中部圏には、登山者憧れの3つのアルプスがある。
瀬戸からだと中央アルプスは割と交通の便が良く、木曽駒ケ岳・宝剣岳はロープウェイを使えば日帰りの範疇である。
しかし一方で現地入りまでの遠さでなかなか行けない山々への憧れ。
北海道や東北、九州の山へ行ってみたいが、いずこも遠い。
遠い山で日帰りや1泊というのも何なので、色々計画を立てると1週間ぐらい欲しくなる(笑)。
せめて前泊で行ける日帰りの山をという事で今回、八ヶ岳の赤岳に行く。😁
ほぼ徹夜で行ける山ではあるのだが、無理せずに現地入りしたいのでサービスエリア(SA)で車中泊。
ここは諏訪湖SA、長距離トラックも乗用車もたくさん停まり泊る。東西交通の要である。
諏訪湖の対岸に広がる夜景が見事。
登山口までは、SAから1時間少し。山荘の駐車場に向かう林道はRV車ならいざ知らず、軽バンではなかなかの荒れ道だ。
助かったのは、切り替えで4輪駆動に出来るため少しは安心して進めた。
登り始めが6時20分で眠くないのは、車中泊のおかげ。😄
南沢から登る。
なかなか、雰囲気良い森の中。
岩スゴイ。何かしらの顔に見えなくもない(笑)。
サルオガゼ。着生植物、日本のエアープランツ。独特の風情がある。
高山では、低い背丈だけどこんなに高くなるのねナナカマド。ナナカマドは3種類あるらしい。😊
木立と苔のコラボレーション。深い森の佇まい。
水のない沢だが、おそらく地下を流れてる?
山が見えてきた。
行者小屋に到着。飼い主の写真モデルを務めるおとなしいラブちゃん。(ラブラドールレトリバー)
小屋を後にして先へ。
阿弥陀岳。堂々とした山容が印象的だ。
少しずつ高度を上げ見晴らしが良くなってきた。
遠目に見る紅葉は一本一本の樹々である。
こちらの登山道、急な階段が続く。下りに使うと景色は良いが足下が不安である。
すごいガスが湧き稜線に舞う。
目指す赤岳頂上を見上げる。太陽が眩しい!
手前が中岳、奥が阿弥陀岳。阿弥陀岳へは厳しそうな道だ。同じ稜線上にあり縦走可能。
やっとハシゴみたいな階段終わって、岩の地面に建つ(笑)。
分岐を左に行けば、頂上へまっすぐ。折角なので少し遠回りしてキレットへ行く。
ヤマダイコンソウ。草紅葉のひとつがこれである。黄色い花に赤く染まった葉っぱがとても良い。
難なく、キレット通過すると頂上だ。
ガスで真っ白。残念😂
頂上から先ほどの行者小屋を眺める。
頂上はさほど広くないので、山小屋まで行く。赤岳は山小屋が多数あるが休業中だった。お昼を取って下山。
微妙な角度の斜面を降り途中で振り返る。下るより登る方が歩きやすいかな(笑)。
もう一つの小屋を通り過ぎるが、ガスがひどくなる。
本当は赤岳北西側に穂高連峰が眺められる絶景なのに、ガスガス、雲モクモクである。😢
動画を撮ってみた。
さて、分岐を下山。
降りたのは右側の新しい階段。左側は、以前のもの。登山者の安全を守る仕事に感謝。
分岐の中山乗越。時間があるので赤岳鉱泉へ進む。
ほどなく到着。
ガスが切れて山頂が見えるが、やはり山向こうは真っ白だ。
テン泊してまったりしている登山者やキャンパーもいる。温泉付きキャンプ地は良いね。😆
広がる稜線を眺めながらのキャンプを今度はしてみたいな。
下山途中に歩荷の人とすれ違う。すごい荷物!
この歩荷の人の後に、がたいの良い男たちが続々と荷物を担ぎ登ってくる。それもかなりの人数。
さっきの人とは違うグループの様子、何事かと思いながらすれ違う。
そこに何故か身一つの若い女性が2人ほど、その他にも中年の女性がいる。
担いでいるボックス側面に「衣装」と書いてある。『?』
やっと理解できた。撮影だ。CMか雑誌かは分からないが、ロケーションの良い奇麗な場所に大勢で登ってきたのだ。
聞こえてくる話からすると、ディレクターが大学の登山部やそのOBに声掛けをして集まった集団のようである。
しかし40名を超えるのではないかと言う大所帯。CMも大変ね。😲
さて、びっくりしながらも下山が続く。北沢コースの沢は赤い。
北沢コース、沢沿いであり、森も良い感じなので光の具合が良ければCMよろしく絵になる風景が楽しめる。
アンセル・アダムスではないが、風景のモノクロ写真も突き詰めると奥が深い。
苔むした岩になにを感じる。グリーンモンスターか(笑)。
こちらのコースは緩やかなハイキングコース。木道も整備され歩きやすい。
林道をてくてく歩いていくと、気配を感じる。ふと森に目を向ける。
鹿だ。草を食べるのをやめこちらを興味深げに見つめる。親子3頭のようである。
人慣れしているのか逃げないね。
林道を下るにつれて、そんな親子を3組も見た。山からのサプライズかな(笑)。
無事下山。
車中泊使えば、もう少し遠くの山まで行けるかな。軽バンを有効活用である(笑)。
ただ、下山してからの帰り道は遠くなるのでお土産屋や名物食べたりする時間が取れない。
やはり下山してからの1泊が必要か。😅
まあそれが旅を豊かにしてくれる。人生に刻もう。
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