12日2日公示-同14日投開票の衆院選は、選挙区の「1票の格差」是正のための0増5減が導入される初めての選挙で、与野党は選挙区295、比例代表180の計475議席を争う。選挙後の国会の行方を見定める上でポイントとなる議席数を追った。
自民、公明両党執行部が目標として掲げているのが絶対安定多数の「266議席」。これをクリアできるかどうかが、与党に対する評価の分かれ目となりそうだ。
絶対安定多数は、常任委員会の委員長ポストを与党が独占しても、いずれの委員会でも与党の委員数が野党を上回る数で、与党が盤石の態勢を築くことができる。これに次ぐのが安定多数の「249議席」。常任委員長全てに与党が就いても、少なくとも野党と同数の委員数を確保できるため、基本的に野党に主導権を奪われることはない。
安倍晋三首相は「衆院選は政権選択だ」として、自公両党で過半数の「238議席」が確保できなければ退陣する意向を表明している。もっとも、与党が過半数を割れば、安倍氏は衆院選後に首相指名を受けられない公算が大きい。
与党の解散時勢力は326議席で、解散前は定数480の3分の2(320議席)を超えていた。定数475の3分の2超は「317議席」。このラインに達すれば、首相が意欲を示す憲法改正の発議に向け、衆院側の要件が整う。衆院を通過した法案が参院で否決された場合、衆院で再可決して成立させることも可能となる。
◇民主100に期待感
「1強多弱」が続いてきた政治情勢の中、多くの野党にとっては、予算を伴う法案や内閣不信任決議案を提出できる51議席、法案提出権を得られる21議席が目標となりそうだ。
解散時に51議席を上回っていた民主党からは「3桁に乗せれば御の字」(幹部)との声が漏れる。ただ、衆院選に小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降、第2党の獲得議席のワースト2は2005年の民主党の113議席。これを下回るようだと、自民党1強は大きく揺るがないとみられる。

先の選挙でも、辛うじて生き残った野党の落選予想...みな消えて欲しい!!。民主の野田、岡田はセーフの予想だ。党首落選では、もうガタガタ野党再編進む様だ。