ロジャー・パルバースさんは、半世紀も日本に滞在した米国人。1944年生まれ。
舞台は1945年4月、戦争末期の沖縄・八重山諸島の鳩間島で、
日米の脱走兵と16歳の少女を主人公に、日記風に綴られた小説。
はじめての日本語による執筆だそうだが、違和感はない。
戦火の及ばない1km2しかない島で、
善良な人びとがこの時代を、日々どのような状況ですごしたかを知る。
戦争はすべての人びとに、逃れることのできない状況をつくる。
残酷な時代も、文章の力で最後まで読ませる。
夕べ一晩で読み終えた。ちょっと眠いが・・。