文春報道が火をつけたM氏のスキャンダルについては、いくら大事務所に所属しているといっても、他のメディアもジャニー喜多川氏の件のように無視していることは出来なかったようで、フジテレビのワイドナショーでも、一応はM氏に擁護的な装いをしながらも取り上げざるを得なかったようでもあった。また、他の週刊誌等でも次々と記事になっているようで、有名芸人である彼が、取り巻きタレントを使って、タレントに憧れている複数の女性を集めては性的な行動を行っていたであろうことが徐々に明らかになりつつある。
猿の集団でも、腕力や統率力などに優れたオスが、複数のメス猿と性行為を行い子孫を残すということが自然に行われているが、未だに動物としての本能を残している人間という生き物においても同様のことが形を変えて行われているようでもある。女性の方も、そのように動物的ホルモンを発散している男性へ引き付けられるのだろうか。私は、M氏の芸が面白いと思ったことがないし、むしろ、最近の彼の傲慢にすら見える態度を画面上で見て、嫌な気分しか味わったことしかない。元官房副長官のK氏も、妻と愛人がいて、自らの問題の渦中にもデリヘル嬢を複数回呼んでいたと言われているが、彼の、見るからに精力的な風貌からしても、何となく想像出来るところでもある。「英雄色を好む」ということが昔から言われていて、豊臣秀吉や徳川家康も複数の愛人がいて、その中には人妻であった女性もいたとのこと。動物的本能のある、人よりも活動的なオスの特徴でもあるだろう。しかし、K氏に関しては、セレブのお坊ちゃん出身者ということもあって、我々とは少し考え方にズレがあり、それが岸田首相の政策にも影響しているようではあるが、ともあれ、能力があると認めていたからこそ、未だに岸田首相は重用しているろだろう。恐らく戦国期に生まれていれば一国一城の主ともなっていたのかもしれないし、織田信長のように高転びに滅んでいたのかもしれない。
しかし、そのような動物的本能のままに行動する人が、現代日本で受け入れられるのだろうか。「不倫は文化である」と言った芸能人もいたが、妻も含む関係者全ての同意の上であれば不倫も許されるのかもしれないし、明治・大正期まではお妾さんを囲うということが普通に行われていたようだ。その上、我が国には、売春防止法という大きなザル法があって、性風俗も当然のように認められているのだから、法律の範囲内なら何をやっても構わないという理屈があるのかもしれない。しかし、女性が嫌がっているのに、それにも関わらず行為に及んでいたとすれば、証拠の有り無しに関わらず、許されて良いものではないだろうし、例え、そのような人物が、政治的指導者であったり、テレビに常時顔を出しているボス的な芸能人であっても良いはずがない。何よりも、構造的な性搾取や性上納ということであるならば、そんなことは許されるべきではない。それは、被害対象者が女性であっても、ジャニー氏の対象者のように男性であっても同様と考える。
そんなニュースが流れる中で、「アホの坂田」で知られる芸人の坂田師匠が82歳で老衰で亡くなったという。結婚歴は無かったようで、独身芸能人の集まりであるアローン会の名誉顧問とされていたらしい。何か哀れであるような気もするが、多くの人からは慕われていたそうなので、それは当人でなければ分からない。