楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

さようならとこんにちは

2015-08-19 22:27:24 | 日記
徳島新聞と言っても他の地方新聞にも連載してただろう松井今朝子の「料理通異聞」が今日で連載終了しました。
毎日楽しみに読んでいたので、残念ですが、それでも穏やかな気持ちではあります。
江戸後期、和食を文化にまで築き上げた実在の人物、福田屋善四郎の一代記だったのですが、わたくしは料理ではなく、作者の時代に合わせた古風な言い回しがとても気に入ってました。
料理に関しては、さして興味もなく好きでもないという不幸な体質のせいで、後ろめたい気持ちがありましたけど、物語はおもしろく、女房のいる善四郎がその身を引き受けようと決心する芸者の冨吉に初めて挑む濡れ場のシーンが好感度高く印象に残っています。
そして、「等伯」でその名を知った安部龍太郎の新連載が明日から始まるんですね。
「等伯」は日経新聞に連載されていた時に、やはり毎日心待ちにして読んでました。絵を描く人間のその道を究めたいと希求する姿や、絵に対峙して己を問う様子を憧憬の心を持って眺めておりました。
明日から始まる「家康」も、歴史上あまりにも有名な武人の成長物語となるわけですが、どのような視点が盛り込まれて来るのか素直に期待したいと思います。
自分自身も年を寄せてくると、どのように終活して行くか、を考えながら読んでしまうところが笑っちゃうんですけどね。
人生、出会いと別れの繰り返し。別れを糧に出来ればいいけれど、ただ霧散と見えるがあな哀し。
コメント
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