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毎年、従兄弟ん家の牡丹は顔見に行きます。
好きと言うのとは違い、バラと一緒で花の女王様的風格を愛でるためです。
認めざるを得ない堂々たる花の骨格に敬意を表するとでもいいましょうか。
さて、難物の紫色の持ち手に、長いこと抱いていた友人の海外旅行土産の大判のスカーフに思い切ってハサミを入れ、合わせてみました。
友人からは頂き物だから好きに使って、布にハサミを入れるのも差し支えないからと、とうに了解は得てたのですが、わたくしが怖じて、ずっと畳まれたままでした。
執着を解いて「この世に変化しないものは何一つなく、常に物事は移り変わる」の心境にたどり着いたといったカッコいいものではありませんが、ひとつの決断にはいつもいくばくかの取捨選択があるようです。