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国民党の人権弾圧を展示  今月15日まで台湾文化センターで

2021-10-31 10:11:11 | 特別記事


国民党の人権弾圧を展示
今月15日まで台湾文化センターで

 

 台北駐日経済文化代表処の台湾文化センターで「私たちのくらしと人権~台湾国家人権博物館特別展」が開催されています。経済文化代表処という名称ですが、実質的な「大使館」と言ってもいいでしょう。
 その「大使館」が国家人権博物館と「SNET台湾」(日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク)と共催し、「国際民主主義デー」の9月15日に開催したことも大いに注目されました。
 先の大戦で日本が連合国に敗れてから76年が経ちました。日本の統治下に置かれていた台湾でしたが、戦後は蒋介石率いる国民党が進駐し、台湾住民に圧政を敷いたことを知らない日本人が少なくありません。
 このブログでも度々触れてきましたが、1947年に起きた二二八事件では台湾住民が国民党に武力弾圧され、2万人とも3万人とも言われる人たちが無残にも殺されています。
 日本が台湾などの領土を放棄したサンフランシスコ講和条約が施行されたのは1951年だったので、依然として台湾は日本の一部でした。つまり、惨殺された台湾人は、紛れもない「日本人」だったのです。
 その後も国民党による「白色テロ」が絶えませんでした。まさに恐怖政治が大手を振って行われていたのです。しかし、1988年に京都帝国大学出身の台湾人、李登輝が中華民国総統に就任してから急速な民主化が始まりました
。これまでタブーとされてきた二二八事件とそれに続く「白色テロ」の歴史が白日の下にさらされるようになったのです。
 今、台湾は国民党ではなく、中国大陸とは一線を画した民進党政権下にあります。台湾を一つの国と見なす国々が増える状況に、習近平は焦ってきたのでしょう。台湾統一を声高に叫び、いつ武力侵攻してもおかしくない状況です。
 もし、台湾が中国共産党の支配下に置かれた場合、国民党の恐怖政治どころではないでしょう。チベットや新疆ウイグルで行ったような大虐殺が「民主国家・台湾」で再現されるのを、国際社会は絶対に許してはなりません。日本をはじめ、世界の民主主義国家が団結して、民主主義を歯牙にもかけない習近平の中国を牽制することが大切です。
 今回の特別展で訴えているのは、人権を踏みにじる全体主義の恐ろしさです。特別展を共催する国家人権博物館は3年前に開館しましたが、海外での展示会は今回が初めて。台湾の民主化の道のりを振り返るパネル、政治犯が処刑される前に日本語で書いた遺書、当時の貴重な写真や出版物、ポスター、文献、活動記録なども展示しているほか、白色テロ被害者4名のインタビュー映像も流されています。

【開催期間】11月15日まで。平日10時~17時(土日休み)
【展示会場】台湾文化センター(〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階 電話03-6206-6180)
【アクセス】地下鉄銀座線・虎ノ門駅(出口1番、10番)から徒歩約1分

 

▲特別展を訪れた台北駐日経済文化代表処の謝長廷駐日代表(同代表処台湾文化センターのプレスリリースより)
 


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