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トランプ前大統領からトゥー博士へのメール
集会のVIPゲストになる条件とは?
本ブログでお馴染みの毒物の世界的権威、アンソニー・トゥー博士に先日、トランプ前大統領からメールが届いた。7月1日にサウスカロライナ州で開かれるアメリカの建国記念日(7月4日)を祝う集会に博士をVIPゲストとして招待したいという内容である。
日本の首相選びと違ってアメリカの大統領選挙は長期間の闘いになるので、資金が持続しないと脱落するハメに。いくら大金持ちのトランプ前大統領でも、いくらお金があっても安心できない。
そこで大切になってくるのが、各種の集会での寄付集めである。トゥー博士に宛てたメールでも、それが露骨に表れていた。では、一体どんな内容なのか。本ブログ編集人にもトゥー博士から、そのメールが転送されてきたので、皆さんにも紹介したい。(本ブログ編集人/山本徳造)
▲「トランプ大統領は、あなたが集会のVIPゲストになることを望む!」
来年11月に向け両陣営は必至
第60回の米大統領選は来年11月5日に行われる予定である。共和党ではドナルド・トランプ前大統領がすでに出馬を表明しており、民主党からは4月にジョー・バイデン大統領での再選を目指すと発表した。
選挙まであと1年半ほどだが、すでに実質的な選挙戦は始まっている。それまでに共和党と民主党の二大政党は今年の夏、それぞれの全国党大会で大統領・副大統領の候補を決めなければならないから、バイデン、トランプ両陣営とも必死だ。
民主党はバイデン現大統領がすんなりと候補者になったかというと、そうではない。息子のハンター・バイデンが税金未納などの罪を認めて司法取引した。
現職大統領の息子の訴追は史上初だあり、選挙に影響もするとみられている。さらに当初は泡沫候補と思われていたロバート・ケネディJrが意外と支持率を伸ばしていることから、バイデンもうかうかしていられない。
一方、共和党はどうやらトランプで決まりそうである。起訴されたものの、返って支持率が上がった。当初、注目されたデサンティスも尻すぼみ。トランプの勢いは止まらない。そのトランプ前大統領からアンソニー・トゥー博士にメールが送られてきたのである。
「詐欺師のジョー」とは誰のこと?
アンソニー(トゥー博士のファーストネーム)で始まるメールには、冒頭から「詐欺師のジョー(バイデンのこと)に近づくには、中国共産党に関係している企業を所有しているか、ウクライナのエネルギー・オルガルヒ(政治的影響力を持つ新興財閥)になるしかない」とバイデン大統領への辛辣な評価が飛び出す。そこらへんが「温厚な日本人」とは違うところだ。
そして、トランプ前大統領は本題に入る。
「独立記念日を記念してサウスカロライナ州で開催される 7 月 1 日の集会で、貴殿が私の VIP ゲストになるチャンスを得るために、自動的に入力される 1 ドルだけの寄付をお願いしています」
早い話が、寄付のお願いである。
で、VIP ゲストになったら、トゥー博士とその友人に航空券とホテル代をトランプ氏が負担し、「この日を永遠に覚えていられるように、一緒に写真も撮りましょう」と甘い言葉が。
そして、最後に念を押す。「わずか 1 ドルを寄付してください」と。単純明快。いかにもアメリカらしいではないか。もっとも、たった1ドルでは相手にされないに決まってる。
1ドルから3300ドルまでの金額が提示され、そのどれかをクリックするようになっているので、ま、最低でも3300ドルは必要かも。いや、次期大統領になるかも知れないトランプと記念撮影したい小金持ちは沢山いるので、それ以上出す人も少なくないだろう。
▲トランプ前大統領からトゥー博士に送られてきたメール
▲24ドルとか47ドルという中途半端な額もあるけど…。いずれにしても、アメリカの大統領選挙は莫大な資金を用意しないと続けられない。何とも分かりやすい寄付集めの方法ではないか。