ナルサスは崖の上で戦況を見ていた。そこへダリューンも馬で駆け上がってきた。「シンドゥラは現在、二人の王子による世継ぎ争いの真っ只中、意識せずとも、兵達の心には不安がある。そこを突けば、崩れるのはあっという間だ。そろそろ例の場所に近付きつつある。さあ5万と1万戦力差、今、ひっくり返して見せよう!」「おう!!」2騎は崖を駆け降りた!
氷上へ移動してきたシンドゥラ兵達は、足元からギィィィッ! っと奇妙な音がすることに気が付いたが、既に遅かった! 氷が割れてゆく!!「これは?! 走れ! ここから離れろ!!」ラジェンドラが叫ぶと同時に氷は完全に砕けた! シンドゥラ兵が誘導されたのは凍った湖の上だった!! 多くの兵が浮かぶ氷の上で立ち往生する中、ラジェンドラは単騎で馬を操り、氷を渡り、陸に上がった。
「俺は、悪夢を見ているのか?」 完全に機能を失った自軍を振り返り、呆然とするラジェンドラ。そこへ、「ラジェンドラ王子! 急ぎ申し上げたきことあり! 殿下はおわしや!」ナルサスの声がした。ナルサスとダリューンが馬で近付く。「ラジェンドラはここにいる! 何が起こった?!」「ダリューン、この男だ」ダリューンはラジェンドラに斬り掛かった!「悪いが捕虜となって頂こうラジェンドラ王子!」左の盾でナルサスの剣を受け、右の剣でダリューンの剣を受けたラジェンドラは素早く身を屈めつつ馬を走らせ手練れ二人の囲いを突破した!「次に会ったら生かしてはおかんぞ!」捨て台詞を吐いて走り去ろうとするラジェンドラたったが、馬を射られ、落馬した!「ぬぅあ?!」土まみれになった所でアルフリードに剣を突き付けられた。「動くと死ぬよ? シンドゥラの色男」ラジェンドラは観念せざるを負えなかった。
縛られたラジェンドラはペシャワール城のアルスラーンの前に連れてこられた。
4へ続く
氷上へ移動してきたシンドゥラ兵達は、足元からギィィィッ! っと奇妙な音がすることに気が付いたが、既に遅かった! 氷が割れてゆく!!「これは?! 走れ! ここから離れろ!!」ラジェンドラが叫ぶと同時に氷は完全に砕けた! シンドゥラ兵が誘導されたのは凍った湖の上だった!! 多くの兵が浮かぶ氷の上で立ち往生する中、ラジェンドラは単騎で馬を操り、氷を渡り、陸に上がった。
「俺は、悪夢を見ているのか?」 完全に機能を失った自軍を振り返り、呆然とするラジェンドラ。そこへ、「ラジェンドラ王子! 急ぎ申し上げたきことあり! 殿下はおわしや!」ナルサスの声がした。ナルサスとダリューンが馬で近付く。「ラジェンドラはここにいる! 何が起こった?!」「ダリューン、この男だ」ダリューンはラジェンドラに斬り掛かった!「悪いが捕虜となって頂こうラジェンドラ王子!」左の盾でナルサスの剣を受け、右の剣でダリューンの剣を受けたラジェンドラは素早く身を屈めつつ馬を走らせ手練れ二人の囲いを突破した!「次に会ったら生かしてはおかんぞ!」捨て台詞を吐いて走り去ろうとするラジェンドラたったが、馬を射られ、落馬した!「ぬぅあ?!」土まみれになった所でアルフリードに剣を突き付けられた。「動くと死ぬよ? シンドゥラの色男」ラジェンドラは観念せざるを負えなかった。
縛られたラジェンドラはペシャワール城のアルスラーンの前に連れてこられた。
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