朴大統領も大変ですなぁ～

　韓国の朴槿恵大統領が側近らと何やら結託していたということで弾劾裁判を行われそうな状況になっています。

　韓国では、新しい大統領が誕生すると前政権の様々な不祥事が明るみに出て訴追されたりしますが、今回は任期途中にもかかわらず大騒動になっています。

　朴大統領の母親が父親の前大統領を庇って暗殺されて以来、親身になってお相手してもらったという崔太敏氏の娘の順実氏（朴槿恵をお姉さんと呼んでいた）に国家機密を漏らしていたことが直接の原因らしいけど、何十年にも渡る二人の親密な交際の裏側が暴かれようとしています。

　一体、この二人の間に何があったのでしょうか？
　
　韓国メディアが流している情報では、大統領をバックにして崔順実氏が厳然たる力を持ち、自分が主催する団体に大企業から多額の資金援助を募ったり、崔氏側近の映像監督チャ・ウンテクが考案したヌルプル体操の発表イベントに「国民の妹」と呼ばれるフィギュアスケーターの金メダリスト、キム・ヨナさんを呼んだけど断られた腹いせに、体育文化観光省に働き掛けて大韓体育会が選定する１５年の「スポーツ英雄」で、８２・３％と圧倒的な得票率を得たキム・ヨナを「年齢が若い」という理由で外したという噂も流れています。

　さらには、昨年のセウォル号の沈没の際に７時間も経ってから朴槿恵大統領が現れたのは、実は崔氏の関連する場所で整形の施術を受けていたからだなんていう話しも飛び出しています。

　一連の騒動で崔氏や側近が何人も芋づる式に逮捕され、朴大統領の支持率は５％以下になっています。

　この問題で日本政府が調整していた１２月上旬の「日中韓首脳会談」も吹き飛んでしまうことでしょう。

　それにしても、両親を暗殺で失くした娘に崔父娘は、どのようにして近づいて行ったのでしょうか？

　父親の崔太敏氏は、宗教家として朴槿恵さんに近づいていったようで、両親を亡くした悲劇のヒロインの心を鷲掴みにし、さらに娘が寄り添って「お姉さん」と呼び槿恵ちゃんを精神的に支え籠絡して行ったのでしょう。

　そして、朴槿恵ちゃんが大統領になると娘は、権力の裏側で暗躍し、国家機密さえ知る立場になってのです。

　まあ、ある意味ブレーンみたいなもんですが、大統領の相談相手として権力を振りかざしての横暴な振る舞いが多くの人から憎まれて、大統領の任期中にもかかわらず足元を掬われたというのが真相でしょう。

　権力と結びついた狂犬のような輩は、どこにでもいるもんですが、やり過ぎると結局自分の身に跳ね返ってくることは分っていたはずなのに、権力という魔法にかかると誰しも目が眩んでしまうんでしょうね。

　おお～、コワッ！