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何をやってもダメな子供でした。
勉強も運動も常に「平均以下」でした。
小学校4年の夏。
体育の授業でプールに入った時も、水底に沈んだ碁石を拾うのに潜れず眼を開けられず…で足で拾って先生に怒られました。
その時に目の前を優雅にクロールで泳ぐ同じクラスの女の子を見て「綺麗だなぁ~」と呟きました。もちろん「泳ぎが綺麗だなぁ~」と言ったのですが、そのことがきっかけで翌日から色々なイジメを受けました。その女の子にも本当に申し訳ないことをしました。忘れられない出来事です。
私は父親に「スイミングスクールに通いたい!」と直訴しました。
メチャメチャ格好よく泳げるようになって見返してやりたいと、子供ながらに思ったのです。
そもそも高校時代まで水泳部だった父親は即答でオッケーしてくれました。
当時はまだ珍しかったスイミングスクールに通うようになって2年、選手育成クラスにまで上がることが出来ました。小6の水泳の授業で私に勝てる同級生は数名しかいませんでした。生まれて初めて「平均以上」を味わったのです。
あれから40年。
こうして、水泳の指導に携わる、それどころか水泳を生業としている自分が時折信じられなくなります。普段、あーだこーだと言っている選手たちには私の生涯ベストを以ってしても到底勝てません。中学生の女子にすら歯が立ちません。
今、この業界には「元トップスイマー」「今でも現役マスターズスイマー」が沢山います。特に私のような独立系のスイミングコーチの殆どがそうです。私くらいじゃないでしょうか?自身の水泳競技実績が過去にも現在にも全く無いのは。
羨ましいと思うこともしばしばですが、そもそも負けず嫌いな私の闘争心に火が点くことも確かです。
元々が「平均以下」の私ですから、人の何十倍も何百倍もやって初めて「人並み」「平均」になれるのです。だから、人の何十倍も何百倍も好奇心旺盛に勉強しなくちゃいけないと思っていますし、常にチャレンジャー精神を持ち、誰よりも動き回ろうと思っています。
「あの時」の反骨心を忘れずに。
息子達は水泳ではなくサッカーに夢中です
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週2~3回の練習に加えて土日の殆どが試合か練習試合です。5年生の初号機は「部活」の朝練習もあります。親がどう贔屓目に見てもメチャメチャ上手というわけではないと思うのですが、一生懸命にやってくれればそれでいいと思います。要はサッカーを通じて「何か」を学んでほしいのです。私が水泳を通じて「何か」を学んだのと同じように。
「何か」とは何か?
それは各々しか分からない答えなのですよ。
そしてそこには正解も不正解もないのです。
勘違いしないでください、私は「平均以上」で満足なんてしてませんよ。
やる以上は「アタマ」獲るためにやってます!
スミマセン、まとまりのない文章で。
酔っぱらってます
※上の写真は私が小1の時のものです。父親の愛車だったパブリカに乗っています。