年末・年始を控えた時期ではあるが、新型コロナ感染の波が収まらない。このコロナ禍に関しては、少し悪質な風邪と変わらないとか、放っておいても集団免疫を獲得すれば自然と収まるとか、素人や専門家と称する人達まで巻き込んで論議されているが、医療体制が危機的な状況にあることだけは間違いないのだろう。病院の数が多いのに、他国と比べて安易に危機的状況を迎えるのは医療行政に根本的な問題があるのだろう。ここでも、既得権者である医師会などが、医師を増やすことに反対してきたことが原因であるように思える。
政府のコロナ禍対応に対する失政の為、我が国は、経済・財政的に大きな危機を生じさせつつある。コロナ禍発生当時の初期対応のまずさ、その後のgotoキャンペーンの起動時期の誤り等、戦争が出来ない国である、我が国の危機対応における脆弱さが明らかになってきた。
国民も、権利のみ声高に主張するものの、自制とか犠牲的精神とかに欠ける者が明らかに多い。また、これだけ、政府が明らかな失政を続けているのに、落ちて来たとはいえ、まだまだ、自民党や内閣に対する支持率が多い。これも不思議だ。『そのうち良くなる。政府が何とかしてくれる。来年は、コロナ前の生活に戻れる。』と思っているのだろうか。幻想だと思う。コロナ前の生活には戻れないと覚悟すべきだ。経済・財政的にも、既にリーマンショック時の打撃は遙かに超えている。2009年の年越し派遣村の光景が再現されようとしているし、或は、その時よりも打撃は大きいと悟るべきだ。失業、増税、年金の減額などが目の前にある。コロナ禍による死者数も更に増加するだろう。
ところで、一昨日、鼻水が出て止まらず喉も痛い、案の定、翌朝、熱を測ると38℃もあった。先週から高血圧や白内障の為に病院に行っていたので、もしかすると、そこでコロナに感染したのかと怖れを抱いて、今日も治らなければコロナの相談窓口にでも相談してみようかとも思っていたが、風邪薬を飲んで寝ていると昼頃から平熱になったし、症状も収まって来た。私は、子供の時から喉が弱く少しの事でも発熱しがちであった。今のところは、それであったと思っているが、しかし、時期が時期なので安心は出来ない。コロナ禍が人ごとではないと思ったことであった。