conscience

my diary

コロナ、コロナ、コロナ!

2020年12月24日 | 日記
 年末・年始を控えた時期ではあるが、新型コロナ感染の波が収まらない。このコロナ禍に関しては、少し悪質な風邪と変わらないとか、放っておいても集団免疫を獲得すれば自然と収まるとか、素人や専門家と称する人達まで巻き込んで論議されているが、医療体制が危機的な状況にあることだけは間違いないのだろう。病院の数が多いのに、他国と比べて安易に危機的状況を迎えるのは医療行政に根本的な問題があるのだろう。ここでも、既得権者である医師会などが、医師を増やすことに反対してきたことが原因であるように思える。
 政府のコロナ禍対応に対する失政の為、我が国は、経済・財政的に大きな危機を生じさせつつある。コロナ禍発生当時の初期対応のまずさ、その後のgotoキャンペーンの起動時期の誤り等、戦争が出来ない国である、我が国の危機対応における脆弱さが明らかになってきた。
 国民も、権利のみ声高に主張するものの、自制とか犠牲的精神とかに欠ける者が明らかに多い。また、これだけ、政府が明らかな失政を続けているのに、落ちて来たとはいえ、まだまだ、自民党や内閣に対する支持率が多い。これも不思議だ。『そのうち良くなる。政府が何とかしてくれる。来年は、コロナ前の生活に戻れる。』と思っているのだろうか。幻想だと思う。コロナ前の生活には戻れないと覚悟すべきだ。経済・財政的にも、既にリーマンショック時の打撃は遙かに超えている。2009年の年越し派遣村の光景が再現されようとしているし、或は、その時よりも打撃は大きいと悟るべきだ。失業、増税、年金の減額などが目の前にある。コロナ禍による死者数も更に増加するだろう。
 ところで、一昨日、鼻水が出て止まらず喉も痛い、案の定、翌朝、熱を測ると38℃もあった。先週から高血圧や白内障の為に病院に行っていたので、もしかすると、そこでコロナに感染したのかと怖れを抱いて、今日も治らなければコロナの相談窓口にでも相談してみようかとも思っていたが、風邪薬を飲んで寝ていると昼頃から平熱になったし、症状も収まって来た。私は、子供の時から喉が弱く少しの事でも発熱しがちであった。今のところは、それであったと思っているが、しかし、時期が時期なので安心は出来ない。コロナ禍が人ごとではないと思ったことであった。
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欲望

2020年12月18日 | 日記
 欲望とは、「不足を感じてこれを充足させようと望むこと。また、その心。ほしがること。ほしいと思い望む心。」(国語大辞典 小学館) と解釈されており、心理学的には、生理的欲求、何らかの認知、それらによって生み出された感情などが、したいという感覚を惹き起こすとされているとのことで、民主主義にとって、「人間は何ものにも拘束されずに自分の幸福と安全を確保するために自由に判断し行動できる存在となるべきこと。」が最も大切であるとされている。

 ところが、「自由に判断し行動出来る存在」である人は、世界中に何人いるだろうか。社会や他人による影響とか、受けて来た教育や育った環境の影響とか、今現在置かれている立場や状況とかの様々な要因が、人が自由に判断し行動することを妨げている。
 
 新型コロナウイルスについての評価や、コロナ禍における自らの行動においても、例えば、政府の方針とか、マスコミの報道とか、周囲にコロナに感染した人がいるかどうかとか、そういったことで行動は左右されている。この新型コロナは単なる風邪の一種であって大したことはないという説もあるし、一方では、質の悪いウイルス感染症であって、無症状で人に感染させ、ウイズコロナというか、今後は、コロナと共にある生活をどのように送って行くかが重要であり、コロナ前と後では、人々の生活様式そのものを根本的に変えなければならないという人もいる。
 冬季にコロナウイルスが活性化することは、以前から専門家等に言われていたことだが、それを軽視したのか、政府は、医療や感染防止よりも、gotoキャンペーンによる経済活動の活性化を図った。旅行業者なども、それに便乗し、割安で行ける旅行の宣伝活動を盛んに行った。数千万人もの国民も、それをgotoトラベルを利用した。確かに、移動そのものによる感染リスクはある程度は少ないと言えるかもしれないが、移動先での飲食は感染リスクを高めた。エビデンスがないと、頑なに、gotoトラベルの危険性を否定し続けた首相は、goto一時停止の発表の日も多人数での会食を続けた。愚かとしか言いようのない行動であるが、これが、我が国トップ層の一般的な認識なんだろう。
 利益集団の仲裁役でしかない我が国の政治家達の言には、全く信頼が置けないが、それによって行動が左右される国民も何て愚かなんだろうか。これが、「自由に行動し判断できる」国民と言えるのだろうか。戦後教育は、偏差値により将来までも評価されるという学歴偏重社会となった。特に、官僚の世界においては、余計な事を考え自主的に行動することが忌避されており、前例踏襲、縦割り主義が徹底されている。民間においては、そこまでのことは無いにしても、自社の利益第一主義であることには変わりはない。高等教育を受けているはずの大半の日本人は、自ら考えることを放棄し、人のせいにして、置かれた状況に耐えている。
 コロナ禍で何兆円もの予算が無意味に費消されたが、そのつけは、必ず将来世代に被さってくる。コロナ禍で見えたのは、貧富の差だけではなく、情報リテラシー(知識・能力)などにおいても格差が広がっていることであった。政治家は自らの利益の為のみに行動する身下げはてた人種であることは、元農水大臣経験者が賄賂を受け取っていたことなどからも明らかであるし、布マスクを勧めた前首相などは選挙民の利益誘導の為に一流ホテルで接待を行った。資本主義は人々の欲望を原動力として経済を回してゆく仕組みであるが、ともすれば道徳的規範意識を逸脱する行為を誘発する。欲望資本主義全盛の日本は、このコロナ禍を通じて、どのように変化するだろうか、それともしないのだろうか、これからが見物だ。しかし、社会の表面から見えないところで、弱者は益々増加するだろう。まさに、弱肉強食蟻地獄開始のゴングの音が聞こえてきそうだ。
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一大決心

2020年12月17日 | 日記
 ベットに敷いていたマットレスを粗大ゴミとして出してしまった為、妻が寝ると背中が痛くて眠れないとのことで、昨日、ニトリにマットレスを買いに行った。丁度良いと思われる品物があったので買って帰ったが、ニトリで多くの種類の家庭用品などを眺めていると、昔、このくらいの商品があったなら新婚生活なども多いに変わっていただろうと想像したりした。
 帰りにマルナカのレストランで食事をしたが、gotoイートの商品券は、その店では使用できなかった。当初、一万円の商品券を買っていたが、半分ほど使ったところで、余分に一万円分の買い増しをしていて、イオンモールやスシローなどで使用できたので、マルナカ内のレストランでも使えるかと思っていたが、あてが少し外れた。帰宅してニュースを見ていたら、28日からのgotoの全国的な一時中止に絡んで、イートも使用自粛要請があるらしい。イートは県の発行なので、本県が対象となるかは、まだ分からないが、欲をかくと碌な事がないということだと思った。
 ガース首相は、goto一時停止を発表した、その日の夜に2F氏等と会食したとして批判されている。王氏を始め、高齢の著名人を集めて、その会食でクラスターとなったら、どう言い訳をするつもりであったのか。危機感や当事者意識がここまで低いとはあきれ返る。
 gotoの全てが悪かったというのではなく、観光飲食業界という一部の利益集団の為に始めたものであったが、完全な感染収束を待たずに開始したのが悪かったのと、感染予防の徹底とセットで行えなかったことが、結果として、途中での一時停止で、観光飲食業界により負担をかけてしまったという悪い結果となった。これは、利害調整を手法とする我が国の政党政治の限界を示していると同時に、戦略的政治が我が国の政界では不得手であり、また、ガース首相の権力基盤の弱さが原因で、忠告をしてくれる側近たちが不足していることも示していると考える。
 考えれば、gotoを煽り立てたマスコミも当該業界も問題がある。冬場になれば、夏季に数倍する感染の広がりが予測できたはずであるが、物事を良い方に考えたがるという正常性バイアスに陥っていたのではなかろうか。
 コロナ禍に対する最近の数々の政治的失敗のため、将来の財政的危機が近接しつつあり、国民の間の格差の拡大が進行しつつある。今や、明日に向かって、どう生き延びていけるかが多くの国民の上の大きな課題となってきている。デフレスパイラル(物価の継続的な下落と、一部の商品の値上がり、国民所得の減少)の状況が、年明けにもはっきりと見えてくるだろう。年金も引き下げとなるかもしれない。スーパーに行っても、葡萄やイチゴなどの果物は高くて買えない。赤札が貼られるのを待って、それでも高いなあと嘆きつつ買っている。そこで、私なりに一大決心をした。食べるのを減らそう。過食気味で腹回りが大きくなっているが、食事の量を減らせば、それも少しは解消するし、何よりも空腹気味の方が頭の働きも良い。


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無能なのか、それとも擬態?

2020年12月15日 | 日記
 gotoの全国的な一時停止ということになった。gotoの持たらした経済効果は評価できるものがあったが、一方では、全国旅行業協会会長(与党幹事長という重要政治家なのに一利益団体の会長であるとは不可解)である2F氏に忖度して、本来はコロナ禍が収まった時期に開始するという方針をいつの間にか覆してキャンペーンの開始時期を早め、その結果、政府が推奨するこのキャンペーンに起因して、自粛緩和の風潮が世間に広がり、全国的な感染拡大が促されたという疑いもあった。ここにきて、全国的な感染禍の広がりという状況と、新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言、世論調査における支持率の低下などもあって、ようやく重い腰を上げたということになったのだろう。
 首相は官房長官経験者にも関わらず記者会見等における印象が悪く、政治家に致命的な発言能力の低さということも取りざたされている。首相会見などを見ていると、裸の大将的で、世間からの情報に少し疎いのではないかという感じすらする。
 しかし、与党内での支持基盤も確固たるものがなく、トラブル議員を多く抱えてきた2F氏の意向に正面から逆らえないという首相の苦衷もあるのではないかとの勘ぐりもある。ここに至って、漸く、世論を背景にして大きな方針転換をしつつあるかにも見えるが、一方では、やはり2F氏グループに逆らいきれないのではなかろうかという疑念もある。無能やお人よしを装うということは政治家の一つの戦略でもあるが、本当に無能な人なのか、それとも、裏に政治家としての野心が隠されているのか、田中角栄に引導を渡したという梶山清六を師に仰いできた首相の真価が問われているのではなかろうか。
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感染拡大は本当にピークアウトしたのか?

2020年12月12日 | 日記
 新型コロナの感染拡大がピークアウトしたという説を唱える人がいる。本当にそうなら良いのだが、コロナウイルスが感染力を増す冬期を迎えて、また、中途半端な政府や各都道府県の政策を見ていて、依然として活発な若い世代の無警戒な行動なども見ていると、とても、このウイルスの感染拡大がピークを迎えたとは思えない。
 『gotoが感染拡大につながったというエビデンスはない』とガース首相は言っているが、逆に言うと、つながらなかったというエビデンスもない。各種の利益団体に支えられ、足して二で割るという手法で政治を運営してきたこの国の政権の運営手法は限界にあると言っても過言ではなかろう。例えば、『直接、コロナ禍で死ぬ人よりも、規制により経済的に多大の損害を受けて死ぬ人の方が多いと思われるので当面は経済優先で行く』と国民に明確に説明するのならともかく、そういったメッセージも聞こえてこない。ただ、その場凌ぎの官僚的手法で感染を拡大し、経済的な困窮者を増やしつつある。
 そもそも、観光飲食業は本当に我が国にとって必須の産業なんだろうか、それを守る為に感染拡大から医療崩壊を招き、しいては同業界も立ち行かなくなるのであれば、何をしているのかと言うことになる。ここは、医療・介護業界などの支援に思い切って資金と人材を投入すべき時であり、中長期的にも、医師や看護師の増員も検討すべきである。産業構造も、観光飲食業などの一部のサービス業に重きを置くのではなく、もう一度、中小企業などが培ってきた技術力の高い製造業こそ復活させるべき時ではなかろうか。
 もっとも、将来的な福祉負担を削減するため、敢て、コロナ禍の感染拡大を放置して、多数の高齢者を殺し、ついでに、低所得者も殺すというファシズム的政策に突き進んでいるのであれば、それはそれで筋が通っている。果たして、自民党・公明党政権が裏で企んで、この事態を生じさせているのだろうか。私には、そんな奇想天外な政策も現政権では取り得ることが出来ないと思う。ただ、事態の推移に対して、官僚頼みで右往左往しているだけの政権のような気がする。日本沈没という映画がリバイバル撮影されるそうだが、沈没せずとも、このままでは、我が国の将来に対して、暗澹たる気持ちを抱かざる得ない。これも、お友達を優遇してきた安倍忖度政治の負の遺産であるように思う。
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