田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

夏の花:ハナイ

2024年06月25日 | 花さんぽ・花めぐり

初見の花です。「ハナイ(花藺?)」(Butomus umbellatus

ユーラシアの温帯に分布し、日本には自生しない。

ハナイ科ハナイ属の多年草(球根状) 1科、1属、1種の単型科の水生植物

花期:6~8月  内側の3枚が花被片で、見かけは似ているが外側の3枚は萼片。

花序は長い花茎の先に長い花柄をもつピンク色の3弁花が多数つく散形花序。ただ、かなり株が充実しないと開花しない。

葉は根生し、線形で先は尖り、長さ60㎝~1mほど。

葉の断面は三角形で、先端近くでねじれている傾向がある。


夏の花:スカシユリ

2024年06月24日 | 花さんぽ・花めぐり

スカシユリ(透し百合)」(Lilium maculatum)は、海岸近くの砂礫地や崖などに生える野生種。

別名:イワユリ(岩百合) 

ユリ科ユリ属の多年草(球根) 本州(紀伊半島・新潟県以北)に自生。

名前は花被片の基部が細く、隙間があいていることによる。

花期:6~8月。直径13~14cmほどの、赤褐色の斑点を持つ橙赤色の花を茎頂に上向きに開く。

高さ30~80cm。葉は多数つき、披針形、長さ8~12cm、柄が無い。

 

なお、スカシユリを母種とし交配してつくられた栽培品種もスカシユリ↓(アジアティック・ハイブリッド)と呼びます。

 スカシユリ’ブザー’ 栽培品種には花びらの基部に隙間が無いものもあります。


夏~秋の花:馬の鈴草

2024年06月23日 | 花さんぽ・花めぐり

'240620 つくば植物園のフェンスに絡みついていた。

ふしぎな形の花が咲く「ウマノスズクサ(馬の鈴草)」(Aristolochia debilis

ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属のつる性多年草 

花期:夏~秋 葉腋にサキソフォンに似た形の花が次々と咲きます。

萼筒はゆるく湾曲する。

果実が熟すと、基部から6裂し、果柄も糸状に6裂してぶら下がる。この形が馬の首につける鈴のように見えることが名前の由来。 しかし結実率がきわめて低く、 めったに果実は見られないそうです。

葉は互生し、長さ4~7㎝の三角状卵形。基部は心形で両端が耳状に張り出す。

ウマノスズクサは有毒で悪臭があり、昆虫には不人気です。それを好んで食べるのがジャコウアゲハの幼虫↑です。

ジャコウアゲハの成虫(♀)

成虫になっても体内に毒を蓄積していて、鳥などは一度食べて中毒を経験すると捕食しなくなる。

 


夏の花:ツニア(ラン)

2024年06月22日 | 花さんぽ・花めぐり

ツニア」(Thunia)はインド北部、ミヤンマー、タイ、中国南部などに約8種が分布 

ラン科ツニア属の落葉性多年草 花期:6~7月

冬の休眠期は乾燥させて、押し入れなどで保存が可能な極めて珍しいランです。

ツニア・ブリメリアナ」(Thunia brymeriana)ミャンマー原産。

ビルマ(ミャンマー)北部に分布する夏咲きの地生ラン。花は大輪で美しく、最も普及している種のひとつです。

花は径10cmほどで1本のバルブ(茎)に3~6輪つける。

色は白色でリップが濃いピンクと黄色になります。主な開花期は初夏です。

 
草丈:40~80cm。ショウガ科植物を思わせる草姿になる。
 
 

ツニア・アルバ」(Thunia alba)インド北部から中国南部にかけて分布。

バルブの頂部から、やや細い花弁で大輪の白花が下向きに開花する原種。
 
花は径6~7cmほどで白色で茎頂に数花を咲かせ、唇弁(リップ)にやや黄色が入ります。
 
 
草丈は40~80cmになり、楕円状披針形の葉をつけます。
 

ツニア・ブラクテアタ」(Thunia bracteata

ヒマラヤからインドシナ半島にかけて分布する着生種。

花は白色で垂れ下がり、花径8cmほどで唇弁にピンクがかった紫色の模様が入る。


夏の花:アカメガシワ

2024年06月21日 | 花さんぽ・花めぐり

'240531 雄花序 

アカメガシワ(赤芽槲)」(Mallotus japonicus)の淡黄色の花が咲いています。

山野にごく普通に見られ、新芽は赤く、星状毛に覆われているのが特徴。

名前は若葉が紅色であることや、「カシワ(柏)」の葉の代用品とて柏餅に使ったとことに由来。

トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木 

'240608 雄花序↑ 

花期:6~7月 雌雄異株

'040708 雌花序

'200618 雄花序 

雌花の花柱は3裂し、子房には刺状突起があります。

'050814 雌花の子房の表面には、刺状突起と、腺点がたくさんある。

’040816 さく果は8~9月に熟し、3裂します。中から黒い種子を出す。

樹高:5~10mほど。灰褐色で、縦に浅い割れ目が入る。