鈴鹿セブンマウンテンの中でもかなり山深く滋賀県側にある鈴鹿山脈の山、雨乞岳。
どうもベテランの山というイメージが強くて遠慮していたが、
ヤマップでよく見かけるようになってからは少し身近になった(笑)。
ヤマップを参考にする時、気を付けていることがある。
それは時々かなりの健脚でコースタイム半分以下なんて人がいるのだ。
早い人、遅い人を参考にしないと下山にしろ山小屋にしろ予定時間に間に合わないことになる。
山頂からの眺め。左:御在所岳、右:鎌ガ岳
冬季は閉鎖されているスカイラインは、
1972年(昭和47年)11月12日:有料開通 1997年(平成9年)11月12日:無料開放。
スカイラインの恩恵に預かり武平(ぶへい)峠からの登山。
今回は、山と高原地図で破線部分のコクイ谷を歩く。『道荒れている』とありながら45分、興味がわく。🤗
ちなみに、ヤマップでは登山道として表示されていない部分である。
デジタル地図と山と高原地図。そして2万5千分の1も持っていく。
2万5千分の1地図を使いこなすには、ある程度練習が必要である。自分もまだ十分とは言えないレベル。
山、谷、沢、崖など地図表記は分かる。問題は現在位置を見失わいことである。
その点、GPS使用のデジタル地図は便利。
今回は、事前に沢沿いルートに赤線引いて確認しながら進むことにした。
スカイラインのトンネル抜けてすぐのところに大小の駐車場がある。
すでに御在所岳に向かう登山者の車が数台留まっている。
さあ、出発。
しばらく進むと注意の看板。御在所岳に向かう道にも破線がある。道迷い遭難が多発しているようだ。
踏み跡は薄いがこの辺りは迷わない。
テープを見落とさないように進む。
イワウチワのお出迎え。
ボタンネコノメソウ。ピントが甘かった(笑)。
花、咲いたら奇麗だろうな。
迷いそうなところは確認していたが、なんと谷筋に降りる所を見逃してしまう。
気付いて戻る、30分ほどのロスタイム。谷筋を降りていく。
コクイ谷はこちら側から行くと沢下りになる。
渡渉は何度もある。
岩が大きく対岸までの距離のないところは何とかなる。
右岸に左岸に何度も行き来する。下流に向かって右側が右岸、左側が左岸である。
ピンクが目に鮮やか。
沢は澄んで奇麗である。渓流釣りには良いところ。遊漁券が必要。
滝があちこちに見られる。2日前の大雨も影響しているかな。
岩の間隔が広いところ、滑りやすいところ、沢ポチャしたくないと何度も抜けた後にメインがあった。
写真を撮るのを忘れこれ1枚しかないが、こちらに向かって張り出した木の枝にぶら下がりながら対岸に足を伸ばさなければならない。このすぐ下は小さな淵になっている。さらに水の流れ落ちる音がゴオーッて音響効果がすごい(笑)。
ここで落ちたら、沢にはまるどころではなくずぶ濡れと岩で頭打ちそうなところである。引き返すかと迷ったが、コクイ谷部分の半分を過ぎてここから登り返すのも大変だと思い進む決心をする。
なんでも最初はビビるものである。渡ってしまえば何でもない。😁
しかしこの木が折れたらどうなるのか・・・。
渡り切った後、もっとすごいのが来るのかとドキドキしていたがそこまでのものはなかった。
さて、ここを渡らなければならない。
どう見てもザック背負ったまま石飛びは無理である。
上流下流を見渡してみるが足場が悪い、それならポチャ落ちする前に靴を脱いで渡る。かなり冷たい。🤣
沢を渡って振り返ると岩の上はイワウチワで満開だった。
足をふきながら、花に癒される。
奥入瀬みたい。行ったことないけど(笑)。新緑と紅葉に来てみたい。
やっとコクイ谷出会いに到着。標高差132m沢を下ってきた。
コースタイム45分は、1時間50分ほど掛かった。うち休憩と悩んでる時間30分少しを差し引いても倍近い時間がかかった。😅
『道は荒れている』は、渡渉とルートファインディングが必要という事が分かった。
このルート登りに使ったらどうなっていただろうと思うところ。
計画段階で逆回り、すなわち先に雨乞岳に登ってコクイ谷経由で戻るシミュレーションもしている。
やめた理由は2つ。第1に標高差。雨乞岳からコクイ谷へ下る道はかなり急である。これは膝にかかる負荷が大きいので避けた。
2つ目は、初めてのコースで破線を帰りに使うのはリスクが高い。日暮れに迷うとあの看板のようになる。
さて、出会いから向こう岸に渡らなければならない。
ここで2度目の靴脱ぎ。2回目の決断は早い。😁
さあここからは頂上目指しての登りだが、・・・つづく
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