作者の畠山重篤さんは気仙沼で牡蠣・帆立の養殖をしている人。
川から海に繋がる場所で養殖は行われ、ダムで川が堰きとめられると
赤潮プランクトンにより牡蠣は売り物にならなくなった。
養殖をする河口の上流には、必ず豊かな森がある。
「森は海の恋人」と、広葉樹・落葉樹の植林の運動もしている。
腐葉土のバクテリアが、フルボ酸鉄という物質をつくる。
貝、魚のえさになる植物プランクトンは、窒素や燐酸がいくらあっても
鉄が無ければ育たない。
フルボ酸鉄として水に溶けた鉄イオンが、植物プランクトンに取り込まれるのだ。
海を復活させたところから、「鉄が地球温暖化を防ぐ」までの理論がわかりやすい。