人間喰ったって悪い気はせんけどよぉ、ワシは殺ってねぇんだよォッ!!」とらが放った電撃は全て槍に弾かれる! 潮の動きも早い! とらは上空に逃れた。「ケッ、止めた止めたぁッ! もっと簡単に人間が喰えるとこに行ってやるぅ! お前はいつか必ず食ってやるからな!!」とらは潮の前から飛び去った。「クソゥッ! 槍に不覚を取ったのも500年も人を喰ってねぇからだ!」とらは街の中心街へ飛んだ。手っ取り早く満腹になるつもりだった。
一方、父が脚を怪我した為、
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