「お主にこれを授ける」好天はキンジに金の忍び装束と額当てを与えた。大喜びするキンジや祝う天晴達を一喝し、好天は教卓に着いた。驚く風花達。「最初くらいワシがやらねば格好がつかんじゃろ! この夏の内に上級手裏剣忍法を会得する!!」「熱いなこれ」「熱いです!」珍しく乗ってきた霞。だが、まずは基礎の復習をすることになり、「結局基礎ぉーッ?!」風花達はガックリした。
一方、牙鬼軍の暗い屋敷では十六夜は割れた小面の面に恐れの酒を注いでいた。「九衛門、お主まさか奥方を?!」苦手なのか? なぜか戸惑う正影。「我々もなりふり構ってはおられませんよ」面から女のような者が現れた。すぐに切り替えて畏まる正影。「よくぞ御帰還なされました、有明の方」「足りぬ」「は?」「恐れの力が足りぬ! 御館様も足りぬ! キィイイイッ!」癇癪を起こし、電撃を放って暴れる有明。「晦! なんたる様!! 早う恐れの力で世を埋め尽くすのじゃ!」「ははっ」頭を下げる正影。「わらわは満たされぬ!」十六夜はほくそ笑んだ。
「もくもくじゃーッ!」道場で木遁を使い器用に蔦で藁人形を絡める天晴達。「基礎は問題無いようだな」満足する八雲。「キンちゃん、貸してやるよ」天晴は五遁忍手裏剣を参加していなかったキンジに渡した。「皆さんに追い付けるよう、あっしはあっしで基礎を学んできやす」やったことの無い五遁術を覚える為、一人で道場を出てゆくキンジ。皆に教えてもらうのは遠慮した模様。
河川敷に来たキンジは不器用に一人投球練習する野球少年を見て、自分も奮い立たせた。「手裏剣忍法金の術!」「キンキラじゃーッ!」金遁は発動したが、以前の風花のように金タライが自分の頭に落ちてきてしまうキンジ。「痛ぇっ」落ち込むキンジを野球少年が見ていると天晴達が来た。「キンちゃん、もっとこう、
2に続く
一方、牙鬼軍の暗い屋敷では十六夜は割れた小面の面に恐れの酒を注いでいた。「九衛門、お主まさか奥方を?!」苦手なのか? なぜか戸惑う正影。「我々もなりふり構ってはおられませんよ」面から女のような者が現れた。すぐに切り替えて畏まる正影。「よくぞ御帰還なされました、有明の方」「足りぬ」「は?」「恐れの力が足りぬ! 御館様も足りぬ! キィイイイッ!」癇癪を起こし、電撃を放って暴れる有明。「晦! なんたる様!! 早う恐れの力で世を埋め尽くすのじゃ!」「ははっ」頭を下げる正影。「わらわは満たされぬ!」十六夜はほくそ笑んだ。
「もくもくじゃーッ!」道場で木遁を使い器用に蔦で藁人形を絡める天晴達。「基礎は問題無いようだな」満足する八雲。「キンちゃん、貸してやるよ」天晴は五遁忍手裏剣を参加していなかったキンジに渡した。「皆さんに追い付けるよう、あっしはあっしで基礎を学んできやす」やったことの無い五遁術を覚える為、一人で道場を出てゆくキンジ。皆に教えてもらうのは遠慮した模様。
河川敷に来たキンジは不器用に一人投球練習する野球少年を見て、自分も奮い立たせた。「手裏剣忍法金の術!」「キンキラじゃーッ!」金遁は発動したが、以前の風花のように金タライが自分の頭に落ちてきてしまうキンジ。「痛ぇっ」落ち込むキンジを野球少年が見ていると天晴達が来た。「キンちゃん、もっとこう、
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