今年は未だに暖かく、明日から11月というのに昼間は20℃前後の日が続いている。しかし、流石に着衣は長袖の上に上着がいる季節となってきた。
毎日、ラジオ英会話をやっているが、覚えが良くなくて、聞いたり話したりする自信が全く無い。今月初めにやったことを早くも忘れている。これではいけないと思う。やり方を変えるべきだと思っている。
昨日のニュースを見ていると、脅迫等の罪が問われているガーシー被告の裁判で、カウアンオカモト氏が、「ジャニー氏からの性被害を告発したのに、マスコミは何処も取り上げてくれず、ガーシー氏のみが取り上げてくれたことに恩を感じている。」と証言したとのこと。ガーシーのやった事実は変わらないが、情状面での酌量の余地を求めての証言だったのだろう。確かに、ジャニーズ問題が大きな問題となったのは、BBCの放送が発端だとしても、その切っ掛けの一部は、ガーシー氏の、SNSでのカウアン氏の告発を取りあげた発信に寄ったものかもしれない。そのおかげで、ジャニーズ事務所がジャニー氏の性加害の事実を認め、社名の変更と、所属タレントや社員の新エージェント会社への移行を表明することとなった。補償のみを行うとした旧ジャニーズ事務所の社長になった東山氏は、タレント社長としての限界を早くも感じたのか、当初、新エージェント会社の社長も兼務するとしていたが、それを辞退するとのこと。どうも、「のん」などをマネジメントしている事務所の社長に、新会社の社長になるように要請しているようだが、少し考えてみても、タレントで経営経験の無い東山氏には、旧ジャニーズ事務所の様々な資産や社員の新会社への所属移転、タレントとの新会社での新規契約と、例え経験者であったとしても解決困難な難問が待ち構えていることが明らかであった。タレントとして、表舞台で周囲に支えられて活躍していた人には到底無理なことでもあっただろうし、社長がこれでは、タレントは勿論、社員等の周囲の人も不安であっただろう。早めの辞退と、外部からの新社長の招聘は、むしろ、これ以上の泥沼化を食い止める良い方策であると言えるだろう。最年長のタレントで有名な東山氏を社長に据えれば、所属タレントもついてくるだろうし、世間体も良いというのがジュリー氏の思惑であったかもしれないが、スポンサー企業などからの、旧ジャニーズ所属タレントのCMなどへの契約拒否と、岡田、二宮と続く有名タレントの独立を招いたことは、雪崩的に、新会社にも大きな負の影響を与えかねないだろうし、場合によっては、新会社自体の経営の破綻の恐れもあったかもしれない。日本最大の芸能事務所であったジャニーズ事務所と雖も、いつまでも古い体質のままではやっていけないということだろう。
大阪万博なども、古い体質、古いやり方のままでは、うまくいかないという象徴だろう。かっての我が国では、昭和を代表する一大イベントとして、東京オリンピック、万博の開催と、経済成長の時期とも重なって大きなイベントの成功が、社会・経済の発展を象徴するものであった。ところが、経済成長の停滞、人口減少社会となった現在の我が国では、先のオリンピックの開催では、コロナ禍による延期もあったが、高橋理事を中心とする汚職事件などもあり、負の遺産として記憶されることとなった。来る大阪万博についても、現在の所は、開催準備がうまくいかず、その責任の所在も曖昧であり、IRも含めて、先の見通しの甘さが指摘されている。かって、江戸時代などであれば、建築工事の不備などでは、責任者の武士が何人も切腹したようなこともあったが、現代の日本では、イベントについての業者などへの丸投げ体質と、名前だけの役員達の無責任さが露わになっても、誰も責任を取らないし、膨らんだ建築費などの予算は、無法図に、税金投入によって補おうとしている。そろそろ、我が国の指導者や国民自体も、今までの体質、今までのやり方は、21世紀の時代には合わなくなっていると自覚すべきだろう。それでも、どうしても万博をやりたいというのであれば、チンケな構造物を並べるのではなく、大規模なテントを並べるだけの陳列でも良いのではなかろうか。身の丈に合ったイベントで、我が国の現状を見てもらうというのも良いのかもしれない。