トウダイグサ科トウダイグサ(ユーフォルビア)属には、サボテンにそっくりな種がいくつかあります。
両者は乾燥に適して進化がおこった結果、縁の遠い生物どうしがよく似た形になってしまいました。
この様な現象を「収斂進化(しゅうれんしんか)」と言うそうです。
一見、サボテンが2つあるように見えますが、”他人のそら似”です。
サボテンの特徴はトゲの部分に綿毛のような「刺座(しざ)」があることです。
左側がトウダイクサ科の「カイギョク(魁偉玉)」(Euphorbia horrida:ユーフォルビア・ホリダ)、
右側がサボテン科の「ユウホウ(勇鳳)」(Neobuxbaumia euphorbioides:ネオブクスバウミア・ユーフォルビオイデス)です。
'230209 つくば植物園サバンナ温室
こちらの「ユーフォルビア(エウフォルビア)・グランディデンス」 (Euphorbia grandidens)もサボテンにそっくりです。
トウダイグサ科トウダイグサ属の常緑高木
花期:8~10月 アフリカ南部原産
刺の横に小さな花の蕾が見えます。
咲いてもこのような小さな地味な花です。※温室では2月9日に咲いていました。
中心にある幹は木質で、シカの角のように分枝した茎が生えている。
なお、園芸植物などについては学名(Euphorbia)の英語風読みのユーフォルビアで呼ばれることが一般的ですが、つくば植物園ではラテン語風読みのエウフォルビアとしています。
サボテンには似ていませんが、ポインセチアなどもユーフォルビア属です。
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