翌日かなり早い時間から皆さん動き始める。
そんなに早くどこへ行くのだろうと思いながら布団の中。😎
日の出が4時半ごろ。そこでぎりぎり起きだしたと言うより飲みすぎて用を足しにトイレへ立った(笑)。
間に合いそうなので日の出を見に行く。
スマホを手に取りサンダルで外に出る。テラスに積もった雪を手で払おうとしたらカチコチでびくともしない。
昨日降り積もった雪がすべて氷になっている。
靴にするか一瞬考えたが、チェーンスパイクも出さないと意味がない。そのあたりなら大丈夫と慎重に歩き出す。
三ノ池を見下ろす。まだ光が入ってない黎明時間。
小高くなっている所から日の出方向を眺める。すごい雲海!
足元を見ると、ライチョウの足跡か。これも凍っている。
池の氷は半分以下になっている。
これに太陽の光が入ればあの透き通るアクアマリンのようなブルーが見られると思うとわくわくする。
日の出だ。
頭を出した山々がまるで島のよう。雲海とはよく言ったものだ。
飛騨頂上がオレンジ色に染まる、今日が始まると思う。
振り返るとうっすらと雪をかぶった御嶽山が、朝日を浴びて美しい。一番奥に剣ヶ峰が見える。
薄手のダウンでは風が冷たい。小屋に戻ろう。
コーヒーを淹れてゆっくりしていると、昨日予約したアップルパイがこれまた薪ストーブで焼きあがってきた。
800円也。もちろん美味しく、贅沢感まで味わう。😋
かなり早い時間に、動き出した人はすでに摩利支天まで行ってきた人もいるようだ。
チェーンスパイクがよく効いたらしい。ちょっとのんびりしすぎたかな。
まあ、大丈夫。今から摩利支天まで行こう。
すでに早朝下から登ってきている登山者もいる。朝一で会合のために山を下りたいっちゃんが、スタッフに連絡している模様。
すでに50~60人とすれ違ったと!
今日は小屋は営業しない日なので、宿泊者だけの対応になるとスタッフ。休業中の看板を出していた。
さて、摩利支天目指して出発。五ノ池も良い感じ。😀
三ノ池に光が入るのを期待するが、雲も上がってきて太陽を遮る。あのブルーが見られない。😢
深緑色から紺色の三ノ池。
雨の前日に登った景色。剣ヶ峰方面。
参考:MUさん
それが一晩でこの景色に変わった。こちら側の空はスカイブルー!
夏空のような空と雲。朝一で登って来た若者のパーティー。
摩利支天へと向かう途中。先にいた女性が静かに『雷鳥です!』と。
おーカッコイイ。もっとアップで撮りたいと思いスマホを操作。そして!
・・・・・。
先ほどの雷鳥が降りてきた。
着地。目の上が赤いのが雄。
摩利支天までの道も雪と岩のミックス。ここは慎重に歩く。
あちこちにライチョウがいて、楽しい。🤩
摩利支天山頂は、2959m。60㎝のピッケルを持って行った。
皆さんストックである。このルートはストックを短めにしないと使いにくい。
また岩を掴みたいところでは邪魔になっている。『ここヤバい』とか『怖い、怖い』と話しているパーティーがいる。
頂上は狭いので譲り、あとから来た5名ほどのパーティーにお願いされ写真を撮ってあげた。
さあ、戻ろう。すれ違ったり、後ろからついてきたりとそこそこの往来。
『あ、絵になる』と思いワンショット。どなたか存じませんがありがとうございます。😆
五の池小屋を臨む。こちら側は相変わらず濃い雲が湧き続けている。
ここも写真をお借りした。天候いかんでここまで変化するこの時期の標高3000m近く。油断禁物。
参考:スルメさん
帰り道も雷鳥に会う。こちらは雌。
『ねえねえ』
『ン、何でしょう?』と言ったかどうかは定かではないがすぐ足元にいたので、そんな気分(笑)。
鳥の首は真後ろにも向く。360度、見渡せて便利(笑)。
再び三ノ池を撮る。今日はスルメさんのような写真は撮れないね、残念。
代わりに雪景色とたくさん雷鳥に会えた。😁
いったん小屋に戻ってから、プラティパス(水筒)を何個かサブザックに詰めて三の池に下りる。
ここで、ピッケルが役に立つ。そう積もった雪のおかげで、尻セードができるのだ。
カッパを履いているので防水は大丈夫。
ストックを付いて慎重に下りている目の前で滑り台のごとくサーっと降りていく。爽快!😆
三ノ池。
近寄って、氷を見ると空の雲が反射して錯覚を起こす。
青空が見えると劇的なイメージに何かを思う。
池に落ちないところまで行き、プラティパスに池の水を汲む、雪解けの清らかな水。
御嶽山信仰の人にとっては御神水。大事に思って頂く。
ありがとうね。五の池小屋。いっちゃん。また来るね!
飛騨頂上に寄る、さあ下山だ。
そして雨の時は気づかなかった半透明のサンカヨウ。条件がそろうとガラス細工のように透明になる。『親愛の情』と言う花言葉を持つ。
この山旅の締めくくりとなった気がした。
こんにちは!
行かれたんですね。五の池小屋。小屋の環境や料理もさることながら、市川さんとスタッフが良いんですよね~。
ある女性スタッフは、宿泊客に名前で話しかけるんですよ。よく覚えられると感心しきりでした。😀
雨、雪、絶景、ライチョウ、山小屋泊、食事、アップルパイ、、
素敵な山旅を楽しまれた様子が伝わりました。
3年前に日帰りで登って食べたアップルパイは忘れられないです。
今は宿泊しないと食べられないとか。
いい山小屋ですね。