塾の講師をしていたことがある。
とても変わった塾で、夏は2泊3日のキャンプ。春は卒業旅行へ行く。
それ以外にも中間・期末試験が終わるとボーリングやソフトボールなどのイベントをする。
そういう事をするのが好きな塾長だった。
学習とイベントで講師仲間、生徒仲間そして講師と塾生との繋がりは強くなっていった。
その塾長が先日、67歳の若さで旅立った。
すでに家族葬は済まされており、塾、創設期の元講師や元塾生が集まって線香をあげに行った。
世話役の元塾生が連絡を取り、段取りをしてくれ10名ほどが集まった。
連れ合いの方は、塾とのかかわりが薄く我々のことはほとんど知らなかった。
2、3名が来ると思っていたのか、こんなにも人が集まるなんてと驚かれた。
それはそうである。ただの学習塾の講師、塾生が20数年経って集まるのである。そんな塾、聞いたことがない。
焼香を終え事の始終を聞いた。
後悔と悲しみにある連れ合いの方と話し合い、塾長らしい供養をということで塾長宅で『偲ぶ会』をすることになった。
当日は、お昼の12時から夜の12時までという長丁場。(笑)
入れ替わり立ち代わり元講師、元塾生が集まったようである。
自分も仕事を早めに切り上げ参加したが、すでに夜8時半、遅くなった。
盛り上がって、みんな出来上がっていた。(笑)
20数年ぶりの講師仲間に会い楽しかった。会えなかった人が残念。
連れ合いの方は、元高校教師である。直接間接的に塾生と接点があり色々な話しを聞かせてもらった。
葬儀の準備から高校の元生徒に出会った話。オウムにかかわった女子生徒について等々。
自分も聞きたいことがあって聞いてみた。
まだ、悲しみにあるだろうけど、笑顔や喜びの顔が時折見られてこちらも安堵する。
こういう人の繋がりを作ったことが塾長の大いなる功績である。感謝。
連れ合いの方とご遺族の上に平安と慰めがありますように。
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