停戦の日は遠のいた
ウクライナのShmyhal首相は本日、ウクライナ側の得た情報によるとロシアの首脳部が、5月9に総国民宣戦布告をすることを検討していると述べた。そしてShmyhal首相は、われわれは侵略者に対して完全に勝利するまで戦うと述べた。CNNや西側の報道も同じようにロシアが5月9日に国家総動員を宣告すると報道している。
しかしロシアのDmitry Peskov国家報道官はプーチンがこの日に総動員布告を出すことはないと述べた。Peskov報道官はウクライナ側が和平協議で足踏み状態を続けていると述べた。休戦協定の代表たちの主張は日毎に変化している、このような状態では和平協議が上手く収まるはずがないと述べた。
最近1週間の間にウクライナ側の態度が硬化したのはアメリカの国会がウクライナに対する330億ドルの武器支援を早々と通したあと、(米下院の)ペロシ議長がわざわざウクライナを訪問してゼレンスキーに戦争の継続を要請したからである。ゼレンスキーもアメリカの武器提供を受けて我々は勝つまで戦うと約束した。
ゼレンスキーがペロシ議長に米国の武器提供に感謝したら、ペロシは「貴方たちはみんな(Everyone)のために戦っているのです」と答えた。つまりウクライナ戦争とは米国がロシア打倒のために企んだことで、ウクライナは米国の代理戦争をしていることが明らかになったのだ。
停戦協定が双方合意に至らないので戦闘は続き、ウクライナはどんどん廃墟となり国民は路頭に迷う。西側の報道ではウクライナの平民が酷い目に遭っているのはプーチンの責任だと言っても米国の責任は報道しない。果たしてゼレンスキーは国民の総意を代表して戦争を継続しているのか。
ゼレンスキーが停戦協定にサインしないのは米国の代理戦争だからである。彼は米国のためにウクライナ国民を犠牲にしている。アメリカがロシアに勝ったと言うまでは戦争を続け、停戦協定を引き伸ばし続ける。
ロシアが敗北を認めない限り、そしてアメリカが勝ったと言わない限り、戦争はウクライナの国内で行われ、国はボロボロになり国民は散り散りになる。それでもウクライナは勝ったと言えるだろうか。