あれほど飲食店等の事業者に、まんえん防止措置等でかけていた規制が、いつの間にか解除され、ゴールデンウイークに突入してしまった。はて、いつ、新型コロナ感染症が収束して、安心できる状態となったのだろう。私には全くわからない。そして、人々は、故郷へ、家族旅行へ、各種のイベントへと、大賑わいとなっている。本当に大丈夫、コロナオミクロン株にかかっても軽い、誰が、それを保障してくれているのだろうか。要は、子供にまで感染が拡大してしまったが為に感染防止の手段が無くなって、政府がギブアップして、コロナ防止よりも経済振興に大きく舵を切ったということなんだろう。
なるほど、100年前のスペイン風邪では、日本本土で45万人の死者が出たと言われているが、それに比べると、今のところは、統計的には、コロナでの死者は3万人足らずとなっており、オミクロン株に変異しても、死者数が、そうは伸びていないことから、経済を維持してゆく為には、ここいらで政策転換をせざるを得なかったのだろう。しかし、明らかに、インフルエンザよりもコロナの方が症状が重いと言われていて、後遺症もかなり多数の人が残るとも言われており、感染するかしないか、重症化するかしないかは、その人自身の運と体質によるものと思われる。後は、ワクチンの効果頼みなのだろうか。私は三回目のワクチンは打てたが、妻の方は、接種券が未だに届かないので、予約が出来ていない。自治体によって、接種券の送付時期が遅れている所もあるようだが、政府が、三回目のワクチンの接種を勧めている割には、矛盾が生じているのではなかろうか。
知床の観光船の事故でも感じることだが、今の時代は、国民自らが、しっかりと政府の言うことや事業者についての見極めをする必要がある。未だに、還付金詐欺や警察などを騙った詐欺が流行っているが、知床の観光船の該事業者も、安全であることを装った詐欺のようなものだ。コロナの規制緩和で、ツアー業者等から宣伝のダイレクトメールが毎日のように届くようになったが、本当にコロナ感染対策は万全なんだろうか、知床観光船のような事故に遭うことはないんだろうかと疑問が残る。例え善意であっても、息子さんが両親にツアー旅行を勧めても良いものだろうか、もう一度考えてみて欲しい。