ウィルスといっても「コロナ関連」ではない。
コンピューターウィルスのことである。
その名は「Emotet」。
何が、新しいのか?
コンピューターウィルスに感染するのは、
いろんなパターンがあるが、その中の1
つに、メールの添付ファイル、というのが
ある。
昔からある、定番中の定番ともいえる
感染のしかたである。
「見覚えのないファイルは開くな」と注意
されている人も、多いはず。
Emotetもメールの添付ファイルとして、
感染していくのだが、ファイルが「パスワー
ド付きの圧縮ファイル(ZIP等)」らしい
のだ。
つまり、開くのにパスワードが必要なのだ。
しかし、メール本文にパスワードは、
書かれているらしい。
何の、意味があるのか。
メールには、こう書かれているらしい。
「セキュリティの関係上、ファイルには
パスワードをかけています。パスワートは
○○○です」と。
いかにも、「私はセキュリティを重視してい
ます」的で、日本人に好まれそうだよね。
そう、このウィルス、明らかに日本の企業
をターゲットにしているのだ。
ではなぜ、ウィルスにわざわざパスワードを
付けるのか?
それは、セキュリティソフトのウィルスチェ
ックをすり抜けるためである。
セキュリティソフトは、パスワード付きの
圧縮ファイルのウィルスチェックは、やら
ないのである。
たとえ、ウィルスチェックソフトでも、パス
ワードがわからなければ、開くことができな
いからね。
開くことができなければ、チェックもできな
い。
時間の無駄だから、スルーするのだ。
私も「実験的に飼っているウィルス(笑)」に
パスワードをかけてみたが、見事にウィルス
チェックをすり抜けた。
昔は、機械翻訳みたいな変な日本語で、
メールが書かれていたが、今は「本物の
日本人が書いているのでは」と思わせるよう
な出来映えだという。
しかも活動時間が、日本の時間、曜日に
設定されているという。
「常に活動している」のでは、ないのだ。
日本時間の8:00~17:00、曜日も
日本の月~金とかだ。
日本人が絡んだ、組織的な犯罪ではないか、
という噂もある。
補足。
パスワード付きの圧縮ファイルを、ウィルス
チェックソフトは調べられないが、人間がパ
スワードを使って解凍したものは、当然なが
ら、ウィルスチェックできる。
その場合、ぜったいにファイルを実行しない
ようにしなければならない。
おまけ
Youtubeでオペラが見られる時代になった。
しかも、公式サイトである。
いい時代になったねえ。
おっ、モーツァルトの「フィガロの結婚」
だ。
有名な「ケルビーノのアリア」だ、と言って
もどれだけの人が共感してくれるか(笑)。
ちなみに、上演時間3時間、2.06GBの
ファイルである。
こんなもん、見る人いるのか?と思ったら、
俺自身が今、見てるわな。
やっぱ、需要は、あるみたい。