悠翠徒然

画像中心

オーストラリアの

2017-09-02 09:13:54 | Weblog
空手道場に飾っていただく作品の表具が出来上がって来ました。



道場がいくつもあるらしく、その全て稽古場に飾って鍛錬に励むとのことでしたので、それなりに気合を入れて書きました。

古式にらならって書きましたが、分かりやすいゴジラの尻尾をイメージした払いで、多少デフォルメしたり、冠冒印に願いを込めたものを使って押したり、海外の方に日本の文化を通して、私の伝えたい事につながりやすくなるよう、興味が湧く感じのポップな仕上げにしました。


海外の人に言いたい事。

それは冠冒印に込めました。

『世界平和』

大量殺人兵器が世界に拡散されている今、局地戦だけで終わるほしょうはどこにもありません。

第三次世界大戦は、人類の滅亡に繋がるのです、、、



きっといつか誰かが

『ゴジラの尻尾みたいな作品書いたのは日本人?』

『やっぱりね(笑)』

『左下に押してある印二つは、書いた人の姓名印と雅号印なんでしょ?』

『じゃ右上の印はどんな意味なの?』

『世界平和だって』

『そうなんだ。ふーん。日本人がね〜』

ちょっと時間はかかるかも知れないけれど、それで良いのです。

声だかに叫ぶのは、少しだけ成長した今の私のスタイルに会いませんから(笑)


世界平和の思いを海外にどんどん送り出していきます!

今月はある大きなスイスで行われるイベントに、私の作品を持ち込んでもらい、反応をみながら販売してきてもらいます。

縦に大きいと、洋間には飾りにくいので、今回は半切三分の一のものを書きました。

小さい方が楽だし(笑)

いい加減のテキトーな感じが、平和でいいですよね〜










ここへ行って来ました

2017-09-02 08:11:42 | Weblog
杉岡華邨書道美術館です。

市内のこんな細い道の奥にありました。



空が、青い、、、

暑い、、、

東京は寒かったので、少し厚めのロンTで来てしまったことを後悔(笑)



奈良県が運営しているようでした。

今開催していたのは



かなを得意とする書家です。

細長い通路の奥に入口があるようです



もう少し植木の手入れをしてくれたらいいのになぁ〜

奥に進むと、杉岡華邨先生の胸像が出迎えてくれました



結構ごつい表情、、、




しかし、胸像って、どうしてこうも大昔の写真のように、表情を出さないのか不思議ですね。


日本で初めて、笑った顔で写ったポートレート写真は、中岡慎太郎だと言われています。



写真家の芸術家魂が撮らせてしまったのかもしれません。

だって本人はこんな写真を撮りたかったのですから



こわっっ!

まさに、幕末の志士ですね。

こんなリラックスした笑顔の志士の表情が、後世に残ってしまうなんて、、、

中岡慎太郎はどう思っているのでしょうか?

あの世でこの写真を撮ったカメラマンを捕まえては、毎晩このエピソードを酒の肴にして、二人で楽しく飲んでいることでしょうね〜

なんだか、羨ましい。


胸像作るなら、是非笑った物がいい!

全身なら、シェーポーズがいい!

色んな意味で、叶わぬ願いであります(笑)


館内は撮影禁止なのでご紹介することはできません。

細字をピックアップして展示してありました。

細字を得意とする先生の話しでは、細字はとことん細くすることが求められると言うのです。

それこそ日本女性の髪の毛のような繊細さ、と言うことでしょう。

そこに美を求めるのです。

男性の書家がそれを求めるところに、趣があると思うと、作品の別な角度からの見方もできるので面白いですね。

杉岡華邨先生の作品全てではありませんが、制作年度が書いてある物があり、それらをザックリと頭の中で整理してみると、一人の書家の芸術的変遷が見えて来てとても興味深くなりました。

芸術的で人間的な衝動を、高度な書技で抑えながら書いた細字は、健康的な若者そのものです。

そこに、客観的に見た自己の感覚表現を試行錯誤する作品に、芸術家としての勢いを感じます。

晩年は、健康問題や様々な雑事にとらわれながらも、それらを全て吹っ切って、自身を主観的で自然に表現するようになっていきます。

歳をとると、ほとんどのことが、どーでもよくなるらしいのです(笑)

達観した境地とも言えますね。

先達として、後に続く者達に素晴らしい道標を残してくださったと思うのです。

私はそんな、じい様芸術家や婆様芸術家の作品にとても惹かれます。

90歳ぐらいになったら、そんな物をかけるような者になりたいものです、、、、

絵葉書と書籍買って来ました。



今回展示されていた作品の中で、一番気に入った作品の絵葉書です。

細字ではありませんが(笑)


今回は、随分色々なものをいただけた出会いとなりました。

書道展も、作家の年齢を記載してくれたら、もっと勝手な深読みできて面白くなるんだけどなぁ〜


















京都から奈良へ

2017-09-02 07:57:30 | Weblog
山の中を走っているうちに、古の人々が見て来たであろう景色である事に気がついて、一瞬だけ時間の旅をすることができました。

みま見ている景色を、歌に詠んだかもしれないなぁ〜

そう思うと、確かに歌を読みたくなる景色なのです。

どこが?

何が?

それは生命力です。

夏の時期は、生命力の最盛期。

山々は青く繁り、空も青く、巨大な雲は白く大きい。

しかしその勢いも、秋がくればどこかに隠れてしまう。

どこに?

秋の気配がどこかにあるはず、、、

どこに?

そんな思いが自然に湧いてくるのです。

言い古された表現ですが、コンクリートジャングルの中で生活していると、そんな思いは湧いてこないのです。

自然に少しだけ触れることで、少しだけDNAレベルの記憶が呼び起こされたような気持ちになりました。