わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

「漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界」

2007年02月22日 11時35分45秒 | 美術館

20日の火曜日はなんとなく熱っぽく、ボ~ッと(何時もですが)していたので、

ちょっと失礼して会社を早引き

九段下まで来て東西線に乗り換える時、うっかり反対方向の電車に乗ってしまい、

気が付いて慌てて次の竹橋で下車

竹橋は西行きと東行きとではホームが別々。

階段を渡り向こう側に行こうと改札のそばを通ったら、

東京国立近代美術館工芸館で

漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界展のポスターを発見。

本能的に改札を出てしまい、小雨降る中をひたすら、会場へ会場へと、

足が勝手に進んでいく・・・・

先月だったと思うのだが、NHKの新日曜美術館で放映されていた。

テレビを見て、これは凄い人だな~との印象を持っていた。

何しろ人間国宝になっても、絶えず研究を惜しまないその姿勢。

凡人中の凡人であるわん太夫には想像もつかない世界。

足元どころか、遠い彼方の感


実際見た観想は、テレビや写真で観るよりもはるかに凄い

漆の部分もさることながら、「螺鈿」を施した蒔絵、絶句の一語

特に『赤とんぼ蒔絵箱』のとんぼの意匠は、視線を上下・左右と動かしてみると、

今まさに箱の上から翔び立とうとしているよう

正倉院御物の琵琶の駱駝の螺鈿を思い出します。

小さな茶入れの棗や、膳のしつらえ等も見事と言う外はありません。

彼の弟子の方々もしっかりとその技術を受け継がれています

これは、後世に受け継ぐという最も大切な作業ですね。

こんな素敵な作品を拝見していたら、会場を後にするころにはすっかり元気になっていました

「目」から直接投薬を受けたようなものでした。


画像等詳細な記事は、Tak(たけ)さんの『弐代目・青い日記帳』をご覧ください。

 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=928

さらに、こちらもお立ち寄りください

一村雨さんの 『つまずく石も縁の端くれ』

http://plaza.rakuten.co.jp/ennohasikure/diary/200702180000/