大谷翔平の元通訳の水原一平の行った賭博と不法送金問題については、ニュースで大きく取り上げられているが、私は、ここ数年、大谷が、マスコミで聖人君子の大スポーツ選手であるかのように取り上げられていたことに、何か心配を感じていた。彼も人の子であり、有名になりたいとか、大リーグで成功したいとかと、欲望にまみれた人間であるし、野球選手としても、肘を何度も手術したり、最近は高めの速球に空振りするなど決して万全な人間とは言い難い所もある。マスコミの常として、持ち上げるだけ持ち上げて、落とすとなったら徹底的にあら捜しをして貶めるという風潮があるが、今回のことは、大谷がお金に無頓着な欠陥人間であり、通訳の水原の行為にも気づくことのできなかった愚かな人間であることを世間に晒した結果となった。しかし、このことで、世間の人は、彼も普通の人間であったということがわかった。むしろ、これは、今後の彼の為になったのかもしれない。(『大谷君よ、もう、無理によい子ぶりなどしなくても良いんだよ。』と言いたい。)
小林製薬の紅麹を原料とする機能性表示食品が原因と思われる事案については、死者や複数の入院被害もあったということで不安を呼んでいるが、私は、この機会に、機能性表示食品の在り方に関する議論が行われるであろうことに期待したい。おそらく、米国のように各種のサプリを流通させたいという業者側の意向に沿って、また、薬や特保のように、厚労族にだけ利権を与えるのではなく、経済産業省に関する利権を与えたいと望む政・官・業の思惑で、この「機能性表示食品」という、業者側の責任で届け出のみで販売が認められるという制度が出来たのだろうが、今回は、薬害のような被害の広がりを見せた訳であり、小林製薬の責任のみではなく、制度的にこのままで良いのだろうかという検討も望みたい。私も、複数のサプリを飲んでいるが、例えば、飲み合わせのようなものもあるだろうし、それを購入者の自己責任というのではなく、消費者が適切に判断出来るような仕組みの構築を望みたい。