羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

デスノート 1

2015-07-27 23:05:59 | 日記
海砂の助けもあり、なんとか来日していたFBI捜査官を皆殺しにすることに成功した月だったが、万一に備え1週間分の処刑書き込みを済ましておくことにした。さらに外出する際は付箋をドアに噛ませる等していた。L側も次の『仕込み』を開始した。月が外出すると、ワタリは配下と共に無人の夜神家に潜入していった!
月が軽く疑心暗鬼になりつつ雑談で雑誌の表紙の流河旱樹について学友と話をした頃、休憩中の海砂は一人、目薬を差していた。死神の目は人間には辛い。レムに小言を言われる海砂。「お前、キラを見付ける為だけに、残りの寿命の半分を捨てたのか?」「そうだよ!」「会うのはお止し、殺されるよ」「そんなこと無いですぅ」「いいかい海砂、デスノートの所有者になった者は疑心暗鬼に駆られるもんなんだよ」「レム、疑心暗鬼ってどおいう意味?」「あんたって子は」レムは呆れて壁をすり抜け去ってしまった。
Lは監視カメラと盗聴機を2世帯に取り付けていた。いずれも廃工場で殺されたFBI捜査官が死ぬ直前まで調べていた家族。内一つは夜神家だった。「殺しの瞬間を押さえるんです」模木等は人権侵害と反対したが、これまでのやり方は通じないと、Lは相手にしなかった。無実を信じる総一郎は潔白を証明する為、この違法捜査に賛成した。
帰宅した月は付箋ぎドアに噛まされたままだが、細工しておいたドアノブの角度が違っていることから侵入されたことに気が付いた。一端家を出た月は林檎の袋を持ってビルの屋上へ来た。事前に持ち出せたデスノートの一部は僅かなモノだった。林檎を欲しがるリュークに林檎を渡さない月。さらにカメラの前で林檎を食べると林檎が浮いてるように見える点を指摘、「カメラがある間は我慢してもらう」と脅してカメラの位置特定に協力させることに成功した!
Lは監視された
     2に続く

デスノート 2

2015-07-27 23:05:37 | 日記
両家がテレビを見ているタイミングで速報テロップでICPOがキラ対策に捜査官1500人の捜査官を日本に派遣すると決定したと流させた。もう1つの家族は無反応、月は動揺したが、すぐに平静を取り戻し、「これじゃあバレバレだよ」とこれ見よがし妹と語らってみせた。倫理ではなく、この捜査方法の有効性について疑問が出ると、対象が情報を得ていない状況で報道された犯罪者が殺されるか否かが見極める基準とLは言い放った。「キラでも、知らない犯罪者を粛正することはできないでしょう」その頃、リュークは部屋のカメラを見付けて回った。64個もついていた!(あいつは限度を知らない)月は内心焦り、考えた。
L達以外の日本の捜査本部が縮小された。来日FBI捜査官全滅と、キラ登場により凶悪犯罪が激減したことが影響していた。そんな中、夜帰宅した月はコンソメ味のポテトチップスを買ってきていた。「食う?」妹に進めたが断られる。(見てるか? L、しっかり見てろよ!)月はテレビもパソコンも点けず、勉強を始めた。その最中に午後8時のニュースで初めて報じられた犯罪者が心臓麻痺で死亡した! その時間帯、もう一家族はテレビでバラエティを見ていた。夜神妹は風呂に入っていた。月は勉強しかしていない!「やったー! 全員白だぁ!!」松田は単純に喜んだ。
月はコンソメポテトを左手で少しずつ食べながら勉強していた。ポテトの袋の中にはスマホが仕込んであり、ワンセグでニュースが流れている。中には鉛筆と持ち出したデスノートの切れ端も入っており、先程殺した犯罪者の名が記されていた!! ポテチはカメラの死角だ! 月本人にも見え辛い!! 角度的に見えていない気もするが、そんなことないんだぜ?!(どうだ、L? 俺のアリバイの目撃者はL、お前自身だ!!)この結果を受けてもLは監視を続行。当然模木が鋭く反発した為、
     3に続く

デスノート 3

2015-07-27 23:05:27 | 日記
総一郎は自分以外の警察メンバーを一旦帰させた。
「夜神さん、あなたキラをどう思います?」「悲しい人間だと思ってる」「キラは人を守る為に、人を殺す方法しかなかったんじゃないでしょうか?」Lは総一郎に月が最初に意識的にデスノートを使った総一郎が人質になった事件のニュース映像を見せた。「一番最初の事件はこの立て籠り事件じゃないかと、僕は思っているんです。ここからキラが生まれたような気がしていたんです」総一郎は帰宅した。月は総一郎から情報を聞き出す為に総一郎の着替えを届けようとしていたところだった。
総一郎はリビングで月と顔を合わせ、ソファに座った。キラの話になった。「キラは悪だ」総一郎の言葉に顔色を変える月。「こうも思う、悪いのは人を殺せる能力だと」総一郎はキラが普通の方法で人を殺しているとはもう思っていなかった。「そんな能力を持ってしまった人間は不幸だ」総一郎は真っ直ぐ月を見た。「お前はどう思う?」「さぁ、俺には遠過ぎてさっぱり」月は笑って目を逸らして済まそうとした。
Lは月がポテチを食べる映像を繰り返し観察していた。(仮に念じるだけで人を殺せるとしたら、生身の人間なら挙動や表情になんらかの変化があっていいはず、夜神月はキラじゃない?)ここでLはポテチに注目した。殺害の理屈は一切不明だが、そこに小さな死角と、覗き口、左手を差し込む形での繰り返しの干渉が成立する空間があった! ポテチ! コンソメポテチ!!「L、ニアから電話です」「かけ直そう」ワタリに電話を切らすL。「ワタリ、明日出掛ける。移りそうな監視カメラ全部外しといて」「また勝手な、かしこまりました」ワタリは対応に向かった。
「馬鹿にしやがって!」Lの電話対応に、怒る人形のメロ。「落ち着きなよ」「おいッ! キラに電話しろ! キラと手を組んで、Lを消してやるぅ!」
     4に続く

デスノート 4

2015-07-27 23:05:18 | 日記
メロの怒りは収まらない。「そんなことできる訳無いだろう?」「お前も手を貸せよ」「嫌だよ」「生意気なんだよ、ニアは!」ニアに操られ声も当てられている人形のメロ。「うるさいんだよメロは」人形のメロを嗜めるニア。「バーカ、バーカ! アハハッ! アハハハハ!!」ニアは人形のメロとして笑っていた。
その日、月が大学に登校すると、Lが来ていた! 日本のアイドル流河旱樹の雑誌に興味を示しているL。月は留学生としてLを紹介された。「夜神月さん、Lです」月は1度電話でその声を聞いていた。戸惑う月。「電話で話したことあるんですよね? これどうぞ」コンソメポテチを差し出すL。「夜神さん、僕とテニスで勝負しませんか?」「は?」「高校の時やってたんでしょう? 資料で読みました」(こいつ!)「君が勝ったら、僕の名前を教えてあげる」(名前を?)「その代わり、僕が勝ったらお願いごとを聞いて下さい」(本気か?)月はなし崩しでLとのテニス対決に応じることになった!
(何やってんだ俺?)月はLと握手をして、試合を始めた! 観客はそれなりにいる。(プロファイルでもするつもりか?)意外な剛打を放ってくるL!(手加減を知らないところは確かにL。だが、本物なら人前に)考えてる内に打ち込まれる!「どんどん行きますよぉ」猫背のL。(わざわざ顔を晒したことで、お前は僕がまた1歩踏み込む準備をしたと考える)激しく打ち合いだす二人!(勝ったらキラとさらに疑われるのか?! いや、負けたら負けたで疑われる! あいつの願いってなんだ?)(決まってるだろ? お前の正体と殺しの手口を暴くことだよ!!)(本物だろうが、偽物だろうが、あいつの好きにさせない!)(お前の好きにはさせない!)(消してやる、L!)試合は月が勝った。「結構熱くなるタイプですね」「普通だよ」
     5に続く

デスノート 5

2015-07-27 23:05:08 | 日記
「僕の名前は、流河旱樹」「その名前」「偶然、アイドルと同姓同名なんです」月は曖昧に笑った。
シャワー室で一緒になるLと月。(流河旱樹? ふざけるな! バレバレの偽名なんか使って)アイドルも知っており、名を書けばアイドルが死ぬかもしれない。(俺はアイツに何もできない!)「まだ生きてますねぇ、僕」笑いかけるL。「それは良かったね」「月君、あ、すいません。夜神さんだとお父さんと同じ呼び方になってしまうので」「なんとでも呼んで」「じゃあキラって」シャワーの中、接近して言うと、月は真顔になった。また笑うL。「冗談ですよ、今日会って月君がいかにいい人なのか、ということがよーくわかりました」「それはどうも」体を拭く月。「実は僕は今でも疑っているんです」「残念だけど俺はキラしゃ」「そうですか!」(そういえばコイツの願いって?)「友達になって下さい、僕のお願いごとです。また近いうちに」Lはシャワー室を出てゆくと、曖昧に笑っていた月は顔色を変え、呼吸も荒くなり、タオルを床に投げ付けた。
海砂が手当たり次第目に付いた軽犯罪者を殺し始めた。いずれも顔を名前も報道されていないが、現行犯処刑! 海砂の犯罪遭遇率ッ! レムが関与したかは不明。キラ対策室は騒然とした。月も驚いた、自分は殺って無い! レムは海砂を非難した「どおするつもりだ?!」「信用してもらうのよ、キラに!」「会うつもりかい?」「もちろん!」赤いデスノートを抱え、海砂はにっこり笑った。警視庁にキラの脅迫状まで来た! テレビ局にも送られていた為、ニュースでも報じられた。アナウンサーは脅迫状を読み上げた。「私はキラです、私は罪の無い人を殺したくありません」(余計なことをするな! 馬鹿かコイツは?!)長々と正義論を語る文面に月は焦り、イラだった。
     6に続く