eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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電力モニターをセットする

2015年08月17日 | eつれづれ
6.6kV/400V.500kVA変圧器。

変圧器二次側はスター結線なので端子の奥に緑線接地極がある。

キュービクル内にある主漏電ブレーカ3P600A.感度500mAに設定、法的にも漏電ブレーカは必須。他に同じもの3台有り。

20年以上前に購入したが、殆ど使用せず物置の肥やしだったがナショナルのトランスモニターを取り出し低圧2回路の変圧器容量、デマンド電力計測のためセット。(400V回路では無い通常の動力変圧器200V回路を計測)

今年、測定した接地抵抗測定記録の数値を元に主漏電ブレーカが幾らの漏電で遮断するのかを計算してみる。接地抵抗測定値は、その時の天候、打ちこみヶ所他の条件で幾らでも変化するのでバカの1つ覚え如く10Ω以下など余り、こだわる必要は無し近傍あれば良し。

動作誤差を考慮せずズバリ500mA動作とした場合、0.5kΩ(500Ω)で遮断する様だ。
これは、先の電気柵も400Vだったが500Ωの数値は殆ど絶縁抵抗が無いに等しい状態。人間の通常抵抗は2kΩ、これも電圧が高くなると急激に皮膚接触面の絶縁が悪くなる...自動車のバッテリーDC12Vは電圧が低いので素手で触っても感電はしない!感じない。

動力200V.漏電ブレーカ30mA感度の場合、3.8kΩまで絶縁が低下すれば遮断する。
当然、B種接地線計測1mA管理を見た場合、規定値の0.2MΩ(200kΩ)は結構大きな数値と判るが負荷の種類、誘導、静電容量諸々がファクターとして入るのでクランプリーカー実測は大きな数値表示となる...これも余りアテにならない単なる目安と考えれば良い。