「桜は悲しい」ある人が言った。その儚さ。散りゆく風情。春という季節の中で揺れ動く心。
分からなくもない。おおまかに、花といえば梅だったのは万葉集の時代(780年頃、奈良時代末期)。桜になったのは、古今集時代(905年頃、平安時代前期)。意外に古くから桜なのである。もちろんどちらの歌集にも梅、桜、両方ある。花を見、そこに人生や恋を重ね歌を詠んでいる。その心情は現代人の遺伝子に刻み込まれている気もする。
入学式は4月のままが良いのかもしれない(笑)。
歌詠み
風のなか 君を探しに 旅に出る 青空深く 桜舞い散り
photo : KOIGAKU
指絡め 温もり感じ それだけで あなたの瞳 契りのように
春山の 時折り強く 北風に その冷たさ 胸を貫く
photo : Pinterest
髪留めの 一つも君に 渡せずに 一途な思い この道遥か
読み:儚さ(はかなサ)、巡る、廻る(めぐル)
桜、散り始める桜吹雪。季節は巡る。時間は廻らない。全ては現在進行形、今である。
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