仕事帰り、数日おきに義母のお見舞いに通っています。
現状認知が少し甘くなってきていることもあり
自分の状況が時折分からなくなるみたいで
顔を見せることで、ホッと安堵している様子です。
一緒に過ごす時間はほんの小一時間なのですが
その間は
目線を合わせ、話を聞き、時々手を握ったり背中をさすったりしながら
少しでも安心できるよう、優しい表情でゆっくりとおしゃべりするよう心掛けています。
ずっと以前は
介護とは、「向き合うこと」だと思っていました。
でも今は
「傍にいて、心に寄り添うこと」なんだと感じています。
考え方が変わり始めた最初のきっかけは
この本でした。
手紙 親愛なる子供たちへ 価格:¥ 1,080(税込) 発売日:2009-03-03 |
この本は、CDにも絵本にもなっていますね。
最初に読んだとき、とにかく号泣したのですが
その後、ああ!そうだったのか・・・とすごく腑に落ちたのです。
それとやっぱり、スピリチュアリズムの考え。
魂は不変。たとえ肉体が壊れてしまっても
認知が不全になってしまっても
魂そのものは健全。
表現できないだけで、全部見ている。全部分かっている。
他の方がどう感じるかはともかく、私はこの考えにとても救われ、共感するのです。
そしてトドメは(笑) この漫画との出会い。
ペコロスの母に会いに行く 価格:¥ 1,296(税込) 発売日:2012-07-07 |
・・・と、少々逸れてしまいましたが。
介護に限らず、人とかかわる様々な場面において
とても強い力を持っているなーと感じるのが、「手」の存在です。
かつて、認知症を患い施設にいた祖母を見舞った帰り際
「また来るね。元気でね。」と目を合わせ語りかけ手を握ると
予想外の強い力でぎゅうっと握り返し
かすかに微笑みながら私の顔をじーっと見つめ
なかなか手を離してくれなかったことがありました。
祖母の口から言葉は何も出てこなかったけど
手を通して、溢れんばかりの気持ちが伝わってきた気がしました。
そして、同時に
ああ、これが最後のお別れになるのかもしれない
という予感めいたものが、ふと心をよぎりました。
結局、それはやはり虫の知らせで、私にとって
この時が祖母との最後の別れとなってしまいましたが
やはり魂は変わらないんだ、ちゃんと伝わっているし理解してくれているんだ
と実感させてくれた、かけがえのない大切な記憶になりました。
『手は口ほどにモノを言う』 あひょはそう感じます。
レイキしかり、マッサージしかり。
好きだと、触れたくなる。
触って、確かめる。
手が伝える気持ち、伝わる想い。
偉大なるハンドパワーの助けを借りながら
これからもじっくりと、焦らずに寄り添ってゆきたいと思ってます。