わん太夫の迷路

気ままに人生を送りたいな~、との希望的観測と共に

薬師寺展もいよいよあさってまでとなりましたが・・・・

2008年06月07日 00時54分01秒 | 美術館

 

思いつくままにいろいろと書いてみます。

薬師寺は奈良の古刹で、法相宗です。

この宗派は玄奘三蔵、そうです、西遊記で有名なあの三蔵法師が開祖です。

今回の展示にもそのお姿の絵が出展されていました。

薬師寺は天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒のために発願されて、

建立されたお寺です。

薬師寺は、創建以来、たびたびの災害火災に見舞われ、

伽藍は殆ど失われ、創建当時のものは東塔を残すのみとなっておりました。

そこで、昭和40年代の中ごろから伽藍の再建を考えました。

しかし、薬師寺はお墓を持たない、檀家を持たないお寺でありましたので、

当時の高田好胤管主が、写経による浄財を募ったわけです。

 

私の母も、信心の篤い人でしたので、写経を始めましたが、

その頃から体調を崩し、病の床に伏してしまいました。

そして、母の頼みを受け、私が母の代わりに写経を続けました。

しかし、2巻ほど写経をお納めした頃、母は鬼界へと独り旅立ってしまいました。

母が亡くなってしまったあと、写経をやめようかと思ったのですが、

母の意志を次いで、母ができなかった写経を続け、十数巻書きました。

その一巻一巻を書いていると、子供の頃からの母との想い出が走馬灯のように駆け巡り、

なかなか手が進みませんでした。時には、涙をこぼしてしまい、

せっかく書いた文字がにじんでしまったりした事もありました。

一般にはその写経したものを奈良の薬師寺まで郵送するのですが、

私はそれを奈良の薬師寺まで持参し、薬師三尊にお参りして来ました。

当時は丁度金堂か完成し落成法要があると言うことで、修二会式にも参列しました。

 

今回薬師寺の日光菩薩・月光菩薩の両脇侍を拝するのは32年振りということになります。

そうです、来年の一月が、亡き母の33回忌になります。

これも何かの因縁かと思い、上野には3回足を運びました。

しかし、御尊像はいわゆる美術工芸品とは思えず、

お像の向こうに亡き母の面影が見えるような気がしました。

そんな訳で、お数珠を持参して特別な気持ちで御参りさせて頂いた次第です。

合掌

 

 


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2 コメント

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Unknown (Tak)
2008-06-09 23:37:08
こんばんは。

一ヶ月後
薬師寺に戻られた仏像を観るという
名目で奈良博に出向いてみたい自分です。
慾深い人間です。。。
返信する
Takさん (わん太夫)
2008-06-10 15:07:40
TB、コメントありがとうございます

いただいたチケットを有効に使わせていただきました

奈良に行かれるとは羨ましい・・・

奈良には、

ウルビーノのオフ会でご一緒したダンさんがお住まいですよ
返信する

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