石破自民党新総裁が、衆議院を9日に解散し、27日に投票日とする予定であるとのこと。予算委員会等で十分に質疑をして国民に内閣の方針等を知らしめた上で解散するとの前言を早速覆したことになる。もっとも、石破氏は総裁に選ばれたとは言え、元々の自民党内での仲間は少なく、水面下で菅前首相や岸田首相の助けを借りたことは明らかであり、解散時期についても自民党内の早期解散を求める声に抗しきれなかったのが実情だろう。これから彼が総理総裁となって、自らの意向を政府・与党の中で反映させうるまでは暫くの時間がかかるだろうことも考えられる。さっそく株価先物は2500円近く下落しているようだが、これは、積極財政を唱えていた高市氏が総裁に選ばれるとの大方の予想に反して、どちらかと言えば慎重派の石破氏が総裁に選ばれたことが影響していると言われる。しかし、石破氏は当面、岸田内閣の方針を守ると約束したと言われており、急に、利上げや金融課税等に踏み出すことは無いであろう。経済評論家の高橋教授などのネットでの発言は、このことを考慮せずに、石破氏が首相になれば、さも、日本は終わりであるかのような言説を広めているようだ。高市氏が自民党内での要職を固辞したのは、石破内閣が短命に終るのを待っているのではという説もあるようだが、そんなことは無いと信じたい。
袴田事件(1966年に清水市で起きた一家四人殺害事件)では、静岡地裁の再審判決で同氏に無罪判決が下されたが、この判決では、昭和41年当時の警察での長時間の取り調べや、証拠となる衣類が味噌蔵から発見されたのは事件後1年以上経ってからであり、味噌漬けにされていたにしては、衣類に付着した血痕の色が鮮やかに残っていたことなどの点が考慮されたようだ。それでは、誰が彼の衣類を隠したのか、もし、警察官が隠したとすれば大変な問題であり、かなり長期間が経過しているとしても、彼が無罪であるとするならば誰が証拠隠滅を図ったのかを調査する必要があるのではなかろうか。昔の警察については、犯罪検挙率等の統計操作疑惑、超過勤務手当や出張旅費の不正疑惑、自白偏重主義で冤罪が多く発生した可能性があることなども一部で指摘されている。最近の警察では、そのようなことが無くなったと信じたいが、はて、どうだろうか。
ラブホテルで若い女性が殺される事件が跡を絶たない。援助交際やパパ活などで性を売り物にした挙句、事件の被害に遭っているのかもしれない。居場所が無い若者が増えていると言われているが、実態はどうなのだろうか。若い女性については、恋愛幻想の反面、自らの性を尊重しない傾向があるとも言われて久しい。男性については、隙があれば射精する機会を求めるという動物的本能に動かされてしまうことがあるが、まともな性教育が教育現場や家庭内で忌避されている我が国にあっては、若い女性には、性行動について客観的に学ぶ機会が必要であり、様々なリスクの中で自らの性を守ろうという意志が必要だろう。性感染症も蔓延しており、子宮頸がんなどでも毎年万を超える女性が命を落としていると言う。キスなどでも感染する性病もあり、主として被害に遭って苦しむのは女性が多い。それでもなお、恋愛に幻想を抱き、アバンチュールを求めたいのであろうか。