日本には、山岳ガイドの団体が60団体ぐらいある。
それを統括するのが公益社団法人日本山岳ガイド協会(内閣府認定)である。
その中の一つに日本プロガイド協会があり、会長は角谷道弘さん。前回のG-festaはそこのイベント。
そして今回は、登山ガイド山志(やまさね)のクライミング技術講習に参加した。
ガイドは前述した会と重なっている人もいるが、もう少し幅広いガイドが集まっている。
さて内容は、『瑞浪岩場・クラック講習会その1・その2』と2日連続の講習会だったが、
休みの都合上、「その2」の方に申し込んだ。クラックとは岩の割れ目のこと。
ガイドは成瀬ガイドである。
成瀬 洋平(なるせ ようへい)
岐阜県中津川市在住。スポート、クラックなどフリークライミング全般を好み、
笠置山クライミングエリアをホームに各地でクライミング講習会を行っています。
また、水彩画家として山岳雑誌などに作品を発表しています。(山志サイトより)
参加者は総勢6名で自分以外はミドルの女性ばかり。まあ男性は、仲間内で登れるからね。
自分は休みが人と合わないので、練習するには講習会しかない。😭
初対面の挨拶もそこそこに、まずは軽めと言うことで、こちらの岩。
ルートには名前がついている。「余裕のよっちゃん」(笑)。
ルートは最初に登った人が自由に名前をつけて良い習わしになっているので、色んな名前がある。
成瀬ガイドが、先に登ってロープをセットしてくれる。その後トップロープでチャレンジ。
「余裕のよっちゃん」と言いながら、1段目の大きな手がかりに登るまでに苦労する。
自分は落ちずに登れたが、成瀬ガイドのようにサクサクとはいかなかった(笑)。
女性陣の中には苦労している人もいた。
上部は微妙な幅のクラック。立ち上がれるらしいがズリズリと這い上がる戦法⁉
支点に到着すると、ビレイヤーがロープの張り具合を調節して下まで降りて来る。
この岩全体の眺め。
ルートは右、真ん中(中間で繋がる)、左と3本ラインがある。次に左のラインを登る。
ルート名は、「ゆきこの初恋」。「余裕のよっちゃん」よりやや難しい。
登ったことのない人には何が難しいか分からないのがクライミング(笑)。
技術講習なので、座学と言うか詳しい説明がなされる。
クラックのテクニックは、すご~く簡単に言うと岩を持つのではなく、手や手首をクラックに引っ掛けて登るのである。
もちろんクラックのサイズはまちまちだし、人によって手のサイズも違うので工夫が必要。
クラックの中で、手をくの字に曲げたり、グーにしたりしてなんとか岩に引っ掛かる所を探すのだがこれが見当たらない。
岩を掴みたくなるだが、持てるところはほとんどない。😅
持つ力より、如何に引っ掛けられるかがポイント。
上手に引っ掛けられると力を使わずにクラックにぶら下がることができる。
そこが技術と言うことになる。「ゆきこの初恋」は、引っ掛かりにくいクラックなのでやや難しい。
クラックは足も重要で、クライミングシューズをクラックにしっかり決めると登りやすくなる。
成瀬ガイドのお手本。
挑戦して中ほどまで登れたのだが、次の一手が出ずに落ちること何度か。😫
結局、登れず。小雨が降り出して移動。
そう、この日は寒かった。晴れのち3時ごろ雨の予報がピッタリ当たる。さすが気象庁!
晴れ間もわずかで、ずっと曇っていたので余計に寒さを感じる。
しかし、登ると必死になっているので温まる。ホントは余分な力を入れずに登れるようにならないと💦
最後は「思いやり」。先ほどよりもさらに難しい。少し手前に岩が倒れてきている。薄被りと言う。
ここでもじっくり座学があって、シンハンド、サムカムなどの用語説明と決め方の丁寧な説明。
良く理解できたのだが、この岩では使えなかったし、岩だと勝手が違う(笑)。
チャレンジ!どこが「思いやり」なのかと思うほど苦戦する。やはり途中まで行けてその次に手が伸びず敗退。😅
スタートから離陸するも、登れず苦戦中の女性。
予定時間をオーバーして終了。
冬の夕暮れは早い。薄暗い山の中を車まで戻り、無事完了。お疲れさまでした。
まだまだ岩に慣れてないと実感。しかし面白い!
京都から参加の女性に話を聞くと、ガイド登山などイベントにかなり参加されているようだ。
雪山も、ゲレンデでのアイスクライミングも参加していると言う。
行動力もすごいが、経済力もすごい!😆
とりあえずロープを買って練習しよう。と強く思うのである。
ロープも安くはないけどね(笑)。
問題は、ボルダリングと違ってパートナーがいないと登れないところ。
リンカーンの言葉を借りて・・・
Where there is a will, there is a way.
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