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秋の花:越中見せばや

2023年10月30日 | 花さんぽ・花めぐり

エッチュウミセバヤ(越中見せばや)」(Hylotelephium sieboldii var. ettyuense)は、香川県小豆島に自生する「ミセバヤ」の変種とされる。

富山県の固有種。県内のいくつかの河川の上流域の崖に自生。自生地は限られるが、観賞用に広く栽培されている。

「エッチュウ」は富山を指す越中、「ミセバヤ」は古語の「見せたい」を意味する。

ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ(ヒロテレフィウム)属の多年草(多肉植物) 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

花期:10~11月 直径8mmほどの星形で桃色の花が数十個集まって半球状付く。

見頃は11月上旬までだが、花後も葉は鮮やかに紅葉し、見頃は12月中旬まで。

葉は卵形で多肉質。2~3枚ずつ付く。

 

[近縁種]は以下のとおり。「ヒダカミセバヤ」(H. cauticolum)は'231025掲載記事をご覧ください。

ミセバヤ(見せばや)」(H. sieboldi)別名:イキクサ(伊岐久佐)、タマノオ(玉緒)

葉は三輪生、扇形、肉質。紅葉して美しい紅色に染まる。花序は散房状となって茎の先端について球形。


エゾミセバヤ(蝦夷見せばや)」(H. pluricaule) 別名:カラフトミセバヤ(樺太見せばや)、ユウバリミセバヤ(夕張見せばや)

葉は倒披針形~倒狭卵円形で互生または対生し、全縁で帯粉する。北海道東部の海岸や山地の岩場に生える。

ツガルミセバヤ(津軽見せばや)」(H. tsugaruense

青森県や秋田県の山地の岩場に生える大型のもの。葉は卵形で皿のように受け縁にぎざぎざがあり、明るい緑色。

ヤマトミセバヤ(大和見せばや)」 奈良県の山中に自生。

やや扇形の丸みを帯びた葉は縁に低い波状の鋸歯があり多肉質、ふつう茎に3輪生。



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