わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

芸術の秋 その2:伴大納言絵巻展によせて

2006年10月09日 23時40分22秒 | 美術散歩

日曜日は早起きをして、いざ出光美術館へ。なんと外にまで行列ができている。10時開館の筈なんだがなぁ。エレベーターで会場の入口へ。ここも行列をなしている。
切符を買い、中に入ると行列は暫くの間は微動だにしない。「うへ~、こりゃ参った、参った」絵巻の上巻になかなかたどり着かない。見ると、絵巻を食い入るようにたっぷり時間をかけて見ているオバサンがいる。展示品を観る時は、会場が混乱しないように一列に並んで観るようになっている。要するに、追い越し禁止。結果、そのオバサンが「ダム」になっている。じっと待つこと15分。流石に皆いらいらし始め、係りのお兄さんに文句を言う。係りのお兄さんが、件のオバサンに注意を促し、やっと流れるように。係りのお兄さんは、遅れを取り戻し、流れを良くしようと思ったのか、わん太夫達がいざ上巻にさしかかったら、「立ち止まらないで急いで下さい」とのこと。そりゃ、あんまりだ。
周りのお客たちも「ぶう、ぶう」文句をいい始めた。でも後ろに並んでいる人たちの列を見ると、止むを得ないか。ところが、中巻のほうに進んだら、また大渋滞。なな、何と、またあのオバサンだぁ~。またまた大渋滞。
でも、もう見終わって出てくる人たちもいる。係りのお兄さんに聞いてみたら、昨日の初日の土曜日はもっと人が多くて、10時の開館時間よりも大分早く開場したとのこと。今日も実は、10時よりも早く開場しました、だって。
結局、もう一度並んで、ゆっくりと見てきました。今度は渋滞なし。列は長くできてはいるが、ゆっくりと流れている。これが本来の姿か。たった一人の身勝手の為に皆が大迷惑だぁ~。
でも素晴らしい展示でした。来週のNHKの日曜美術館で放映があります。見てから行くか、行ってから見るか?是非足を運んでください。絵巻を見るときは、肩幅よりやや広い範囲を一場面として観るとストーリーがよく分かりますよ。それが絵巻物の本来の観かたです。これは学芸員の黒田さんの話です。

 

        出光美術館アート・ニュースからのお知らせ

□▲○ 伴大納言絵巻展示予定について ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

☆明日より、「伴大納言絵巻展」を開催いたしますが、作品保護のため下記の展示
 スケジュールで展示いたします。ご確認の上ご来館ください。

*10月7日(土)~10月15日(日)上巻・中巻・下巻 全巻実物

*10月17日(火)~10月22日(日)中巻実物 上巻・下巻複製

*10月24日(火)~10月29日(日)下巻実物 上巻・中巻複製

*10月31日(火)~ 11月5日(日)上巻・中巻・下巻 全巻実物
財団法人 出光美術館
お問い合わせ:03-3213-9404


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2 コメント

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Unknown (一村雨)
2006-10-10 06:45:36
こんにちは。

京都国立博物館でやった絵巻物展でも

こういうことがありました。

よく見たいという気持ちも分かるし、

難しいところですね。
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一村雨さん♪ (わん太夫)
2006-10-11 00:50:39
コメント有難うございます。

何事につけ、一列縦隊ですと、一人のために全員が犠牲になる可能性があります。自分がその「ダム」にならないように心がけよっと
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