羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

手裏剣戦隊ニンニンジャー 1

2015-07-20 21:32:13 | 日記
「お主にこれを授ける」好天はキンジに金の忍び装束と額当てを与えた。大喜びするキンジや祝う天晴達を一喝し、好天は教卓に着いた。驚く風花達。「最初くらいワシがやらねば格好がつかんじゃろ! この夏の内に上級手裏剣忍法を会得する!!」「熱いなこれ」「熱いです!」珍しく乗ってきた霞。だが、まずは基礎の復習をすることになり、「結局基礎ぉーッ?!」風花達はガックリした。
一方、牙鬼軍の暗い屋敷では十六夜は割れた小面の面に恐れの酒を注いでいた。「九衛門、お主まさか奥方を?!」苦手なのか? なぜか戸惑う正影。「我々もなりふり構ってはおられませんよ」面から女のような者が現れた。すぐに切り替えて畏まる正影。「よくぞ御帰還なされました、有明の方」「足りぬ」「は?」「恐れの力が足りぬ! 御館様も足りぬ! キィイイイッ!」癇癪を起こし、電撃を放って暴れる有明。「晦! なんたる様!! 早う恐れの力で世を埋め尽くすのじゃ!」「ははっ」頭を下げる正影。「わらわは満たされぬ!」十六夜はほくそ笑んだ。
「もくもくじゃーッ!」道場で木遁を使い器用に蔦で藁人形を絡める天晴達。「基礎は問題無いようだな」満足する八雲。「キンちゃん、貸してやるよ」天晴は五遁忍手裏剣を参加していなかったキンジに渡した。「皆さんに追い付けるよう、あっしはあっしで基礎を学んできやす」やったことの無い五遁術を覚える為、一人で道場を出てゆくキンジ。皆に教えてもらうのは遠慮した模様。
河川敷に来たキンジは不器用に一人投球練習する野球少年を見て、自分も奮い立たせた。「手裏剣忍法金の術!」「キンキラじゃーッ!」金遁は発動したが、以前の風花のように金タライが自分の頭に落ちてきてしまうキンジ。「痛ぇっ」落ち込むキンジを野球少年が見ていると天晴達が来た。「キンちゃん、もっとこう、
     2に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 2

2015-07-20 21:32:02 | 日記
バァっとやった方がいいだろ?」「風雷の術は五遁の術の発展型です、もっとシンプルにやってみては?」「皆さん」天晴と霞に続けて助言され、キンジは気を取り直した。と、見ていた野球少年が他の子供に馬鹿にされ天晴達が嗜めたが、当の少年は平気な様子だった。「プロ野球選手になる夢があるから! さあ練習、練習!」「こいつは1本取られやしたね」キンジ達も練習を再開した。
ここで牙鬼の力で封印手裏剣1枚から鞄ベースの妖怪貘が発生し、ふぁわっと土手まで来て絡んできた! 怪光線を野球少年に放つ貘!! 天晴は咄嗟に変化して庇ったが、光線は接触している者全体に掛かる厄介な性質らしく、天晴はラスト忍者への夢を少年は野球の夢を抜かれ、貘に食べられてしまった!「バクバク! はぁ~、美味しかったぁ」貘が満足する中、やる気を無くした天晴は一番刀を捨て変化を解き、少年も「興味無い」と、グローブ等を捨ててしまった。
他の子供が恐れて逃げると有明が陣羽織を纏ったジュッカラゲを連れて現れた。「オッホホホッ! 潤いしや潤いしや。子供の恐れはわらわに潤いを与えるのじゃ」構える変化済みの八雲達。「誰、アイツ?」「アイツ?!」凪の口の利き方にカチンときた有明。「牙鬼幻月の奥方様であるわらわに向かって、なんと無礼なッ!」「奥方ぁ?」戸惑う風花達。「いかにも! わらわこそ乱世に咲き誇りし、美魔女! 有明のぉ~方!!」派手に名乗りアクションを決める有明!「妖怪!」「はい!」畏まる貘。「こんな無礼な忍者どもに構ってる暇は無い。子供の恐れをもっと集めて、わらわに献上するのじゃ」有明達は八雲達に構わず姿を消し、去っていった。
道場に引き返すと、「お兄ちゃん?!」タンクトップにスパッツの姿で求人誌片手に姿を現す天晴! やはりパワー系の仕事を探しているらしい。
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手裏剣戦隊ニンニンジャー 3

2015-07-20 21:31:51 | 日記
「じゃ、さよなら」野球少年も野球道具を置いて去っていった。「見付けたぞ風花! 頭を使わず肉体派のあなたに向いてますってバイト! 燃えてきたぁ!!」嬉々として履歴書を書き出す天晴。「これはnot イーズィだな」八雲達は天晴を無理矢理連れて、妖怪を探しに出てゆくことになった。
街で夢目当てで貘が子供を追い回していると、偶然元野球少年に出会した。「なんだ小僧? お前の夢はもう喰ったゾウ」特に攻撃する風でもなかったが、追って来たキンジが間に入り、少年を逃がした。八雲達も天晴を連れて来た。「面接会場?」「違うでしょ!」風花に頭をはたかれる天晴!「手裏剣変化!!」天晴以外は変化した!「お兄ちゃん?! なんで変化しないの!」「別に忍者にならなくても戦えるだろ?」根拠無いが自信は有る天晴!「忍者には忍者を喰らわせてやろう!!」貘は天晴の夢を取り出し、ジュッカラゲ達に忍の力を与えた!
煙り玉を投げてくるジュッカラゲ達!! 即乱戦になり、言葉通り素手で戦いだす天晴! なぜか逃げずに傍で様子を見ている元野球少年。忍ジュッカラゲ達は得物がいつもと少し違う程度で八雲、霞、凪、風花の五遁の術の連発で問題無く撃退できた。「ん~、忍者じゃダメかぁッ!」悔しがる貘。いつの間にか、そこらをウロチョロしていた天晴を捕まえてくる風花。「にわか忍者に負ける訳無い!」豪語する八雲!「スポーツでございやしたら、わかりやせんがねぇ」考えがあるらしいキンジは煽るように言った。
「容易いこと!」単純に対抗した貘は野球少年の夢の力で野球空間を作り出した!! 野球少年もベンチに入る形で取り込まれていた。「野球で勝負すれば、きっとあの子も夢を取り戻せるはずでごぜぇやす!」「野球なら俺も活躍できそうだぜ!」『忍者』に関することではないのでやる気を出す天晴に八雲は「レーナニ・ムーフォニユ」
     4に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 4

2015-07-20 21:31:39 | 日記
と魔法でユニフォームを出してやった。試合が始まると、分身で人数を補う八雲。開始早々バットを妖力で飛ばし守備のメンバーを次々攻撃する貘! 凪が抗議すると、「妖怪の野球にキレイも汚ぇもねーゾウ!」居直る貘! これに「ではこちらは忍者野球でいきましょう!!」霞は宣言した!
ホームランをサーファーマルの力で水を呼び出し、波乗りでキャッチする風花! 姿を消してジュッカラゲのタッチを避ける八雲! 落とし穴の術でジュッカラゲを落とす凪! タダのフライをUFOマルの力で不規則に飛行させヒットにする霞! 生身で普通にいい守備をする天晴!「燃えてきたぁーッ!!」初めて火遁を使いこなし、火球を投げるキンジ!
9回表、牙鬼軍五点、ニンニンジャー二点となった。「この1球で決着を着けてやる!」気合いの貘! しかし、投手のキンジは交代を決め、元野球少年を指名した!「え、僕?」「大丈夫でごぜぇやす! 頭は夢を忘れておりやすが、きっと体は覚えているでごぜぇやす」「なんでこんなこと」「夢を持ってる人は強いでごぜぇやすよ」少年はマウンドに立った。玉を握り締めた。この感覚、知っている! 少年は振りかぶり、「ええいッ!」投げた!! 空振りする貘! 三振!!「yesッ! バッターアウト!!」キンジは少年を抱えて喜んだ!「なんか楽しい!」少年も笑顔を取り戻した。
9回裏、2アウト満塁、バッター天晴!「天兄! 変化して逆転だ!!」「わかった」流れを受け入れ、ようやく変化した天晴!「打てるものなら打ってみろ!」「ぐぅぅう、わああああっ!!」貘の速球を打ち返し、貘に玉を打ち当て、そのまま電光掲示板まで吹っ飛ばす天晴!! 野球空間の妖術は解けた!「なんか忍者も楽しいな、これ!」少年を逃がし、起き上がった貘と対峙する一同。風花達は超絶勝負チェンジャーを
     5に続く

手裏剣戦隊ニンニンジャー 5

2015-07-20 21:31:26 | 日記
使うよう天晴に促し、アカニンジャー超絶に変化させた!「超絶燃えてきたぁーッ!」知らないらしく、多段変化に驚く貘!「まずは俺達からだ!」ガマガマ銃を構える八雲達!「忍者一撃!!」舌の一撃が貘を襲う!「奥義、シャイニングロックスターッ!!」キンジは大手裏剣に変化して旋回し始めた!「超ぉお絶ぅッ! 手裏剣斬!!」燃える一番刀を伸ばし、降り下ろす天晴! 大キンジ手裏剣とと燃える一番刀で切り裂かれ、貘は爆散した!!
奪われていた夢も全て戻った。「キィイイッ! 忌々しい忍者どもッ!! 許せぬ許せぬ! 晦、早う早う! 倒してしまうのじゃ!!」「御意にござりまする」癇癪を起こす有明に、戸惑いつつ承知した正影は十六夜に倒された貘を巨大化させた! 天晴達もバイソンキングとシュリケンジンで対抗するが、速攻で件の怪光線をシュリケンジンに浴び、気力を失う一同!「またでこざいやすか!!」キンジが一撃入れると、貘は食べた天晴達の夢の玉を吐き出し、そこらに散っていった! この内、赤い玉を拾った少年は玉をシュリケンジンに投げ返した!!「えいッ!」とんでもない遠投! 天晴の体に夢が戻り、「後は俺に任せとけ!!」ライオンハオージョーを呼び出し、乗り込んでライオンハオーに変化させ、怪光線を謎の反射性能! で跳ね返して貘の気力奪った!!「止めだ! ライオン超絶斬り!!!」獅子形態に乗り、獅子の突進の勢いで燃える一番刀を振り抜き、貘を斬り払った!!「夢と共にバックはされたぁッ!!」貘は倒された!!「忍ばずぅ~、わっしょいッ!」決めポーズの天晴。
「俺達が戦うってのはさ、自分の夢の為でもあるけど、皆の夢を守る為でもあるんだな」再び練習に打ち込む少年を皆で見守りながら、天晴は呟くのだった。
・・・有明は戦闘型では無いんだな。身分の低い十六夜をスルーしていたが。