日本の建国を祝いましょう!
なぜ占領軍は「紀元節」を廃止したのか
▲神武天皇
本日2月11日は「建国記念の日」です。日本の建国を祝う日なので、目出度い日であることは言うまでもありません。この祝日が制定されたのは、今から56年前の昭和41(1966)年のことでした。
もともとは「紀元節」(きげんせつ)と言われていました。古事記や日本書紀で日本の初代天皇とされる神武天皇の即位日(紀元前660年2月11日)をもって定めた祝日です。明治6(1873)年に定められ、翌明治7(1873)年から施行されました。
ところが、昭和20(1945)年に日本が先の大戦に敗れてから、日本のあらゆる分野でアメリカの意向が反映されることになりました。占領中の日本で一番権力を握っていたのが、「GHQ」という略称で呼ばれていた連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)です。連合国軍最高司令官だったダグラス・マッカーサー将軍の指揮の下、日本弱体化計画が着実に進行しました。
日本の歴史や伝統が否定され、それまで培われてきた教育も「反民主的」と見なされたのです。当然、祝祭日であった四大節の一つ「紀元節」も潰すべき対象でした。こうして昭和23(1948)年に占領軍の意向で廃止されました。
その後、紀元節復活の声が国民の間で高まり、紆余曲折を経て「建国記念の日」が制定され、翌年から施行されました。「紀元節」でも「建国記念日」でもなく、「建国記念の日」となったのはなぜか。
「紀元節」の根拠が神話であり、「建国記念日」にした場合でも神話を認めてしまうというわけです。ここでも占領軍の亡霊がつきまとっていたとしか言いようがありません。とは言っても、本日はめでたい日です。建国の日を素直に喜び、お祝いしましょう。(本ブログ編集人・山本徳造)
紀元節の歌
作詞 高崎正風
作曲 伊沢修二
一、
雲くもにそびゆる 髙たかちほの
髙たかねおろしに 艸くさも木きも
なびきふしけん 大御世おほみよを
仰あふぐけふきょうこそ 楽たのしけれ
二、
うなばらなせる はにやすの
池いけのおもより なほひろき
めぐみの波なみに あみし世よを
仰あふぐけふきょうこそ たのしけれ
三、
天あまつひつぎの 髙たかみくら
千代ちよよろづ世よに 動うごきなき
もとゐ定さだめし そのかみを
仰あふぐ今日きょうこそ たのしけれ
四、
空そらにかがやく 日ひの本もとの
萬よろずの國くにに たぐひなき
國くにのみはしら たてし世よを
仰あふぐけふきょうこそ 楽たのしけれ