先に聖火リレーを見に行った時に、聖火ランナーの前触れで走っていたドコモやコカ・コーラの、何とも派手やかなチンドンカーを見て何か強い嫌悪感を覚え、彼らはオリンピックの宣伝の為にやっている行為なんだろうが、むしろ逆効果でしかないと思った。そしてそう思ってしまうと、沿道で見て歓声を放っている大勢の観客達の中で何か孤立感を覚えてしまった。
そして、最近のテレビ番組でオリンピック選手のことを取り上げている番組を見ても同じ感じがする。コロナ禍で感染してしまって自宅治療などを強いられて苦しんでいる多数の人達がいる一方で、テレビや新聞は、自らの利益の為にオリンピックを持て囃して、それで彼らの良心は痛まないのだろうか。これが二年前のことであったら、私は、むしろ、テレビを見てオリンピック候補を応援していただろうにと思う。
何でこんなことになったんだろうか。例えば、昨年、オリンピックを一年間延期したときに、ワクチンの重要性や、検疫の重要性が、少し考えれば判っていたことだろう。ところが、最高学府を出た優秀な政治家や官僚達がいながら、何故、日本はこんな状態になっているんだろうか。何かが狂っているとしか思えない。与野党問わず、良識が通用しないという政治の問題なんだろうか。一部で自分の事しか考えているとしか思えない医療機関の問題なんだろうか。そもそも、高齢化社会の真っ最中なのに、医者や病院を削減しようという政策はどうなのか。医療界が自らの利権を守る為に同業者を増やしたくないだけなんだろうか。コロナ禍でこんな状態となっているのに、未だに、ワクチンの打ち手に歯科医や薬剤師を当てようとしたときに反対する勢力がいるという。そういった医療関係者は、自分で自分の首を絞めていると気が付かないんだろうか。