見に行ってきました!!
チケットはもう無理かとあきらめつつ、
先週の土曜日、友達と話しながら
イープラスのサイトを見たら、偶然チケットが取れました。
金曜日夜の赤坂ACTシアター。
なぜか開演前や幕間のアナウンスはうちなーぐちが流れます。
(そのあとに標準語も)
「はいさいぐすーよー」なんつー呼びかけは、
もう方言ニュースでしか聞かないなぁ。
さて本編。
7時開演、10時までの結構長い芝居なのですが、
まずなにより、その長さを感じさせないテンポは見事。
さまざまな背景の説明を映像&ナレーションでやってるせいもあり、
状況説明のための中だるみがほとんど感じられません。
この「状況説明を映像とナレーションで」という手法は、
他の方のブログでも賛否両論ですが、
私のように原作を読まずに見に来た客には結構親切でした。
個人的にはあまり抵抗なく見ることができました。
初めて堤幸彦演出の舞台を見たのですが、
こんな風に親切丁寧で、なおかつ「トリック」みたいに
クスっと笑えるギャグがちりばめられています。
「私には見える。2011年如月、2匹の白黒大熊猫が・・」
こういう小ネタ、絶対楽しそうだよなー生瀬さん、という感じ。
主役の仲間由紀恵は、とにかくキレイ!
琉球舞踊を踊るシーンがいくつかあるのですが、
さすがにキャリアが長いだけあって、身のこなしが優雅です。
かぎやで風ってあんなに雅な踊りなんだー。
そして相手役の山本耕史のかっこええことったら
ひたすらに仲間由紀恵演ずる真鶴を愛し続けるまっすぐな男。
山本くんが舞台に出てくるたびに、視線がどうしても彼の方へ・・
最後に明治維新が過ぎ、洋装で現れたときには
「新撰組!」の土方役がよぎったのはいうまでもなく。
でもって、なんといってもやっぱり、圧倒的な存在感は生瀬勝久。
仲間由紀恵とは対立するけれど、決して私利私欲ではない
「故郷を愛する巫女」として現れました。
コメディリリーフ的な存在も、悪役もこなしつつ、
最後に彼が演ずる聞得大王が言った台詞
「国が滅びても、民は滅びない、心は滅びない」
は、この芝居の中で一番心に残った台詞です。
特殊で、時には過酷な歴史の中で、
ウチナンチュが生きてきた、その芯にあるものを
表現していたような気がします。
前後しますが、これから原作を読む予定。