20日の火曜日はなんとなく熱っぽく、ボ~ッと(何時もですが)していたので、
ちょっと失礼して会社を早引き。
九段下まで来て東西線に乗り換える時、うっかり反対方向の電車に乗ってしまい、
気が付いて慌てて次の竹橋で下車。
竹橋は西行きと東行きとではホームが別々。
階段を渡り向こう側に行こうと改札のそばを通ったら、
東京国立近代美術館工芸館で
「漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界」展のポスターを発見。
本能的に改札を出てしまい、小雨降る中をひたすら、会場へ会場へと、
足が勝手に進んでいく・・・・
先月だったと思うのだが、NHKの新日曜美術館で放映されていた。
テレビを見て、これは凄い人だな~との印象を持っていた。
何しろ人間国宝になっても、絶えず研究を惜しまないその姿勢。
凡人中の凡人であるわん太夫には想像もつかない世界。
足元どころか、遠い彼方の感。
実際見た観想は、テレビや写真で観るよりもはるかに凄い。
漆の部分もさることながら、「螺鈿
」を施した蒔絵、絶句の一語
。
特に『赤とんぼ蒔絵箱』のとんぼの意匠は、視線を上下・左右と動かしてみると、
今まさに箱の上から翔び立とうとしているよう。
正倉院御物の琵琶の駱駝の螺鈿を思い出します。
小さな茶入れの棗や、膳のしつらえ等も見事と言う外はありません。
彼の弟子の方々もしっかりとその技術を受け継がれています。
これは、後世に受け継ぐという最も大切な作業ですね。
こんな素敵な作品を拝見していたら、会場を後にするころにはすっかり元気になっていました。
「目」から直接投薬を受けたようなものでした。
画像等詳細な記事は、Tak(たけ)さんの『弐代目・青い日記帳』をご覧ください。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=928
さらに、こちらもお立ち寄りください
一村雨さんの 『つまずく石も縁の端くれ』