採決！

　今日、衆議院で税と社会保障一体改革法案の採決が予定通り行われるようです。

　国会の審議を見ていても何とも不毛な議論を長時間重ねているだけで、彼らが何をどうして、この行き詰った世の中を変えて行ってくれるのかよく分りません。

　確かに、消費税をあげてどんどん膨らんでいく社会保障関連の財源が欲しいというのはよく分りますが、年金はいつもらえるか、どれだけもらえるか分らない・・、医療費の負担がどんどん上がる・・、子どもたちの保育費用はどうなるのか・・、などなど・・・、この法律が示す未来は国民の負担をいやが上にも増していきそうな気配が漂っています。

　ということは・・・、安心して老後を暮らすために、国民は若い頃からせっせと貯金をしなければならないということです。

　いくつまで生きるか分らんのに、貯金もなく、年金だけでは生活できない。

　元気なら働けるけど、今の経済情勢の下では老人なんてどこも雇ってくれない！

　若者は、低賃金で喘いでいるし、ハローワークへ行っても仕事がない！

　介護の仕事は、多少あるけど、資格がなけりゃ働けない！

　みんながお金を持ってないし、使えないからデフレが進む！

　おまけに円高で国内の企業がどんどん生産拠点を海外に移す！

　有能な技術者は、海外企業にスカウトされて、人材が失われていく！

　日本のこんな状況が分ってるのに、衆参で７２２人もいる国会議員は、選挙のことばかり考え、議員数の削減なんて夢のまた夢！

　国家予算に群がる蟻たちは、あらゆる法案を利用して、自らの天下り先を増やし、できなきゃ民間企業をうまく使って裏取引！

　そして、一般の自営業者やサラリーマンは、薄給とリストラに怯えながら暮らす毎日！

　老後を豊かに暮らすために暖かな東南アジアへ飛び出していきたいけど、そんな余裕もありません。

　国がなんにもしてくれんのなら、国民が一人一人生活できるように、税金を少しだけにして、小さな政府にしてくれりゃいいけど、国を牛耳っていきたい輩は、そんなこと考えもしないで、何もせんのに国民から税金を取ろうとする悪代官のようなもんです。

　こんなことをホザイテいても、じいちゃんも何もできん愚か者です！