「エッチュウミセバヤ(越中見せばや)」(Hylotelephium sieboldii var. ettyuense)は、香川県小豆島に自生する「ミセバヤ」の変種とされる。
富山県の固有種。県内のいくつかの河川の上流域の崖に自生。自生地は限られるが、観賞用に広く栽培されている。
「エッチュウ」は富山を指す越中、「ミセバヤ」は古語の「見せたい」を意味する。
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ(ヒロテレフィウム)属の多年草(多肉植物) 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
花期:10~11月 直径8mmほどの星形で桃色の花が数十個集まって半球状付く。
見頃は11月上旬までだが、花後も葉は鮮やかに紅葉し、見頃は12月中旬まで。
葉は卵形で多肉質。2~3枚ずつ付く。
[近縁種]は以下のとおり。「ヒダカミセバヤ」(H. cauticolum)は'231025掲載記事をご覧ください。
「ミセバヤ(見せばや)」(H. sieboldi)別名:イキクサ(伊岐久佐)、タマノオ(玉緒)
葉は三輪生、扇形、肉質。紅葉して美しい紅色に染まる。花序は散房状となって茎の先端について球形。
「エゾミセバヤ(蝦夷見せばや)」(H. pluricaule) 別名:カラフトミセバヤ(樺太見せばや)、ユウバリミセバヤ(夕張見せばや)
葉は倒披針形~倒狭卵円形で互生または対生し、全縁で帯粉する。北海道東部の海岸や山地の岩場に生える。
「ツガルミセバヤ(津軽見せばや)」(H. tsugaruense)
青森県や秋田県の山地の岩場に生える大型のもの。葉は卵形で皿のように受け縁にぎざぎざがあり、明るい緑色。
「ヤマトミセバヤ(大和見せばや)」 奈良県の山中に自生。
やや扇形の丸みを帯びた葉は縁に低い波状の鋸歯があり多肉質、ふつう茎に3輪生。
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