あっというまに3連休終了。
まあ、最近は仕事してても時が過ぎるのが速いんだけど。
楽しい時間があっという間なのは当然だけど、
仕事中のイヤな時間も結構あっという間に過ぎるのは
ちょいと年をとった特権かしら。
さて、この週末は、土曜日に舞台で、
月曜日に映画で、小日向文世さんを見てまいりました。
舞台のほうはパルコ劇場の「海を行く者」。
ダンナさまのリクエストで、なんとラッキーなことに
一週間前にチケットが取れた。
ひと癖もふた癖もありそうな役柄を
それをひと癖もふた癖もありそうな男優たちが演じる。
アイルランドの漁村にあるような部屋を再現した舞台で
語りだけで展開される舞台。
これは難しい。場面転換なしで2時間、
観客の目と頭と心を引き付け続けるわけですから。
小日向さんの役柄は、街に似つかわしくない
かっちりとしたスーツを着込んだ謎の男。
そして今日はこちら。
最初にツッコみますが、FOXのあの「パンパカパーン」なオープニングは
いかがなものか。
こちらの小日向さんはサエないシナリオライター。
仕事も恋もうまくいかなくて、あきらめきれなくて、
一生懸命あがいている姿がみっともなくて、
だけどやっぱり、そうするしかなくて。
そのみっともない姿はなんだか愛おしい。
一緒に見に行った友人との会話。
「この映画を観て“わかるわかる”ってうなずいてる
20代がいたらちょっと待てやーって思う」
いえいえ、別に20代でそう思ってもいいんですけどね。
できることなら、若い世代にはこのみっともなさをそのまま
「みっともない」と受け止めてほしいなあと。
その時期を通過した後に、見えてくるものがあるような。
でも私だって、そんな悟ったようなことを言う
オトナのようにみえても
まだ精神年齢はあんまり変わってないのかな。
っていうか、みんなそうなのかな。
まあそれにしても小日向さん、どちらの役もお見事でした。
個人的にはサイドウェイズの役柄のほうが感情移入しやすくて好きだけど、
土曜日の芝居の小日向さんは、
テレビで見る小日向さんのイメージを気持ちよく裏切ってくれてて、
すごかったなー。いろいろと勉強になった週末でした。