田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

今年は筍が豊作

2018年04月06日 | 昭和の杜で田舎暮らし
4月4日は「春マルシェ」→大多喜駅→「まるがやつ」→「中野家」に行き、今回で3回目となる「熊野清水」「がんこ茶屋」(紹介済)に寄ってきました。

日本名水百選の「熊野(ゆや)の清水」

「御神水」を飲んできました。

そのあと「がんこ茶屋」に寄り、通称「クマ」さんと呼ばれ親しまれている白鬚の親爺さんと世間話をしてきました。

昼飯が11時だったので、小腹がすき、「クマ」さんが一番難しい注文と言っていた「かけそば」を頂きました。

がんこ茶屋の「クマ」さんが作った孟宗竹のオブジェ?

花を植えるとこんな感じ。使い方は人それぞれで、店の前に置いていたら売ってくれと言う人が何人も現れたとか。
竹材は孟宗竹の節間が短い根本付近を使用し、ジグソーで穴を開けるとのことです。

2時過ぎに我が家に帰り、通風のため窓を開けてから、家の周りを見て歩くと、もう筍がニョキニョキ生えているではありませんか。

数えてみると40本以上ありましたが食べごろを過ぎたものも1/3位。今年は3月が暖かかったため豊作です。

シイタケは大きくなり、既に硬くなっていたので捨てました。

濃いピンクのハナズオウ(花蘇芳)が満開。

去年植えた「朝倉山椒」(棘無し、香り良し)も芽吹きました。(以前、紹介済)


山椒の蕾(棘あり、香り弱い)。こちらの山椒は至る所にたくさん自生しています。

ツツジも開花(種類は?)

ツルニチニチソウが満開に。

セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)

スイセン(水仙)

タラの芽。葉が展開してしまいました。
仕事をしていた時は「週末田舎通い」(日帰り)でしたが、完全退職後は「二地域居住」をスタートさせ、この日は初めて我が家に泊まることにしていたため、筍を自宅に持って帰るわけにもいかず、ご近所の方に差し上げました。
テレビ(アンテナ無し)がなく、風呂(給湯器無し、プロパンガス未契約)にも入れないし、話し相手(あーちゃん)もいないのでやることがなく、チビチビ酒を飲み、ラジオを聞きながら寝床につきました。

この日は、和室にテント(スクリーンシェード)を張って、レジャーシートなど敷いて寝袋で寝ました。あーちゃんにどうだ!バッチリだろ!とメールをしたのに、マットレス(敷布団)が無いため背中が痛くて夜中に何度も目が覚め、完全寝不足で朝を迎え,、6時に起床。
因みにこの寝袋は20年くらい前に購入し、1、2度しか使用していません。

起床後、また我が家の周りを見て歩くとまたまた筍を大量に発見。昨日あれほど採ったのに、また沢山出ているではないか!
この日は草刈などをしたあと、午後1時頃筍を掘り始めました。



夕方、自宅に持って帰って体重計で計ってみたら約20Kgありました。

皮を剥くまでが私の仕事。あとはあーちゃんにおまかせ。剥いだ皮は可燃ごみの袋に2個にもなりました。

初物なので刺身にして山葵醤油で食べました。結構いけます。

今日の夕飯は「メンマ」と「たけのこご飯」「野菜炒め」を頂きました。これから毎日筍になりそうな予感。

古民家マルシェ:大多喜町

2018年04月06日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)

先ほど紹介した「まるがやつ」や「中野家」に行く前に、同じ大多喜町森宮の茅葺屋根の小さな古民家で開催されている「春マルシェ」に行って来ました。
直ぐそばをいすみ鉄道が走っており、菜の花と桜が綺麗な場所だそうですが、既に桜は散ってしまっていました。

マルシェ(marché)はフランス語で「市場」という意味だそうです。(知らないのは私だけ?)
マルシェというと、女性のイメージがあり、平日ということもあり、じーじ一人で行くのは躊躇されましたが、完全退職後はなんでも興味をもったものには積極的に参加?することを信条に思い切って行ってみました。

いすみ鉄道の線路脇から古民家を遠望

この古民家は江戸時代の建物で、離れが付いています。

東側。これを購入してDIYで直すのは相当骨が折れるし、プロに頼むと程度にもよりますが相当の費用がかかるでしょう?

出し桁づくりの軒
 

竿縁天井
 

差し鴨居
 

茅葺は以前紹介した「花野井家住宅」のように囲炉裏で火を焚いて煙で燻さないと傷みが進みます。

元々は著名な翻訳家である宇野輝雄先生の生家で、離れは晩年先生が書斎として建てました。先生が他界され、奥様だけでは管理ができないので不動産屋さんに買取ってもらったそうです。

離れ

離れの中は、壁一面が先生が翻訳された本や資料としての本など膨大な書籍が置いてありました。

この古民家は一度販売に出されましたが今は売り止めになっていて、これを利用して不動産屋さんがマルシェを企画したそうです。

「おにぎり工房 かっつぁん」で昼食を購入。

おにぎり2個と筍入りの味噌汁。離れの中で美味しく頂きました。

Flower&Herb Broom香房
この日はコーヒー、家具、雑貨、和菓子、ケーキなど13店が出店していました。

こちらは家具屋(TOMOSU)さんの天板杉板、鉄足のテーブル。こんなのほしいな。


貸別荘スタイルの中野家(古民家):大多喜町

2018年04月06日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)
(「まるがやつ」の)次に訪れたは築120年の古民家貸別荘「中野家(なかのや)」です。

場所は圏央道鶴舞ICより国道297号で約15分です。

こちらはリーズナブルな貸別荘スタイルの古民家(母屋)で、「まるがやつ」と同じ大多喜町の小土呂(おどろ)にあります。
一日一組限定で、庭(芝生エリア)でキャンプも出来るとのこと。
以前から一度見学したいと思っていましたが、漸く実現しました。

こちらも突然訪問したのにもかかわらず、オーナーの塩田さん自ら案内してくれました。
中野家は江戸時代より「中野屋」の屋号で庄屋を生業としてきた「塩田家」で、1901年(明治34年)に建てられた母屋は2階建ての茅葺屋根の古民家です。



茅葺屋根は葺き替えるのに相当な費用がかかりますが、重要文化財ではないためほとんど補助金を頂けないそうです。



一階に泊まり切れない場合は、右側の2階にも宿泊できるそうです。

ブルックリン植物公園の日本式ヒル・アンド・ポンドガーデンの作庭などアメリカで数々の日本庭園を手がけた塩田武雄氏の生家だそうです。



2000年より母屋を宿泊施設として再生させ、2015年には国の有形文化財として登録されました。

板の間

和室(10畳)こちらも片付け中とのこと。ご迷惑をおかけしました。



和室(10畳)の書院造り

東洋大学学長?に書いて頂いた書

富士山の絵。ひょっとしたらお宝かも?

玄関

囲炉裏部屋

追記:「中野家」は「ビートたけしの元気村」の舞台としても使われ、この間は「帰れまサンデー・見っけ隊」にも出ていました。

古民家の宿「まるがやつ」:大多喜町

2018年04月06日 | 古民家っていいなぁ。(千葉県内)

4月4日(水)に大多喜町下大多喜にある古民家の宿「まるがやつ」(一日一組限定。一棟貸し)を見学してきました。(圏央道市原鶴舞ICより約16km(約20分))

丁度、昔のお姉さん(失礼)が後片付け中(清掃)で「対応はできませんがどうぞご覧下さい」と言ってくれ、突然の訪問にもかかわらず快く受け入れて頂きました。

入口の看板。最近このような手づくり感のある看板が多いですね。

周りは里山や田んぼが広がるのどかな雰囲気のところです。
「まるがやつ」は一棟でも多くの古民家を再生、保存、そして後世に継承していきたいと思いから(株)「人と古民家」(一級建築士事務所)が購入し、活用しようと、全面リノベーションした大型体験型宿です。名前の由来は、元の持ち主の「屋号」にちなんだそうです。

敷地面積はなんと約2haもあり、母屋(萱:KAYA)の延床面積も176㎡(約53坪)で、今後もキャンプ場などを整備し、拡張していくとのこと。

江戸時代末期に建てられた築200年超の古民家で、千葉県産材の檜、松、杉が随所に使用され、地元の大工、職人さんによって建てられ、 代々継承されてきた二度と再現できない貴重な建物です。

「人と古民家」代表取締役の牧野嶋彩子さんは、生まれも育ちも千葉県で、建築家して何か千葉県に貢献できないかとの思いから古民家事業をスタートしたそうです。
県内には、昭和25年以前の古民家が約4万軒あるそうですが、これらの建物が次々に壊されていくのを見るのは忍びないですね。
こうした状況を見かねて、牧野嶋さんのように多くの人たちが古民家の保存・再生・活用に取り組んでおられ、大多喜町も、地域の貴重な財産である古民家を活用した観光まちづくりをすすめています。

表玄関

表玄関

表玄関を入ってすぐの座敷(12畳)

欄間(後付け?)と根太天井

書院造りの座敷(6畳) 左側の床脇に天袋、違い棚、地袋。床柱を挟んで右側が床。床の絵は墨絵でしょうか?

 組子の書院欄間と組子の書院障子

日本庭園に面した和室(12畳)

大人数で食事ができる広間(15畳)。

定員6名ですが、最大15名まで宿泊できるそうです。

食事処(7畳)。食事はおばあちゃん達が施設のキッチンで食事を作ってくれる体験プログラムになっているそうです。

タイル貼りのキッチンは広々としていて多人数で料理が作れます。竃ご飯炊きができる竃もあるそうです。(見るのを忘れました)

キッチンとキッチンカウンター(分厚い長尺物の一枚板で出来ています)
キッチンの周りは土間スペースになっており、表玄関とは別に直接出入りできます。
食事処の天井。重厚な梁が見事ですね。

トイレ。向かい側にもう一つトイレがあります。

浴室。檜板貼りの壁と天井

洗面脱衣所。水回りは古民家とは思えない現代風にできています。

檜風呂ヒノキの浴槽。トイレも浴室も2箇所あります。

蔵(KURA)は52㎡でこちらも宿泊できるので、一日二組になります。

蔵(KURA)側面
一度、ここに泊まってみたいものです。下世話な話ですが、これだけ建物の内外をリノベーションしたらいったい幾ら位かかるのでしょうか?
なお、まるがやつでは農業体験、里山体験、BBQ&囲炉裏体験、筍狩り体験、かまど体験、味噌作り、竃でつくるおにぎりづくりなど様々な体験ができるそうです。