南沙織の息子アッキーの「等身大の沖縄」レポートが深イイ!
というコラムを見て、NHK「あさイチ」
篠山輝信の沖縄レポート後編を録画してみた。
普天間から北谷、読谷から辺野古へ。
基地と一緒に生きてきた街で
住民の声を聴く。
最近そこらへんの報道番組でよくやっている企画だけど
この番組のよかったところは、
基地について「賛成」「反対」を
明確に意思表示できないひとたちのことを伝えてくれたこと。
沖縄にいるとき、労働組合で5.15平和行進に出た時に、
他の県から来た参加者が
沖縄地元のメンバーの温度の低さに
ちょっと憤っていたことを思い出した。
「地元に住んでいない奴らには理解できっこない」
そう強く思ったことを覚えている。
沖縄にいる人たちは
基地のことをそう簡単に割り切れないのだ。
番組に寄せられたFAXでも
「うちの子供はクラスに米軍関係者の子供の友達がいて
最近のテレビ報道を見るたびに『米軍(=自分たちの友達)は悪いことをしているの?』と
心を痛めている。偏向した報道をしないでほしい」
というものがあった。
普天間高校に通う私の姪も、同じ疑問を母に投げたことがあったという。
「米軍基地がないと沖縄って経済的にやっていけないんでしょ?」
と言われると、本当に頭に血が上る。
あんなちっちゃい島の7割も土地を奪っておいて、
「基地がないとやっていけない」仕組みにしたのはどこのどいつだ。
でも「米軍基地反対!」と言って、
辺野古でシュプレヒコールができるかと言われると
それも私には難しい。
私にとっても、生まれた時からそこにあったのが米軍基地。
ときどき基地の中でやってるカーニバルには喜んで遊びに行っている。
私の家族にも友人にも、米軍関係者と親しくしている人もいれば
結婚した人だっている。
戦争を招くものすべてを
なくしたほうがいいに決まっている。
基地反対と叫んだほうがかっこいいです。
テレビ的にはそれを映したほうがキレイでしょう。
でも、それが言えないひとたちのことも
忘れないでほしい。
番組の中で出たコメントに涙が出そうになった。
「こんな大きな問題の判断を、
こんな小さな集落に押し付けることが酷」