一昨日の月曜日。
私が帰宅すると、家の中がとてつもなく重苦しい空気に包まれていた。
次男は声をあげて大泣きし、長男は眼を真っ赤にしながら視点が定まらず、嫁は何かを抱きながらうずくまるように泣いていた。
抱きかかえている「何か」
セキセイインコのオス「ピヨ」だ。
閉まるドアに激突してしまったのだそうで、もう既に息絶えていた。
我が家の一員になったのは、2013年の子供たちが秋休みの時。私がオーストラリアから帰国してすぐ(→20131006「新しい家族」)の時。あれから1年3ヶ月、メスの「サブ」と共に、常に我々を和ましてくれる大切な「家族」でした。
セキセイインコは非常に頭のいい鳥です。
なかでも「ピヨ」は本当に賢い鳥でした。
思い出は尽きないのですが…
口を開け「おー」というと、その口の中に頭を突っ込むようにして入れて同じように「おー」と言ってくれる『芸』、(我が家ではそれを「オーオー」と呼んでいた)その芸は、嫁さんや息子達にはやってくれるのですが、あまり家に居ない私にはやってくれませんでした。
それをつい先日やってくれるようになって、私もやっと鳥たちに「家族」として認められたんだと喜んでいたのです。それが本当に嬉しくて…。
昨夜は選手たちに無理を言って、練習を休みました。
夜、子供たちが学校から帰ってきてから庭に埋葬するというので「私は帰ってから手を合わせるよ」と言って家を出たのですが、コンビニでスマホに保存してある「ピヨ」の写真をプリントアウトした瞬間、それまで我慢していた涙が一気に溢れ出てきてしまい、恥ずかしながら車の中で号泣してしましました。
埋葬時、土を深く掘り「ピヨ」を埋めることを長男は嫌がり大泣きしました。一番仲が良かっただけに本当に辛かったんだと思います。次男も嫁さんも、私も涙が止まりませんでした。泣きながら土をかぶせ、最後に大きめの石を置いて、皆で手を合わせました。
たかがペット、たかが鳥という方もいるかもしれません。
たかがそんなことで仕事休むなよって…。
すみません、私にはできませんでした。
本当に「家族」だったからです。
生きとし生けるもの
いつかは必ず「死」を迎える。
年明けの1月5日、嫁さん方の祖母が他界した。その日が100歳の誕生日だった。
その葬儀の時にお坊さんから聞いた言葉、「終わりは始まり」を思い出した。
子供達に
「今日は皆で思いっきり泣こう。そして明日からは笑顔で顔晴ろう!」
「ピヨちゃんも天国でそう願ってるよ」
と、伝えました。
「ピヨ」のご冥福をお祈りいたします。
大好物だった小松菜を天国でいっぱい食べて、綺麗な声で鳴いていてね。
合掌
最新の画像もっと見る
最近の「FAMILY」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事